第3話

 やっとゲームの世界に降り立ちました。

 アバターを作ってチュートリアルを受けて、約一時間ほど経ちました。

 

 シルビィは見当たらない。

 というか、ゲームをやる際には別々に楽しもう、と既に言っているから当たり前なのだが。

 

 アバター作成時に、杖スキルを選んだので、持っている武器は初心者用の杖、と呼ばれるものです。

 初心者の杖は一メートルほどで、先がずんぐりと丸い。

 

 初心者の杖【杖】

 ATK+2 追加効果:装備時、MP上昇。魔法使用時、MP消費減少。

 

 ダメージ低いな。

 まあ、初心者の杖だし、しょうがないかな。

 

 まあ、魔法使いならでは、ということだ。

 ぶっちゃけると、やっぱり接近戦をしたい、という気持ちもあったりします。

 やる機会はいつかあると信じたい。

 

 現在のステータスはどうなってる?

 

 所有スキル

【雷魔法Lv1】【光魔法Lv1】【杖Lv1】【陣魔法Lv1】【簡易召喚魔法Lv1】

所持SP15


 見てみると、案外スキルポイント高いな 

 さて、これからは何にしましょう。

 というか、ここは町のどこだ?

 辺りを見渡します。

 真後ろには、巨大な扉の形をした光るものが見えます。

 

 ここから、俺と同じゲームを始めたプレイヤーが来るらしい。

 周りには、同じ装備をしたプレイヤーが多い。

 街並みは、欧州のような感じに見える。

 綺麗だ。

 

 それは今は置いといて、魔物と戦おう。

 接近戦もしたいが、俺は魔法使いだ。

 魔法を使って戦うとしよう。

 そうと決まれば、外に出よう。

 さっさと戦いましょう。

 

 外は平原で既に多くのプレイヤー戦っている。

 戦っている魔物は犬だったり、ぶにょぶにょしたスライム見える。

 少数として、鷹のような魔物も見える。

 

 見た感じでは、こんなにプレイヤーが多ければ魔物と戦う頻度は少なそうだ。

 それなら、今の内に簡易召喚魔法を使えるか、見てみるとしよう。

 

【簡易召喚魔法】

召喚魔法の劣化版。時間制限があり、過ぎると召喚獣は消える。


 召喚獣

 チビウルフ

 敵や罠を見つけることが出来る。

 便利。

 

 本当に召喚魔法の劣化版だ。

 というか、劣化版て書いちゃってるし。

 運営……

 加えて、今のまま呼び出してしまうと、ほとんどの魔力を消費する。

 レベルが上がれば、使っていきたい。

 さて、次は使える魔法だ。

 

【雷魔法】

『サンダーボール』

 敵にダメージを与えて低確率で麻痺させる。

【光魔法】

『シャインボール』

 ゾンビや死霊に対して大ダメージを与える。

 

 今はこの二つだけだ。

 使える魔法が一つしかない……

 しょうがない。

 頑張って行こう。

 

 このゲームの戦闘では、経験値は参加したプレイヤーに割り振られる。

 そのため、助けを求めた以外で戦闘に乱入するのは嫌われる。

 まあ、例外というのは存在するのだが。

 

 草原を少し歩き、町から左の方に見える森に近付いた。

 この森は町からすぐの所にあり、初心者が行く森となっている。

 

 だが、一度も戦っていないまま行くのは自殺行為だ。

 そんなことを考えていると、森の中から犬が近づいて来る。

 これは、戦闘だろうな。

 気合い入れていきましょうかね!

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