　　　　◆

　イチノセ。

　懲罰房の中央で倒れていた彼は、やはり死んでいた。

　だが死因は転落しだけではないようで、恐らくはゴミと同じように毒によって死んだ方が高いらしい。割れた注射器も同じ懲罰房で見つかったとのこと。

　なのでイチノセは、三階から毒を自分で打ち、落下したとの見込みが高い。

　そしてイチノセは三階にタッチパッドを残しており、更にそのタッチパッドに文章を残していた。

　それは所謂遺書であった。

　食堂に再び集まった一同に対して、タッチパッドに書かれていた文書を、ポンコツ刑事が読み上げた。

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