第2話

 周りが白い空間だ。

 何もない、ように感じる。

 一応、これから何が起こるかは知っている。

 動画で見たのだ。

 まずはアバター作成だ。

 

 自身のアバター作成では、身長や体型は自分で設定することが出来るが、他の全てはランダムで設定される。

 ただし、気に食わなければ何度も選びなおすことも出来る。

 

 という、感じになっているが、このゲームにおいて一番重要なシステム、ジョブシステムというものものまた、アバター作成の際にランダムで設定される。

 

 但し、ランダムで設定されるのはメインだけ、サブは自分でゲームをしている最中に見つけ、なることが出来る。

 このゲームでは、ジョブシステムのメインとサブの組み合わせが重要になってくる。

 

 例えとして、メインが剣士、サブでは魔法使いであれば、魔法剣士となる。

 もしメインとサブが反対であれば、魔法寄りの魔法剣士ということになる。

 

 さて、そんなこんなで私のアバターが作成されました。

 現実と比べるとどうだろうか。

 身体が少しガッシリとしている。

 種族はなんだろうか?

 人種か。

 

 このゲームには種族が三つある。

 人、エルフ、ドワーフ、の三つ。

 エルフとドワーフはレアな種族だ。

 魔法を使うときはエルフが便利だし、鍛冶をする際にはドワーフが便利、という感じなのだ。

 

 

 人種だけど、まあいいか。

 エルフとドワーフなんか、なりたくても物欲センサーで時間かかりそうだもん。

 私のジョブはなんだ?

 

 魔法使いか。

 う~ん、たしか紹介動画では、このあと選ぶスキルで魔法使いの先が決まるんだっけ。

 火魔法だったら、赤魔法使いだっけ。

 まあ、いいか。

 

 さてさて、スキルを選ぶとしましょうかね。

 何にしよう。

 所持スキルポイントは50か。

 スキルを選ぶとポイントが減るんだろうな。

 う~ん、悩みます。

 

 まずは武器スキルは必要だよな。

 魔法使いは近距離ではないし、槍にしておこうか?

 けど、魔法使いといったら、杖だよね。

 杖にしよう。そうしましょう。

 

 スキルポイントが45になった。

 5も減るのか。

 次は魔法でも取ろうかな。

 というか、魔法使いなんだから魔法が大事だよね。

 

 大事な魔法スキルは、何にしよう。

 というか、何があるかな。

 火、水、氷、雷、風、土、闇、光。

 八つか。

 俺の偏見で、雷が強そうだな~

 というか好きだ。

 

 雷にしよう。

 あと一つ、欲しいな。

 う~ん。悩む。

 ここは光にしよう。

 理由は特にないです。

 直観、ということにしておいてください。

 スキルポイントが10減りました。

 残りが35ポイントです。

 スキルの空きは残りの七つ。

 まあ、今のうちにスキルを全部決めるわけじゃないから、気楽に決めるとしましょう。

 武器、魔法のスキルを決めたから、あとは補助系のスキルにでもしようかな。

 何かあるかな。

 詠唱短縮、無音詠唱、魔力消費短縮、高速詠唱、簡易召喚魔法、陣魔法。

 

 最初はこれしかないのかな?

 多分、あとで増えるんだろうな。

 まあいいや。

 なにしようか?

 魔法使いだし、壁が欲しいな。

 あと、できればモフモフしたいな。

 簡易召喚魔法にでもするか。しよう!

 

 10も減るのか……

 陣魔法がないと簡易召喚魔法発動しないの……

 合計20も減ったよ。

 背に腹は代えられない。

 残り15。

 

 もうスキルを選ぶのはやめるとしよう。

 あとでまた選ぼう。

 さて、次は何を……

 はいはい、名前ですね。

 ほい、決めた!

 

 よし、終わった。

 さあ、ゲームを始めよう。

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