あしたはカレーの日ですから

よっぴ

プロローグ ―1杯目―

君にはルーチンがあるか?


別に毎日でなくていい。毎週でも、毎月でも、いつでも、決まった時に意識的に繰り返す、そんな言動はあるだろうか?


かの有名な野球選手もルーチンを大切にしているのは周知の事実だろう。一朝一夕であの大記録を打ち立てたわけではない。日々のルーチンが彼の血となり肉となり、あの歴史に残る成果を引き寄せた。


何かをなすのにルーチンは欠かせない。


どんなに切羽詰まった場面でも、どんなに予測不可能な事態でも、ルーチンをやればいつもの自分に元通り。特別な自分でなくてもいい。普段の自分が100%なのだ。


不安になると、知らないうちに縮こまり、肺は潰され、脳に酸素が行き届かない。酸素が不足した脳の状態など、道案内を頼まれた方向音痴のようなもの。君の言動は支離滅裂になり、ますます自らの身を袋小路へと追いやってしまうことうけあいだ。


はたまた焦ってしまえば、いつもより背伸びしたくなるだろう。踵が上がれば足元はおぼつかなくなり、頭はぐらつく。ともすれば、天地が入れ換わり、君は真っ逆さまに落ちていくだろう。落ちていく中、空中でいくらもがけど重力に逆らうことなど叶わない。あとは落ちるのに身を任せ、最期の時に無残な飛び散り方をしないことだけを祈るしかない。


そうならないためにルーチンがある。


そう、ルーチンとは一種の精神安定剤なのだ。


そんなルーチンは心地よい。非常に。非常に。病みつきになる。


もし、ルーチンが奪われたその日には、ボクは、君は、どうなってしまうのであろう。想像もしたくないものだ。人によって程度に差はあれど、心のどこかにポッカリと穴が空いてしまうことは火を見るよりも明らかである。





「翔ちゃん、起きて。」


ちょっと鼻にかかった声―声の主は女?それとも少女だろうか?―がボク―若潮 翔―の脳みそを軽くノックする。


ここは?どこだろうか?


最初の感触は、どこか懐かしい、ツルツルとザラザラが織り混ざった、この手触り。あぁ、懐かしいな。これはいつだっけ?10年ほど前だったかな。机を想わせる懐かしの感触にうっとりしてしまったボクは、また夢の世界へと誘われる。


「翔ちゃん、起きて。」


彼女の声が鼓膜をそっと撫でる。耳の奥が、こそばゆい。朝日が出る頃、まだ醒めるか醒めぬかうちに窓の外で小鳥がさえずっているのを聞くことがあるだろう。あの微睡みの中に身体を漂わせている感覚。ボクを起こさんとする声が現実のものと認識するにはまだ遠い。


それにしても彼女は誰だろう?声の主に思い当たる知り合いは過去26年を遡っても誰もいない。


「翔ちゃん!いい加減!起きて!」


先ほどとは打って変わり、今度の声に遠慮はない。明確な意志を持って、ボクを現実世界に引っ張り上げようとしている。自分のタイミングで目覚めさせてくれよ。誰もが一度は感じたことがある、このやるせない、どこにもぶつけることのできない不快感。でも、もう引き返すのは無理だ。この居心地悪さが続くのであれば、思い切って起きてしまう方がよっぽどいい。


先ほどまで二度と開くまいと沈黙を続けていた重たい瞼を開け、ボクの二の腕越しに見えるであろう声の主に視線を向ける。


そこにはボクの知らない少女がいた。いや、少女というには少々失礼かもしれない。まだ大人の女性というには早いが、少女という言葉は似つかわしくない。おそらく彼女は女子高生であろう。子供とも大人ともいえない女性を形容する唯一の言葉、女子高生という言葉がしっくりくる。


ボクの高校は男子校だった。そのため、26歳になった今でも、女子高生など夢世界の存在だと半分本気で信じている。その夢世界の住人がボクの目の前にいるのだ。そうか、まだボクは夢を見ているのだ。女子高生に起こされる夢というのも悪くない。むしろ大歓迎である。高校3年間の思い出といえば、男くさく、汗くさい思い出ばかり。まぁ、それもそれで悪くはないのだが。そんな思い出とバランスを取るように甘酸っぱい夢を見てもバチは当たらないだろう。


「翔ちゃん、やっと起きたね。」


その女子高生は少々安堵した表情でこちらを覗いている。


(かわいい子だなぁ。)


素直にそう思った。色白で眉は細く、鼻は少し高め。一見、線が細そうな印象であるが、ボブカットされ、ミルクチョコレートのようなブラウンが入った髪と、これまた同じく茶色がかった瞳が、彼女が活発な女性であることを物語っている。きっとクラスにいれば、彼女の周りには自然と人が集まってきて、楽しい会話や笑い声が絶えないに違いない。


それにしても、まだ酒も飲めぬ年端であろう彼女に、まさかアラサー男が「翔ちゃん」なんて呼ばれ起こされることになるとは。日ごろの仕事のせいで、余程ストレスが溜まってしまっていると見える。


と、まだ夢とも現とも判然とせずにいたその時、脳天に鋭く、激しい衝撃が襲った。


「ってぇぇぇっ。」


痛い。これは現実だ。今まさにボクの頭にある痛点が、そのように脳みそに訴えかける。ここまでくるともう夢の世界へ引き返すのは難しい。涙目になる目をこすりながら、ボクの頭蓋骨を砕かんとした極悪犯に目をやった。


「お前、授業中に寝るとはホントいい度胸してるよな?」


ボクよりも少し年上に見える、いかにも体育会系な男はそう言い放つやいなや、その厳つい手にすっぽり収まる書物の角で、またボクの頭を小突いた。


「っぐぅぅっ。」


ジンジンと鈍い痛みが広がっていく。もうこれは完全に現実だ。今すぐにでも起きなくては、ボクの頭は悲鳴をあげ続け、仕舞いには意識が強制シャットダウンせざるを得なくなってしまう。


「起きてます!起きてますから、本の角で頭を小突くのはやめてください!」


ボクは今すぐにでもこの暴挙を止めるべく、身体を起こしつつ寝起きの喉をフル稼働させてそう叫んだ。起きたばかりだから仕方ないのだが、恥ずかしいことに少し声が上ずってしまった。そんな声を耳にしたからか、ボクの周りからは、クスクスと笑う声が聞こえてくる。あたりを見渡すと、そこには学ランやセーラー服に身を包んだ男女―おそらく彼らも高校生に違いない―が笑いを堪えるようにこちらに顔を向けている。


かわいい女子高生の声で目を覚ましたと思ったら、体育会系の男に頭を小突かれて叩き起こされ、それを見た高校生たちに笑われるアラサー社会人。そうだ。そもそもボクは高校生ではなく社会人4年目のアラサーだし、当然ながら教室などにいたわけでもない。やはりこれは夢なのか?


人は夢か現実かがはっきりしない時に何をすべきか。まさかマンガやドラマでした見ることのないこのアクションを自分がやることになるとは。ボクは右の頬を試しにつねってみた。痛い。これは夢じゃない。夢じゃないのか?


今一度まわりを見ると、そこは間違いなく教室だった。どこの学校の教室かはわからないが、自分が高校生の時に過ごした教室に少し似ている。大きく違うのは、女子高生がいることか。ボクはなんせ男子校出身だからな。


今度はふと自分の格好に目を落としてみる。さっきまで着ていたはずのスーツが懐かしの学ランに変わっていた。学ランだから単純に比べることはできないが、普段着ているスーツのサイズよりも一回り小さい気がする。恐るおそる自分のお腹を触ってみる。あの贅肉はどこにいったのだろうか。しっかりと身は引き締まり、高校時代の肉体を取り戻しているように思える。


いよいよボクは混乱してきた。ボクは確か、新宿にある行きつけのバーでカレーを食べていたはずだった。





「毎週火曜日はカレーの日にしました!」


新宿駅南口の近くに店を構える“Bar Over the Sky”のオーナー兼店長“さっちゃん”こと、那覇 沙月がそう宣言した。その場に居合わせ、それを耳にしたお客さんは、おそらく全員が同じように感じたに違いない。


(続いても2ヶ月くらいだろう。)


さっちゃんは今時の女性にしては行動力のある方だ。ただ、ボクの知る限り、彼女の興味が次から次へと移り変わるためか、新たに始めたことが長続きしたことがない。ある日、突然絵を描き始めたと思うと、翌月にはピアノを習い始め、いつの間にかタロットカードにご執心というありさまだ。「本能のままに生きている」、そんな言葉がぴったり当てはまるように思えるのはきっとボクだけではないはずだ。


実はこのバーもある種の思い付きとも取れる決断で開いたらしい。もともと、さっちゃんは世界の星空をカメラにおさめようと、大学卒業後にアルバイトで貯めたお金で世界を回っていた。ただある日、「社会にも出ずに世界を回るのって将来的にどうなのかな?」という漠然とした不安を感じ、残りの資金を全て使ってバーを開いたのだ。バーのコンセプトはもちろん自身が好きな星空がイメージできるもの。“Bar Over the Sky”という店名にもその思いが表れている。店内には彼女が店を開く前に回った世界の街々での星空の写真がところ狭しと飾られている。お店に訪れれば、まるでそこは別世界。世界の至る所に広がる星空の下に誘われる、そんな感覚だ。


それにしても、自由奔放な彼女が2年以上このお店を続けているのは奇跡に近い。これだけお店が続けられるのは、彼女がお店のオーナーで自分が思うようにお店を運営できるからだけでなく、きっと彼女が何者にも縛られず、活き活きと人生を謳歌しているその姿に虜になってしまったお客さんが後を絶たないからに違いない。かくいうボクもその一人だ。


話を戻すが、熱しやすく冷めやすい彼女であるため、今回のカレー企画について、大きな期待はしないもののボクは密かに楽しみにしていた。何を隠そう、ボクは少なくとも2日に1回はカレーを食べる程のカレーフリークなのだ。作るのは後片付けが面倒くさいのでやらない。食べる専門のカレーフリークだ。


ここまでカレー好きになったのは、ボクが今住んでいる街で昨年開かれたカレーフェスティバルにて3日間で29杯食べたのがキッカケだった。10日間かけて開催されているため、別に3日間でそこまで食べる必要はなかったのだが、食べ歩きで集められるスタンプの数に応じて得られる景品を目当てに、ボクは急いで食べまわることにした。社会人でかつ社畜であるがために平日のお店が開いている時間に帰ることができない。そうなるとすべきことは決まってくる。土曜日から始まるこのイベントは運がいいことに3日目が祝日だ。最初の3日間で勝負をつけるしかない。


それにしてもカレーという食べ物は不思議なもので、食べても食べても飽き足らない。もちろん、ある程度食べ進めると胃袋は悲鳴をあげ始めるのだが、なぜか自然と手が止まることはない。コリアンダー、クミン、チリ、ターメリックなど、様々なスパイスがその店独自の方法で混ぜ合わされ、十人十色の風味を作り出す。同じ種類のスパイスを使えど、分量が異なれば違う顔を見せるのがカレーの面白いところ。景品を全てもらうには20個のスタンプ、つまり20種類のカレーを食べればよかったのだが、カレーの魔力にとりつかれたボクはさらに9種類のカレーを平らげてしまった。


おそらくそれがいけなかったのだろう。調子に乗って食べ過ぎたせいで、カレーフェスティバル開催3日目、29種類を食べ終えたその夜に、腹痛をともなった高熱で病院に運ばれることとなった。高熱にうなされた後で頭がぼんやりしていたため、はっきりとは覚えていないが、あきれ顔の医者がボクに言い残した言葉は確かこんな言葉だった。


「カレーを食っても食われるな。」


おそらく世界広しといえど、この言葉を投げかけられる人間がどれだけいるだろうか。普通の人であれば、この言葉を胸に刻み少しは自重であろう。ただ、ボクはカレーの魔力に憑りつかれてしまったのだ。しかも悪いことに、意識は失いかけたものの大事にはならなかったために少しも後悔の念がなかった。そして、ボクのカレー生活はここから始まったのだった。


「毎週火曜日がカレーの日になったので、翔ちゃんは来週から毎週来てくださいね!」


ボクがカレー野郎になった経緯を知っているさっちゃんは、ボクに向かって無邪気に―いや、実際は営業トークだろうから計算されているに違いないが―そのように言葉をかけてきた。


「臨むところです!その代わり毎週違うカレーにしてくださいね!」


少々意地悪かなと思ったが、きっと彼女ならやってくれるだろう。それに、毎週同じカレーだと食べる方もそうだが、作る方のさっちゃんもすぐに飽きてしまうに違いない。ボクはそんなことを考えながら言葉を返した。





待ちに待った翌週の記念すべき第1回目のカレーは、普通のカレーだった。いわゆる家庭でよく作られるであろう、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、豚肉を炒め、固形ルーを溶かしたカレーだ。特に工夫はないものの、第1回目だし、一発目に奇抜なカレーを作って失敗するよりは堅実な選択だった。


「おいしいですか?」


彼女の少々不安げな問いにボクは何も返さなかった。なぜかはわからないが、簡単に「おいしい!」と言ってしまうと負けな気がしたのだ。


「食べ終わったら言いますね。」


ボクはそう一言答えて、黙々とカレーを味わうことにした。しっかりと炒めた玉ねぎは程よい甘みを生み出し、じゃがいもは煮過ぎて溶けてしまう一歩手前の柔らかさ。人参が乱切りであるためか、時折硬めの部分があるものの、全体的に味が整った、おいしいカレーだった。固形のルーを使っているため、「まずく作れ」という方が難しい気もするが、第1回目のカレーとして満足のいく味だった。ボリュームもちょうどよく、ハイボールがよくあい、お腹が満たされていくのを感じた。


(あれ、少し眠くなってきたな。)


日頃の激務のせいだろうか、それとも、おいしいカレーに満足し身体の緊張がほどけたせいだろうか。ゆっくりと迫りくる眠気に身を任せつつ、ボクはバーカウンターに作った腕枕に顔を埋めていくのだった。





(そうだ、カレー食べた後に急に眠気に襲われて寝ちゃってたんだ。)


保健室に向かう廊下を歩く中、ボクは高校生に戻ってしまう前の自分の状況を思い出していた。横には先ほどボクを起こした女子高生―名前は笹松 絢。なぜか“リオン”というニックネームで呼ばれている―が付き添ってくれている。目覚めたボクが混乱しているのを見て、いつもと様子が違うと不安になった彼女が、あの肉体派教師に一言断ってボクを教室から連れ出してくれたのだ。


「翔ちゃん、大丈夫?なんかいつもと様子が違うけど。」

「いや、大丈夫です。笹松さん、ありがとう。」

「やっぱ変だよ!翔ちゃん!なんか敬語だし、いつも私のこと“笹松さん”なんて呼んでないのに・・・。本の角で叩かれておかしくなっちゃったのかな?」


大丈夫なはずはなかった。本の角で叩かれた頭はもちろん痛いが、そんなこと今の状況に比べたら些細なことだ。カレーを食べて、眠って起きたら高校生。そんなバカげたことが起きているのだ。ここがどこかがわからないだけでなく、自分自身が“若潮 翔”であるかどうかも怪しくなってきた。


「笹松さん、あのさ、変なこと訊くけど、ここってどこだっけ?」

「もう!“笹松さん”はやめてよ!いつも通り“リオン”でいいってば。」

「ごめん、リオン。それで、ここって学校だよね?」

「翔ちゃん、本当に大丈夫?もう私たち、小学生の頃からだから、かれこれここに通って11年目だよ?」


11年目。つまり、今のボクは高校2年生ということか。しかも、ここは小学生の時から通っている一貫校らしい。10年以上通っているはずの同級生が突如記憶をなくしたように見えるのだから、リオン反応は至極当然といえよう。ただ、ボクの記憶に残っている学校生活は、小学校も中学校も高校も異なる。ましてや、保健室に連れ添ってくれている彼女のことなど、少しも知らないのだ。


「リオンさ、ちょっと本当に記憶喪失っぽいから、ちょっといろいろ教えてくれない?思い出すかもしれないしさ。」

「え、翔ちゃん、本当に大丈夫?病院行った方がいいかも。」


もうリオンの表情が、大けがした子供を見る母親のそれになっていた。このままでは訳の分からないまま病院に連れてかれてしまう。そうなってしまってはマズいとボクの本能が叫んでいた。


「リオンとボクって、幼馴染だよね?!」


心配するリオンの顔に悲しみと怒りが入り混じった感情が過ったかのように見えた。しかし、彼女に病院に連れて行かせまいとするボクの必死さを、記憶を何とか呼び戻そうとしていると勘違いして感じ取ったのか、矢継ぎ早にするボクの質問にいやな顔せず、一つひとつ丁寧に答えてくれた。


質問をする中でいくつかわかってきたことがあった。


ボクとリオンは家がお隣さん同士で幼馴染であること。

この学校はボクたちの親も、またその親も通っていた学校であること。

自分たちも親たちが通った学校に通っている理由が、この世界は学校が自分たちの学区をある種の領地として支配しており、その学区に住む人たちは必ずその学校に通わなければならないという法律があるためということ。

引っ越しをすれば学区が変わり学校を変えることも可能であるが、それは学校に通う子供を持つ家庭から運営資金を得ている学校側が許さず、そう簡単に引越しすることができないこと、などなど。


どうやらこの世界は、ボクがさっきまでカレーを食べていた世界とはだいぶ異なる世界らしい。似て非なるこの異世界。ボクはなぜ、そしてどうやってここにきてしまったのだろう。リオンの話を聴きつつ、あれこれと考えを巡らせていると、いつの間にか保健室に着いてしまった。


「先生、若潮君が調子良くないようなのでベッドを貸してください。」


保健室の先生は特に具合が悪い理由を訊くことなく、快くベッドを貸してくれた。純白のシーツがフカフカのベッドに覆いかぶさっている。どんなに未知な状況であれ、ベッドの気持ちよさは変わらないんだな、などと変に感心しながら、ボクはベッドに横になった。


「翔ちゃん。混乱してるみたいだから、少し横になって落ち着かせてね。」


そうだ、リオンの言う通り、とにかく一旦心を落ち着かせよう。まだまだ訊きたいことは山ほどあるが、混乱した時は一度寝てしまうに限る。一回寝てしまえば、起きた時には頭の中も整理されて、今の状況も多少受け入れることができるに違いない。いや、受け入れることができるかは甚だ疑問であるが、この状況から少しでも早く逃れるために寝てしまいたいというのが本音だ。


「じゃあ、お昼休みには一度様子を見に来るね!記憶戻ってなかったら病院行くからね!」


リオンはボクにそう言い残すと保健室を後にした。


(あぁ、ボクはどうなってしまうのだろう。)


さっきまで寝ていたので眠くはないはずであったが、綿あめのように軽く柔らかな掛布団の心地よさに誘われ、ボクはまた眠りにつくのだった。




★★★3月1日(火)23時更新予定★★★

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あしたはカレーの日ですから よっぴ @RyO-sAn-1107

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