181G.パワーブローカー ヒューズライナー

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 アルカディア星系グループ、第8惑星『サン・オルテ・ミタス』衛星軌道上。

 連邦軍第一海堡プラットホーム近傍宙域。


 黒いエナメル調の機体エイムが、大きく後方へ張り出した頭部を変形させる。後頭部の傘の部分が三分割され、稼働翼フラップのように上下していた。

 対メナス試作エイム、『シュバリエ・スプリーム』の持つ特殊機構、GGVG、グラヴィティグリッド・ベクタードジェネレーターがその機能を最大に振り絞ってきた為だ。

 と同時に、機体の負荷をかえりみない出力に、装甲下の排熱機構が赤外線を発し、冷却し切れない部分が熱を持ちはじめる。


 ぬめる質感の装甲表面が周囲の景色とは無関係に波打っていた。重力制御方向を操作する影響である。

 そのマニュピレーターが保持する超砲身レールガンが、攻撃目標の方ではない明後日の方向を向いたかと思うと、紫電を引いて発砲。

 ほぼ真横に連射されたかと思われた55.5ミリ弾体は、90度角度を変え灰白色のエイムの方へと飛んで来た。


「おお……ッ!?」


 ここに来ての隠し玉に、流石に驚いて急減速し、軌道を大きく変える赤毛のオペレーター、村瀬唯理むらせゆいり

 手練てだれのエイム乗りに2手先行する隙を得た連邦軍のエース、ニーマス・パトリック・マスターズ一佐は、ブースターをフルパワーで燃やし斜めから攻め込む。

 更に、レールガンを撃ち弾体を自機に先行させ、回避を考えず敵機へと直進した。


 センチネル艦隊司令、ユーリ・ダーククラウドの機動力は、機能制限リミッターを解除したGGVGを搭載するシュバリエ・スプリームより上か。

 試験配備から搭乗してきたマスターズは、否と考える。

 メナスの反応速度と運動能力を超えるべく開発されたヒト型機動兵器だ。

 メナスに対して防戦一方だった機動戦力の挽回をはかるべつ、連邦の技術の粋を集めた尖兵である。


「まだだ! まだ底を見せてはいない!!」


 黒いエナメルのエイムは灰白色のエイムの僅か100メート圏内まで距離を詰めると、ほぼ直角にサイドスラスト。

 極狭い範囲を超高速で回り込みながら、中心にいる敵機に向け発砲する。

 その勢いたるや、原子核の周囲を回る電子のようだ。

 しかも、同じ軌道を回るのではなく常に角度を変えている。

 そこから放たれる無数の弾体と赤い光線は、重力制御により複雑な弧を描きひとつの球体を形成しているようだった。


「ハハハッ!!!!」


 この攻撃密度を全て、火線の間を縫い紙一重でかわして見せる赤毛娘である。

 黒いエナメルの機体を常に正面にし、目まぐるしく機体姿勢を制御しながら急カーブして来る攻撃の軌道を見切り、応射までしていた。


「ッ……こいつ、どこまで!!」


 もはや緩和し切れない慣性質量の中で顔を歪めながら、死に物狂いで攻防をこなす連邦屈指のエリート。かつてない苦痛と逆境で感情が複雑に昂り過ぎてやや涙目。

 加速による荷重だけで死にそうなのに、敵機からの攻撃への自動回避とエネルギーシールドへの直撃の衝撃に、身体の芯からブッ叩かれる。

 そんなオペレーターだけではなく、限界を超えてぶん回される演算装置メインフレーム主機動力ジェネレーターささやくようなノイズを上げていた。


『お嬢ってそもそもプロエリウムなの?』


『知ってどうするんだ。俺たちの状況変わらないだろ』


『ラティン人だってあのマニューバは無理ですね。コクピットの中とか撹拌機スターラーだアレ』


『お嬢はDNA調べても完全にプロエリウムだったし……。むしろだから問題なワケだが…………』


 他の連邦軍機エイムの足止めを任されていた護衛機スカーフェイスの4人は、両エースの戦いの凄まじさに敵部隊も唖然とした状態だったので、自分達も見物に回っていた。

 完全に人間をやめた赤毛の機動に、ボーイッシュお姉さんのメッツァー以下全てを諦めた顔をしていた。

 今後この小娘に命預けるのかぁ。付いて行けるかなぁ。


「グッ……! ぐぉあああああああ!!」


 攻めながらも打つ手無く追い詰められたエリートは、ついに両腕部内蔵のビームブレイドで交差距離クロスレンジ戦闘を挑むに至った。

 マスターズの戦術方針は、一方的な攻撃を徹底する事。自陣の損耗をゼロにし最短時間と最小コストで敵を排除するのだから、当然の選択だ。

 故に、ゼロ距離での殴り合いなど、マスターズには最も愚かで高いリスクを負う行為でしかなかった。

 現実にはもうどうしようもないので、最後の武器を用い突っ込んで行くしかなかったのだが。

 またそれも、


「ふんッ、ハッ! ォらぁ!!」


 ビームブレイドの横薙ぎを懐に引き込みながら、自分のビームブレイドで叩き落す。

 刃を引きながら旋回しつつ高速で回り込む再度の横薙ぎに対し、これを同方向に速度を合わせビームブレイドで受け流す。

 弾かれたその勢いを使い回転し斜め上から袈裟斬りしてくるの相手に、斬り上げで真向叩き返す。

 そうして胴をがら空きにした一瞬に、電光石火の横一文字。


「………………絶対に負けないのか、貴様は。それは傲慢だ」


 GGVGをオーバーヒートで強制シャットダウンさせるほどの、死力を尽くしたコンマ数秒最後の三連撃。

 それすらも隔絶した力量に完封され、腕と頭を無くしたエイムの中、マスターズはただ冷静だった。

 疲弊の色は濃く、オペレーション『ヘッドバッグ』の全てが失敗に終わったとあっては、落胆もしていたが。

 外側の破損個所以外も、限界を超えた稼働で内側から損傷していた。


「結構面白かったな。でも、最後までひとり相撲だったが残念」


 漂う首無しエイムを見送りながら、唯理はエイムを反転させ護衛の4機を合流させる。

 戦闘を楽しむのが目的ではないのだが、メナスと五分に戦えそうなエイムが出てきたのは、素直に希望が持てる事だと思えた。

 終始機体性能を叩き付けて来るだけで、自分の方を見てないな、というのが唯理の感想ではあったが。才能のある者に見られがちな弱点だ。


 連邦のエイム部隊の只中を飛ぶが、阻止しようという者は出て来ない。273機中、大破55に中破130機では完全に部隊壊滅状態なので、意気地を抜きにしても身動き出来ないのは仕方ない事ではあった。

 即時撤退か、気合の入った副官がいれば即座に臨時再編成を行うところだろうが、完全に兵士たちも腰が引けている。

 村瀬唯理、センチネル艦隊司令のユーリ・ダーククラウドを捕らえる手は、何もなかった。


「提督……!」


「……全艦に攻撃態勢を取らせよ! 本部も迎撃態勢! 総力戦だ!!」


「りょ、了解しました! センチネル艦隊を包囲する全艦隊に攻撃態勢! 当基地も迎撃態勢を取らせ!!」


「ですが提督、数ではこちらが圧倒しますが、センチネル艦隊との戦力比では10倍以上と――――!」


「だからと言って一方的に殲滅されるなど……そんなもの容認できるか!!」


 二重顎のスキンヘッド准将、ヒーティング提督の頭は赤から白っぽくなっている。

 部下に命じて100万の艦艇とプラットホームの防衛設備に戦闘態勢を取らせるが、それでセンチネル艦隊に勝つことができないのは、最初から分かっていたことだ。

 座して死ぬのは論外としても、このまま戦闘となれば壊滅必至だった。


 既に、センチネル艦隊に対し十字砲火の位置についていた連邦艦隊が砲撃準備に入る。センサーによる測距スキャンとECMによる走査スキャン妨害だ。

 無数の艦載機、エイムや戦闘艇も推進剤の尾を引いて発艦。

 灰色のガラスのような惑星の真上、両艦隊は僅か数キロという近距離で、後は結末の分かり切った全滅戦に入るだけかと思われた。


『では改めてお尋ねしようか』


 そこで、連邦の通信帯域に映像が割り込む。

 大写しになるのは、ダークグレーの装甲EVAスーツ(連邦軍備品)を着た赤毛の艦隊司令だ。

 唯理はいまだコクピットの中。

 通信を強制割込みさせたのは、旗艦サーヴィランスの柿色メガネオペレーターとミッションコントロール室のオペ娘さん達である。


『我々センチネル艦隊は連邦中央サンクチュアリ解放の為の作戦を展開する。この予定は変わらない。問題は内容だ。

 連邦中央を奪還し、連邦圏の機能回復をはかるのなら、その後の事を考えても連邦軍が主体となって動く方が望ましい。センチネル艦隊が連邦中央を管理しても、地方星系は納得しないだろう。

 率直に申し上げて、我々は連邦圏の支配に興味はない。面倒臭い。連邦なんて連邦の人間が勝手に統治すればいいと思っている。

 だが先ほど言ったように、それがあなた方である必要も…………ないかな?』


「……こちらとしても中央奪還に異存などない。だから、我が軍が主力となりセンチネル艦隊を統制下に置くのが最も合理的だと言っているのだ!

 ここまでの事をしておいて、そちらを信頼して合同作戦などできるワケがあるまい!!」


「我ら連邦を立てるつもりがあると言うなら、中央奪還後の事も考えるべきではありませんか!?

 連邦に反抗的な危険なPFCと見做みなされるか! それとも連邦に友好的な相手と認められたいか! 考えるまでもないことでしょう!?」


『もちろん、作戦後の連邦との関係性も考えています。でも、あなた方とは難しいようですね』


 連邦中央星系が機能しなくなった場合、他5つの星系が代理行政機構としてその役割を担う事となっていた。

 ここアルカディアもそのひとつであるが、別にアルカディアのみにこだわる必要はない、と赤毛の艦隊司令は既に会談でも言及している。

 その時は、交渉など形だけのモノで強硬手段に訴えるのはほぼ決まっていた為、流していたが。

 改めてそれを言われた今、過剰に反応したのはハゲた二重アゴの提督、ではなく政治家たちであった。


 アルカディア、アスガルド、エデン、エルドラド、シャングリラ、これら中央の代理となる星系政府は、天の川銀河の全域をフォローする位置にあるから、そのように定められたに過ぎない。

 よって上下も優劣もなく、また争うような間柄でもないのだが、しかし現実には後の事・・・を考えての主導権争いは存在した。

 連邦中央奪還において功績を残したならば、中央復帰後に大きな発言力を持つことができるのは疑うべくもない。


 逆に、他の派閥・・・・に先んじられたならば、連邦中央が正常化した後に肩身が狭い思いをするのも容易に想像できた。

 だからこそ口惜しい。

 センチネル艦隊を接収して中央奪還を果たせたならば、全銀河を掌握するほどの権力を手に入れられたものを。


 通信に映る赤毛の少女、その背景には銀河最強のセンチネル艦隊がいた。

 もはや打つ手なし。艦隊戦は自殺行為。機動兵器でも、生身での戦闘でも完敗した。


『戦争したいのなら受けて立ちましょう。我々はアルカディア星系艦隊を殲滅した後に、次の・・連邦軍と交渉に入る。

 どうするかは、あなた方が選んでいい』


 ついには政治上の戦いでも敗北し、連邦アルカディア行政府は村瀬唯理の想定した通りに、彼らにとって最善な道へ追い込まれる・・・・・・事になる。

 すなわち、サンクチュアリ解放軍における一番乗り、という立場だ。

 これも、作戦にあたる役割の選定や戦後の役割という巨大利権に関わるので、その優先権というモノは決してバカに出来ない。


 この後、アルカディア代理行政機構と連邦艦隊がセンチネル艦隊に合流したという報を受け、アスガルド、シャングリラが急遽会談の申し入れ。

 エデンがこの流れに滑り込み、エルドラドは重犯指定されている赤毛の組織PFOへ迎合するような動きを非難しながらも、結局はこの辺を有耶無耶にして解放軍に参加した。


 連邦中央艦隊、約600万隻。かつてサンクチュアリ星系を防衛していた総戦力の、75%に及ぶ。

 これに、地方政府や独立星系から応援の戦力が加わり、1000万近い大艦隊となる予定だった。


                ◇


「予定企業の50%からの支援を取り付けました。連邦艦隊の準備状況は30%……という話ですが、指揮系統の取りまとめに目途が立たないようです。既に戦後を見据えた駆け引きが始まっているようですね」


「メナス艦隊の動きに注意。これだけ数が固まると、何かしらリアクションがあると考える方が自然だ。いっそそれも連邦の尻を叩く事にもなるかもな……。

 とりあえず総合演習の予定も変更無し、って念押ししといて」


「了解です」


 無数の星の大河を遠くに見る、ある惑星と衛星の重力均衡点ラグランジュポイント

 アルカディア星系での一件から700時間後。

 サンクチュアリ解放軍は、連邦中央星系へのアクセスが比較的簡単な無人星系に集結していた。


 旗艦サーヴィランス艦橋ブリッジの舷窓には、無数の宇宙船が彼方まで続く景色が広がっている。

 舷窓間近でそれを見ながら、唯理は傷面のフリートマネージャーから報告を受けていた。

 コーヒーカップをメイドさんに渡し、艦長席へ戻る。


「大統領の方は、いかがでしたか?」


「まぁ政治家だな。のらりくらり、何も約束しないで相手から一方的に引き出そうとするやり方は、いつの時代も変わらないみたいだ。付き合ってられないよ。

 こちらの方針は、艦隊の独立性を維持。各部署にも通達を」


「は……」


「連合艦隊も連邦軍指揮にしたいって色々条件付けて未だに言うけど……黙らせた。

 中央解放後は好きにしろって言ってある。それまではこっちが艦隊本部だ」


 シルバロウ・エスペラント惑星国家連邦、オットーワルト・ライフベンダー大統領とは、エデン代理行政機構政府で会うことになった。名誉号である『パトリック』は大統領などは当たり前に付くので省略。

 なお、中央がマヒして連邦政府の権限は各代理行政機構に委託されている状態なので、現状ではエデン行政府における知事を代行する立場となっている。他の代理政府への直接の指揮命令権は無い。


 そのオットーワルト・ライフベンダー大統領は、会談の初手からセンチネル艦隊の連邦への帰属を要求。

 大統領権限において、連邦艦隊指揮下ではない、ある程度独立した権限を持つ連邦艦隊の一部として扱おう、という話だった。唯理は即却下したが。

 それからもアルカディア星系でやったような駆け引きが行われたが、アルカディアのように実際に殴り合う前に、大統領の方から譲歩を見せる。

 しかしそこは政治家のトップか、譲歩したことで終わらせず、硬軟織り交ぜた様々な要求を隙あらば滑り込ませようとしてきた。

 旗艦のサーヴィランス第2艦橋への連邦艦隊士官の配置と万が一の際・・・・・の指揮権の委譲や、唯理を司令部に置き旗艦は連邦の将官に指揮させようという提案、超高性能戦闘艦FFFと連邦艦隊の混成化、中央解放後の艦船の引き渡しなど。

 いずれも唯理は蹴散らしたが。


「背中に気を付けながらの戦闘となりますね」


「分かっていたことだし珍しいことでもない。連邦軍の参戦は必要だったし、何なら使えるところまで使えればそれでいいよ。

 …………最悪、クラウソナスの使用も考えておこう」


 戦術的、戦略的に連邦中央解放戦において連邦艦隊が必要だったとはいえ、完全に一蓮托生の戦力とは言えず。

 この点は、最後まで連邦軍の指揮命令系統下にセンチネル艦隊を置こうこだわった連邦政府は正しい。

 綿密な連携を取る上で、必要な時に必要な動きをすると保証されない戦力など、いない方がマシなのだ。

 だが、何事も全て理想通りとはいかないのも、戦場あるある。戦争なんてあるモノ使って騙し騙しやるもんである。


「ユイリー、ミーティング5分前だけどー。どうすんの? ここでやるの??」


「ヤベッ、もう時間か……。作戦室まで5分で行けると思う?」


「むりー」


「トラムとエレベーターは最優先ラインを用意します。多少遅れてもウェイブネットで参加できますが」


 連邦艦隊との連携も先行き不安だが、センチネル艦隊の方も決戦を前に作戦行動を打ち合わせなければならなかった。

 その為のミーティングが、5分後とのロゼッタからのお知らせ。

 やたら大きな旗艦の中を5分で移動できるか? といまさら慌てだす赤毛の司令である。なお10分前にはきちんと連絡されていた。


 艦橋ブリッジから赤毛の少女がダッシュ。司令官として誉められた行動もんじゃない。

 集結地点には、連邦軍の宇宙船が続々と合流を続けている。

 また、集まっているのは軍関係者だけではない。

 間違いなく銀河史に刻まれるであろう一大決戦を前にして、物流業者や情報メディア、武器兵器のバイヤー、宗教組織の巡礼船、娼船、学術機関船、無関係な一般人、そして自由船団ノマドなどがやたらめったら宙域に乗り込んできていた。

 何の特色もない無人宙域が、今や集まった宇宙船だけでひとつの国家のような規模になっている。これもまた、メナスの影響で銀河に安全な場所が無くなった為でもあったが。


 連邦圏は無論の事、共和国、皇国、全ての文明圏が、この一戦を注視している。

 人類の命運を分ける頂上の戦争だと、誰もが感じているからだ。

 その大戦おおいくさの最先鋒、21世紀の女子高生にして国連UN-平和維持派遣軍PKDF太平洋艦隊PDvFT少佐Maj『叢雲』ダーククラウドという武人の一族に生まれた赤毛の武者。

 村瀬唯理は、刀と銃を艦隊とエイムに代えて、戦支度を急いでいた。





【ヒストリカル・アーカイヴ】


・GGVG(グラヴィティーグリッド・ベクタードジェネレーター)

 元々宇宙船内や宇宙空間の施設で用いられていた部分的重力制御のシステム。連邦が小型化に成功し、メナスに対抗し得る機能としてシュバリエ・スプリームに搭載した。

 GGVGは即席の重力レールに自機を乗せることで既存のGCSを上回る機動力を発揮するが、重力レール構築から実際の機動までどうしてもタイムラグが発生するなど、流動的な戦場への対応能力や柔軟性に欠ける部分も。

 FFF戦闘艦群のレーザー砲システムには最初から付属している。


・ジェネレーター

 この時代の文明を支える無限のエネルギー発生機関。ジェネレーターの名を持つ機械は多いが、単にジェネレーターと言うとこの動力機関を指す。

 民間や軍を問わず広く普及するが、根本的な原理が解明されていないまま使われているという現実もある。

 T.F.Mと製造機アセンブラにより中枢部品の製造は問題なく、また既にジェネレーター無しでは宇宙文明が維持できない為、原理の怪しさは無視されているのが実情。

 核となる部品がチェンバー内でエネルギー変換を起こしているとされるのが定説だが、その割合は物質の自然崩壊と大差ないとも指摘されている。

 正式名称『メタロジカル・フィードバック・ジェネレーター』。もはや誰もこの名称の意味を知らない。


・パトリック

 連邦において愛国者に与えられる名誉称号。

 特に連邦に貢献した者、大きな功績を上げた者に与えられるが、ハイソサエティーズの中でも特に名家の者には後付けの功績で与えられる場合もある。

 この称号を持つ者は、個人名ではなくサーパトリックなどの名で呼ばれることも多い。




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