169話 新たなブーム、そして……

「弟妹総出の、お手伝いやー!」

「殻、剥くー!」

「剥けー!」

「殻は剥いてもー」

「「「剥かれるなー!」」」


 陽だまり亭の中庭に、ぎっしりとハムっ子たちが集結している。

 殻が剥けたものから順に厨房へと送られ、ピーナッツバターと、ハニーローストピーナッツへの加工が施されていく。

 その中のいくつかはハチミツに漬け込んでおく。だいたい一週間くらい漬けておけば食べられるだろう。漬け込む前に乾煎りして、漬け込む瓶を煮沸殺菌するのも忘れない。


「いい香りだねぇ……」


 厨房には、遅れてやって来たエステラがいる。

 二十九区への対応策を考えていて、朝食に遅れたのだ。


「手伝わせてやろうか?」

「ん、応援してる」


 ……コノヤロウ。


「ヤシロさん。ピーナッツ、いっぱい来ましたよ~」

「んじゃ、ローストするか」


 ジネットが、大きなザルいっぱいのピーナッツを持ってくる。

 薄皮までしっかり剥かれたピーナツをフライパンで、焦がさないようにローストしていく。


「そういえば、落花生って生でも食べられるんですよね? ビックリしちゃいました」


 と、殻のままの落花生を指で摘まみ、ジネットが俺の作業を覗き込んでいる。

 生で? ……あ、それは違うぞ。


 殻を剥いて、ピーナッツを一粒口へ運ぶジネット。

 それを『生』と表現するのは間違っている。


「こいつは、提供された時点で既に一回乾煎りされてるんだよ」

「へ? そうなんですか?」

「へぇ、そうなんだ」


 ジネットの隣でエステラも目を丸くしている。

 ……いや、生の豆は食えねぇよ、苦くて。


 二十九区のカフェで出された落花生も、その後渡された落花生も、どちらも殻を剥いたらすぐに食べられる状態だった。それはおそらく、出荷しているところが先に殻ごと乾煎りしているからだ。

 落花生は天日で干して、その後乾煎りをしなければいけない。

 殻を剥いてから乾煎りすれば、嵩が減って一気にロースト出来るのだが、その後の保存が大変だ。剥き出しのピーナッツを適当な袋に入れておいたのでは雑菌が付きかねない。

 ならば、殻ごと乾煎りをして殻に閉じ込めておけばいい。持ち運び前提だからこそ、そんな手間をかけているのだろう。


「すぐに食べられる状態にしてあるのは、少しでも顧客を得ようという企業努力ってわけだね」


 エステラの言うように、この街の各ギルドは、自分たちの手がける商品がより売れるように様々な工夫や研究、開発を行っている。

 味噌や醤油が編み出されていたり、砂糖の精製法が確立されていたり。


 逆に、それが出来ていないところは貧困にあえぐことになる。

 かつてのヤップロックのトウモロコシやアリクイ兄弟のサトウダイコンみたいにな。


「では、今乾煎りしているのは?」

「殺菌って側面もあるが、乾煎りすれば香りが増すし、歯ごたえがパリッとする。今から作るのは、そういうパリッと感が欲しいんだよ」


 香ばしい匂いが立ち上ってきたところで、乾煎りしていたピーナッツを一度木のボウルに出して熱を冷ます。

 粗熱がとれたら、今度はハチミツをフライパンで熱する。焦げないように……

 あとはこいつを絡めて、砂糖と塩を振って、冷ませば――パリッと甘いハニーローストピーナッツの完成だ。


「もう食べていいかな!?」


 冷めるまでの間、お預けを食らわされていたエステラが、エサを前にしたイヌみたいな目で俺を見てく…………いや、ピーナッツに釘づけだな、視線。


「エステラ」

「なに?」

「お手」


 手を差し出すと、そこにエステラがぽんっと手を載せる。

 が、すぐに振り払われた。


「何やらせんのさ!?」

「お前、花園の時も引っかかってたよな」

「何回もやらせないでくれるかな!?」


 やっぱり、エステラは犬みたいだ。

 なんというか、雰囲気が。

 なので――


「エステラ」

「今度はなに?」

「育て」

「それが出来るならもうやってるよ!」


「お手」は出来ても「育て」は出来ないとは……つくづくエステラだな、お前は。


「まだ熱いから気を付けろよ」

「うん!」


 キラキラした目でハニーローストピーナッツを摘まむ。

 それに続き、ジネットも一粒口へと運ぶ。


「ん~! あまぁ~い!」

「微かに塩の味がするのがいいですね」

「ただ、かなりの高カロリーだから、食い過ぎるなよ」


 バカみたいに食うと肥満になるし、腹を壊すかもしれないしな。


「……ヤシロ。ピーナッツペーストが出来た」

「こ、こっちも……なんとか終わったです……」


 ピーナッツバターを担当していたマグダとロレッタが、綺麗にペースト状になったピーナッツを持ってくる。

 ロレッタは腕がぷるぷる震えている。しんどいんだよな、この作業は地味に。


 あとはハチミツその他と混ぜ合わせれば完成だ。


「はいはい! あたいが混ぜ合わせる!」


 デリアが元気よく挙手をし、猛アピールしてくる。

 よし!


「ノーマ、頼む」

「はいはい。任しておくさね」

「なんでノーマなんだよぉ!? あたいの方が甘いの好きなのにぃ!」

「だからだよ」


 デリアに任せると、物凄く甘くなりかねない。ノーマなら、その辺は上手くやってくれるだろう。


「で、ジネット。クレープは?」

「はい、もうすでに」


 クレープ担当だったジネットは、もうすでに十分過ぎるくらいのクレープを焼き終わっていた。

 手際が良過ぎるだろう、お前。


「ヤシロさん、ちょっとよろしいですか?」


 教会からハムっ子たちを借りているので、その保護者として陽だまり亭にやって来ているベルティーナ。本心は、もうちょっと食いたいってところなんだろうが。

 そんなベルティーナが、俺にこんな提案をしてくる。


「クレープも美味しいですが、子供たちは、もっと歯ごたえのあるものの方が喜ぶかもしれません。明け方にロレッタさんが作ってくださったホットケーキのようなものが」

「あれはクレープですよ!?」


 と、明け方にいくつものホットケーキを生み出したロレッタが抗議している。


 まぁ、確かに。ホットケーキとかあるといいかもしれないな。

 ただしやるならきちんと、クレープの出来損ないじゃなくて、ちゃんとホットケーキとして作るけどな。


「そうだ、ヤシロ! どうせならさっきのドーナツってやつも作ってみたらどうだ? 子供たちもたくさんいるしさ」

「ちょっ!? デリア!」


 お前なぁ!

 ベルティーナの前で新しい食い物の名前を出すなよ!

 それがどんな物か分からなくても、直感で美味いことを悟っちまうような特殊能力持ちなんだぞ、ベルティーナは!


「ヤシロさん!」


 ほら見ろ。そんな話をすると――


「そのドーナツというのは、一体どんなお料理なんですか? とても興味深いです!」


 ――こうやって、物凄い食いついてくるんだから……


「作りましょう! 是非!」

「あのな、いいから落ち着けベルティー……ジネット!?」

「わたし、作りたいです!」


 なんということでしょう……

 せっついているのは十中八九ベルティーナだと思っていたのだが……


 振り返った俺の目の前にいたのは、興味津々と瞳をきっらきら輝かせているジネットだった。

 ベルティーナはその後ろで、同じく興味深そうな目で俺を見ている。

 ジネットがベルティーナよりも前に来ているとは…………


 ヤバい……ジネットのベルティーナ化が始まっている。

 食を提供する側か消費する側かという違いこそあれど、美味いものの情報を得るとわくわくし過ぎてしまうDNAが、ジネットにしっかりと受け継がれてしまっている。


「あ、あの! わたし、頑張りますので! お仕事の方も、ちゃんとこなしますので! ヤシロさんさえよければ、是非!」


 なんかもう、瞳から溢れ出たきらきらが全身を覆って、ジネットが微かに輝いているように見える。

「新しいお料理を覚えたいです!」と、顔に書いてある。……しょうがねぇな。


「ピーナッツが一段落したら、ガキどもを一度厨房から出してくれ」

「厨房から、ですか?」

「ドーナツってのは、小麦を油で揚げるんだ。ガキがちょろちょろしてると危ねぇからな」

「はい。ではみなさん。ヤシロさんが美味しい料理を作ってくださるので、いい子にしていましょうね~」

「「「「はーい!」」」」


 ジネットの声に、裏庭からハムっ子どもが一斉に顔を出す。

 一糸乱れぬ綺麗な挙手がずらりと並び……振り返るとベルティーナが同じ格好をしてにこにこしていた。

 ……あ、デリアとノーマも乗っかった。


 と、まぁ。

 結局こうなるわけで……

 広くなった陽だまり亭の厨房ですら手狭に感じるくらいに人が溢れ、ドタバタと料理は進んでいった。


「こんにちわッス~…………って!? なんッスか、この人数!?」


 いつものように朝飯を食いに来たウーマロが、客席ではなく厨房に溢れ返っている人を見て驚いている。


 ホール側では、教会のガキどもがエンドウ豆とソラマメの皮をせっせと剥いていた。

 ハムっ子たちほどのスピードはないものの、食べ物を大切に扱う精神をベルティーナから徹底的に教え込まれたガキどもは丁寧に作業を行っていた。


 こっちの豆は、とりあえず豆板醤の目途が立つまでは、天ぷらや豆ごはんにでもして消費するとするかな。


 二十九区で押しつけられた豆たちは、こうして着々と消費されていった。



 そして、太陽が天辺に昇る頃……



「ドーナツ、おいひぃれふぅ~!」


 ようやく料理から解放されたジネットが、ドーナツを頬張ってわっしょいわっしょいしている。


「……店長が、幸せそうにわっしょいわっしょいしている」

「ホントですねぇ。これは、かなりわっしょいわっしょいしてるですね」

「えっ、え!? わっしょいわっしょいってなんですか!? どういう状況なんでしょうか?」


 それは俺らがずっと前から聞きたいと思ってたことだよ。


 今はちょうどランチのピークなのだが、陽だまり亭の客には新しいもの好きが多いようで――


「ピーナッツバターホットケーキを一つ!」

「こっちは、ピーナッツドーナツを!」


 ――こんな有り様なのだ。


 ジネットが腕を振るわなくてもいいものばかりが注文されるので、珍しくピーク時にジネットが休憩をしているというわけだ。

 もっとも、たまにソラマメの天ぷらが注文されるので、ちょいちょい厨房へ戻ったりはしているのだが。


「はふぅ……四十二区は獣人族が多くて楽しいなぁ……」

「今日は貸し切りにしないから、大人しくしとけよ」


 プレーンドーナツにピーナッツバターをこれでもかと塗って頬張っているルシア。……すげぇ甘そう。


「これだけ多くの人に情報が広まってしまっては、貸し切りにして追い出すわけにもいかないだろうね」


 ハニーローストピーナッツをカリコリと食べつつ、エステラが客たちの顔を眺めている。

 今から、「今日は貸し切りです、お前ら出ていけ。ドーナツも売らない」とか言うと、確実にルシアが悪者になるからな。

 今日のところは大人しくしていてもらおう。


 もっとも、三十五区の領主が食堂にいると、他の客が委縮してしまうだろう。

 だから、せめてもの抵抗にと一番奥の座席に座らせている。

 さらにルシアは、持参したという疑似触角を頭に装着している。結婚式のパレードの時に作ったアレだ。

 何があると思って持ってきたのかは知らんが…………いや、おそらく、ミリィに会えた時のポイント稼ぎのつもりだったんだろうけどな、どうせ。


 そのおかげか、はたまた、俺やエステラがあまり気を遣っていない様子を見てなのか、客たちはルシア相手に委縮するようなこともなく、普段通りに食事を楽しんでいる。


「この街の者はいいな。領主になる以前から考えても、これほど気軽な空間に身を置いたことはなかったぞ。バレていないからという理由とはいえ、少し楽しい気分だ」

「まぁ、ボクが領主だってことは、みんな知ってるはずなんですけどねぇ」


 まったくもって、四十二区の領主に対する敬いの心は見て取れない。

 もっとも、そうなるように働きかけたのは他ならないエステラなのだが。

 本望なくせに、悪ぶっちゃってまぁ。


「ドーナツ。絶対流行るね」


 エステラが漏らしたそんな言葉は、少々の警告を含んでいた。

 陽だまり亭は食堂だ。

 ドーナツばかりが売れるという状況は看過しにくい。

 ジネットも料理をしたいだろうし……やっぱりほどほどの人気が理想だな。


「じゃあ、また各店舗に教えてやるか。ケーキの時みたいに」

「はい! あたし覚えたい! 教えて、ヤシロ!」


 突然、背後からにゅっとパウラの顔が伸びてきた。

 俺の肩にアゴを載せるような格好で、俺の背中に縋りついている。


「お・ね・が・い~」

「どこで覚えた、そんな如何わしいおねだり……」


 甘えんじゃねぇよ。顔がにやけるだろうが…………にやにや。

 ……って!? なんか四方八方から冷たい視線食らいまくってるんですけど!?


「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」


 ……なんだろう。無言が痛い。心臓に悪い。


「パウラ……今度教えてやるから、とりあえず離れてくれるかな?」

「やったぁ~! お色気作戦、大成功~!」


 いや……これはある種の脅迫だぞ。


「美味しいよね、ドーナツ!」


 もうすでに食べたようで、その味を思い出してはにんまりと出来るくらいにはドーナツを知っているらしい。


「来る前にネフェリー誘ったんだけどさ、なんか忙しかったみたいなんだよねぇ」


 イマドキ女子同士気が合うのか、パウラとネフェリーはよく二人で出かけているらしい。話題スポットに二人で行ったりしているみたいだ。

 まぁ、二人揃って陽だまり亭に来ることがほとんどだけどな。話題スポットって、他にはあんまりないもんな。


「ネフェリーがね、『食べに行きたいのに、今日は養鶏場ミーティングがあるのよ~!』って泣いてたよ」

「あいつ、運営にまで口出してんのか?」


 両親、健在だろうに。

 まぁ、他の誰よりもタマゴ愛の強いヤツだからな。


「明日食べに来るって」

「じゃあ、パーシーも明日来るな」

「うふふ。きっとそうですね」


 ジネットが笑い、つられてパウラも笑う。


 それにしても、引っかかるところがある。

 パウラの先ほどの口ぶりでは、さも「陽だまり亭にドーナツ食べに行こうよ」と誘いに行ったようではないか。

 しかし、ドーナツは今日の朝、初めて陽だまり亭に誕生したのだ。

 ジネットもベルティーナも、エステラやルシアでさえも知らなかった食い物だから、パウラやネフェリーが知っていることがおかしい。


「どこでドーナツの情報を得たんだよ?」

「あぁ、それならハム摩呂がさ、『陽だまり亭の、新メニューやー!』って、大通り走り回ってたよ」

「……あいつ、殻剥きに参加してなかったっけ? いつ大通りなんか行ったんだよ」


 宣伝してこいなんて言ってないのに……どうりで客の入りがいいはずだ。

 ロレッタ弟妹は、ほんと宣伝の天才だな。


「ますます、貸し切りは不可能になったね」

「散々宣伝しといて、『食わせません』じゃ、あとで何されるか分からんよな」


 エステラがからかうような笑みを向けてくるが、こっちは苦笑いしか返せなかった。

 まぁ、今日はコーヒーでも飲んで、大人しくしておくか。対『BU』の対策も練らなきゃいけないしな。


「……店長。ドーナツのおかわり、いる?」

「ありがとうございます、マグダさん」


 ジネットに代わり、現場を仕切るマグダがドーナツを持ってやって来る。

 ジネットは手を伸ばしかけるが、少しだけ戸惑いを見せる。


「どうしましょう。食べたいんですけど、一人で一個は、ちょっと無理かもしれません……」

「じゃあ、ボクと半分こしないかい?」

「わぁ! いいですね、それ!」

「『仲良し食べ』だね」


 嬉しそうに笑顔を交わし、ドーナツを綺麗に二等分して分け合うジネットとエステラ。

 騙されるなジネット! エステラは『店長試食用ドーナツ』を強奪して、ドーナツの代金をケチるつもりなんだ!


「……節約術?」

「違うよ、マグダ!? なんなら払おうか、半分!?」

「い、いえ! 大丈夫ですよ、エステラさん! ここはわたしが持ちますから!」


 うむうむ。

 マグダは俺的な考え方を身に付けてきたな。

 ジネットの腕前と俺の商売法……そのどちらもマスターすれば、お前はきっと、オールブルーム随一の飲食店を生み出せるぞ。


「マグダ。……お願いだから、これ以上ヤシロに似ないでね」


 エステラが失礼なことを言う。

 マグダの両肩に手を置いて、瞳を真っ直ぐ見つめて、切実な思いをぶつけている。

 真剣そのものだな、お前のその目。


「…………心に留めておく」


 そしてマグダも、明確な否定はしないんだな……

 ちょっと「なりたくないなぁ」みたいな思いがあるんだろう。


「おい、マグダ! しゃべってないで厨房戻ってくれよ!」

「アタシらだけじゃ回しきれないさね!」

「……む、部下が呼んでいる。では、失礼」


 上司風をびゅんびゅん吹かせながら、マグダが厨房へと小走りで戻っていく。

 デリアとノーマは、朝からの流れでなんとなく手伝いをしてくれている。……の、だが。ノーマ…………本当にいいのか、仕事?


「ふふふ……。本当に愉快だ。引っ越してこようかな」

「おい、そこの領主」


 とんでもない発言してんじゃねぇよ。

 領主が勝手に引っ越しなんか出来るわけないだろう。


「それで、何か対策は考えたのか、カタクチイワシよ?」

「こっちは豆の処理でそれどころじゃなかったよ」


 正直、豆の使用法を考えるので精一杯だった。

 というか、情報が少な過ぎる。

 昨日は、これ以上豆をもらいたくないからとさっさと退散してしまったが、もっと粘って現地を調査しておくべきだったのかもしれない。


 とっかかりがなさ過ぎる。

 何より、あの多数決制度。――あれのせいで七人もいた領主の特徴が、誰一人として、まるで記憶に残っていない。


 そんな状態じゃ、何を話し合っていいのかすら浮かんでこない。

 何かとっかかりがあれば……『BU』を突き崩すための作戦だって…………


「英雄様! 領主様!」


 と、そこへ血相を変えたセロンとウェンディが駆け込んできた。二人揃って真っ青な顔をしている。


 乱れる呼吸もそのままに、二人は揃って頭を下げる。


「「申し訳ありませんでした!」」


 食堂内の空気が固まり、セロンたちの悲痛な息遣いだけが耳に届く。

 そんな二人の危機迫る様子を見て、何かが動き出す――そんな雰囲気を、俺は感じていた。





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