170G.常在戦場ホームグラウンズ

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 天の川銀河、ペルシス流域ライン、ジオーネ星系グループ

 第15惑星ジオーネG15M:I衛星軌道。

 現在緊急迎撃スクランブル中。


 軌道上プラットホームで編成中の村瀬唯理むらせゆいりの新艦隊は、急接近する大型不明物体の迎撃に、部隊を緊急展開させていた。

 戦艦泥棒といい忙しい宙域である。


 防衛部隊のヒト型機動兵器、エイムは即座に進行を阻止しようと、壁のような陣形を形作り正面に回り込んでいた。

 対象機は、全高170メートルの、ヒト型物体。

 フォートレスタイプと呼称されるヒト型戦略兵器の特徴を持っていたが、それは通常のエイムを上回るような機動力は持ち合わせないはずだった。


 実際には、エース級オペレーターの駆るエイム並、40Gを超える高機動マニューバでのコロニーシップ接近を許している。


「……なにアレ? フォートレス型ってあんなに動けるものなの?」


 コロニーシップ『エヴァンジェイル』防衛部隊、『騎兵隊』隊長のクラウディアも正体不明の接近機の迎撃に出ていた。

 装甲の翼を広げた強襲揚陸艦、旗艦アルケドアティスに並ぶ形で防衛線を展開中だ。

 同じく、騎兵隊専用機メイヴ・スプリガンに搭乗したドリルヘアと無言メーラーも同行している。


『ロゼ、どこの機体か分かった?』


『フォートレスなんてカネ食うくせに運用微妙なシロモノ、星系軍くらいしか配備してないからすぐわかる……と思ったんだけどなぁ。どこ探しても該当無いわ』


 隣にいるマッシヴボディなフルカスタム機、スーパープロミネンスMk.53改『イルリヒト』に乗る赤毛は、母艦に対象機の正体を調べさせていた。

 しかし、柿色メガネのオペレーターがネットをどれだけ探っても、当該機の情報は出て来ないという。珍しい事もあるものだ。


『動きもフォートレスにしてはなんか変なんだよな……。まぁいい、すぐにハッキリする。

 フロスト、警告後アルケドアティスで威嚇発砲。それで止まればエイムで制圧、止まらないなら全部隊攻撃開始だ』


『了解。

 接近中のフォートレスタイプは直ちに停止せよ。そちらはジオーネプラットホームの防衛圏内に侵入している。これ以上の接近には、当方は防衛行動を取る事になる。

 IFFまたは通信にも応答しなければ即時撃墜する』


 アルケドアティスの艦橋ブリッジ、傷面のマネージャー、ジャック・フロストが赤毛の上司の指示で威嚇発砲の態勢に入る。

 しかし警告を受けてなお、全高170メートルの超大型エイムは軽快な動きでコロニーシップへ突き進んでいた。


「撃て」


 アルケドアティスが青い屈折レーザーを発振。

 だがこれは飽くまでも威嚇だ。

 レーザー砲は超大型エイムの両脇を挟み込むように斉射され、これには相手も動きを止めていた。


「接近中のフォートレスエイム、超大型機はそこで止まれ! そこから少しでも動けば全弾叩き込むからな!」


 すかさず、赤毛の司令が最終警告。

 迎撃に出ていたエイムと戦闘艦、それらのセンサー全てを不明大型機へ向けさせる。

 そしてこの期に及んでも、フォートレスエイムからの応答は無かった。


 この間にも、一度防衛線を抜かれた部隊のエイムが高速で戻り包囲に入っている。

 深紅の装甲の機体をはじめ、いずれも今すぐに発砲できる構えだ。

 超大型エイム、角ばった宇宙船をヒト型に押し込んだような巨体は、自分を取り囲むエイムや宇宙船を見回していた。

 頭部のセンサーを向けるにしても、妙に人間臭い余計な動きが目立つ。


 かと思えば、身をひるがえすようにして、上方向へと急機動した。


「攻撃! 撃墜していい!」


 赤毛の問答無用な即時撃墜命令。

 アルケドアティスや他の戦闘艦艇のレーザー、エイムの火器が一斉に火を吹き、超大型エイムに集中する。

 逃げ場のない包囲射撃。赤や青の光線は四方八方、上下からも放たれ、超大型エイムを打ち据え、


 敵機は全身に装備したレーザーで全てに反撃していた。


『回避! 回避!!』

『シールドダウン! 左舷ウェポンベイに被弾!』

『応射しつつ後退! ディレイWSはフルオートに!!』

『撃て撃てぇ! 撃墜しろぉ!!』


 一瞬のうちに被害が広がり、包囲していた部隊が逆に大損害を被った。

 対して、超大型機にはほぼダメージが入っていない。


 移動要塞と呼ぶのに相応しい火力、それに並みの宇宙船など置き去りにする機動力、そして無数のレーザーを受け流すエネルギーシールド出力。

 アルケドアティスの青い光線、可変共振動レーザーだけは直撃に耐えられないのか、シールドを落とされ装甲にかすらせながら回避していた。


 コロニーシップまで僅か10キロの距離に接近する巨大なヒト型機動兵器は、瞬間的に50Gに迫る超高機動を出し、攻撃をかわし続けている。


「フン……!」

『ユリ!?』

『お嬢!!?』


 ここで、赤毛の少女がコクピットのペダルをベタ踏み。灰白色に青のフルカスタムエイムに最大加速を発揮させる。

 あまりに唐突で、随伴していた騎兵隊や鎧騎士のエイムが置いてきぼりだ。


 ズシッ、と唯理の身体にのし掛かる10Gの荷重。

 だが、引き締まり鍛えられた五体は、それを完全に支えている。

 噴射炎を背負うスーパープロミネンスMk.53改イルリヒトは、限界領域Hi-Gまで加速し下方から敵機を猛追した。


 超大型機もそれに気付いたか、顔を足下の方へ向けると火器が満載された腕を突き出し無数のレーザー攻撃。

 それ単体で艦隊のような規模の斉射に、正面から突っ込む唯理は弾幕の隙間を飛び移るように精密な軌道で突破し、


『ぬぅん!?』


 超大型エイムの正面を抜ける瞬間、その頭部に至近距離からアサルトライフルを発砲する。


「うん?」


 集弾された最大荷電のレールガンは、敵機のシールドを抜き顔面直撃。

 その際、全帯域の通信波に何かうめき声のような音が混じった気がして、赤毛が眉をひそめていた。


『司令、フォートレスタイプが後退します』


「……安全圏に追い払う程度に追撃しろ。深追い不要。こっちの被害対応の方が優先だ」


『了解しました』


 超大型エイムが、破損して煙を吹く顔を抑えて一目散に逃げていく。

 いちいち挙動が人間臭いなぁ、などと思いながら、赤毛の少女は敵機とそれを追う戦闘艦の姿を見送っていた。


 まもなく、謎のフォートレス型エイムは追撃の艦艇を振り切り、宙域を離脱。

 その際にワープを行った重力反応が確認されていたが、これは宇宙船と同等の機能を持つフォートレスタイプならば、それほど特別でもなかった。


 それから少し時間を置き、全艦隊の警戒態勢が解かれ、コロニーシップの内部も通常体制に戻される。

 騎兵隊のクラウディアも学園の格納庫に戻るのだが、そこで少しだけ妙な事が起こっていた。


「メアが出てこない?」


「はいぃ……。プレメンテは全体スキャンだけなので支障はないんですけど……」


 エイムを降りた部長に、単眼寝ぐせ少女のアルマが困った顔で報告していた。

 基本的に帰還したエイムは整備を受けるのが常識だ。例え戦闘などが無かったにせよ、絶対にそのまま放置はしておかない。

 外ハネ元気娘のナイトメアの機体も、戻ってすぐにセンサースキャンにかけられ、特に修理の必要もないと判断されていた。


 ところが、何故かナイトメア本人がエイムから降りようとしないのだという。


「メアー? ナイトメアさん? 何してるの? シフト終わったなら身体休めないとダメでしょー」


「ここでも休めるもーん……」


「アルマさんとか創作部のヒトたちが気にするでしょうが降りてらっしゃい!」


「ヤダー……ここにいるー」


 弱々しくもかたくななナイトメアの様子に、困った顔でお互いを見るクラウディアとアルマである。

 思い返すと、奇行こそ目立つがこの外ハネ天才娘がヒトを困らせるワガママを言うのは珍しい事だ。


「……アルマさん整備用の解錠コードちょうだい」


「いいんですかぁ?」


「ええ!? ヤダヤダヤダぶちょー開けちゃヤダァ!!」


 それはそうと整備要員が気にして邪魔になりそうなので、強引に引っ張り出す無慈悲な部長の決断である。


 エイムは搭乗者本人のセキュリティコードのほか、非常時用や整備員用の予備の制御コードでコクピットを開くことができた。

 戦闘でオペレーターが失神したり、あるいは死亡した際の緊急手段である。

 当然、あまり使わない方がよい機能だった。


「ほら出てらっしゃい。いったいどうしたっていうの拗ねた子供じゃあるまいし」


「うわーんヤダヤダヤダ降りるのヤダー! ずっとここに隠れて・・・るー!!」


 コクピットが開かれると、外ハネ娘は大して面積もない骨組みのようなオペレーターシートの後ろに隠れていた。九割方見えているのだが。

 ナイトメアはしょんぼり膝を抱えて丸くなっている。普段の元気さは全く見られない。

 小さな子供がぐったりしているようで、はじめて見る友人の姿がクラウディアには少々ショックだった。


「どうしたのよメア……? ネザー酔いでもした? 待機中に何かあったの?」


 これはただ事じゃない、と改めて思い、なだめめるように問いかけるクラウディア。

 ナイトメアは答えずに小さく縮こまったままだが、クラウディアがコクピット内に入ってくると、もそもそ・・・・とした動きで抱き着いてきた。


「な、なに? なんなのホントにどうしたのよメア」


「んー…………」


 スレンダー娘のつつましい胸に顔をうずめる外ハネ少女。

 何を聞いてもうなるばかりで会話にならず。


 結局それからも、赤毛の友人が話を聞いて様子を見に来るまでそのままだったが、


「ぶちょー……わたし、みんなとずっと一緒にいたいよぉ……」


 最後にナイトメアが漏らした小さなつぶやきは、格納庫の喧騒にまぎれて他の誰にも聞こえなかった。


                ◇


 新艦隊のフリートマネージャー、傷面の男ジャック・フロストは来客に対応していた。

 まだ艦隊を編成している最中だというのに、気の早い客が仕事の話を持ち込んできたのだ。

 おかげで、不明機接近からそちらの対応からと、大忙しである。


 おまけに、率直に言って来客の方は無駄な時間を使っただけだった。考慮するに値しない案件だ、とフロストは判断する。

 報告はするが、赤毛の主人がどう判断するかなど、答えは分かりきっていた。


 ところが、無関係と思われた先の軽巡洋艦の窃盗未遂事件が、思わぬ方向へ話を進める事となるのだ。


「なんだ、それじゃメナスを排除しろって要請じゃなかったんだ?」


「はい、現地の統治機構はメナスより星系住民への弾圧手段として外部の組織を必要としていたようです。

 当初は迎撃体制を整えるまでの惑星防衛、という話でしたが、先方はシェルターへの避難政策を取っており、リソースもそこに集中しております。

 主力となる戦力は大半を一部上位階級国民の護衛へ回し、外宇宙への防衛にはほとんど裂かれていません。

 99パーセントの住民は、『解散通告』という形で保護などはされず放置です。

 現在は本星を中心に大規模な暴動が起こっており軍と治安組織が鎮圧にあたっておりますが、両組織の内部からも離反する者が多く収取が付かない状況です」


「建前すら取繕わんのか。よくそれで体制維持ができてるな」


「形態は民主主義国家を取っていますが、実質的には専制独裁国家です。

 国主は代々民主的に・・・・国主の一族から選出され、国主一族を守る親衛隊も世代を経て仕え続けるようです。

 その親衛隊総長、星系艦隊の提督は国主一族に忠義厚く、また有能である為に反乱勢力は苦戦を強いられているとか」


「仕事人か。嫌いじゃないけど、こういうのはたまらないな。忠誠が悪い方向に出るケースだ」


 コロニーシップ『エヴァンジェイル』から旗艦アルケドアティスに戻った赤毛の艦隊司令は、傷面の男の出迎えを受けた。

 小言などは言われないが、若干後ろめたい唯理だ。

 司令官が前線に出るのは褒められたものじゃないからな。だからと言って引っ込んでいる気も全く起きないのだが。


 格納庫から隔離エリアへ向かう道すがら、報告済みの内容を口頭で補足してもらう、という雑談に興じている。

 部下とのコミュニケーションは、どれほど情報伝達技術が発達してもバカにできない。


 戦闘艦である以上、敵性の人間を捉えた際に拘束しておく設備は必要だ。

 強襲揚陸艦アルケドアティス内にもそのような場所は存在しており、先の軽巡洋艦乗り逃げ犯たち・・はここに収容されていた。


「うぅうううごめんなさいぃいい! わたしは無理だって言ったんですぅうう!!」


 そして、透過壁越しに顔が合った途端、女の方は泣きの土下座状態であった。

 茶色のミドルヘアに素朴な顔立ち。親近感が湧きそうなのにどことなく不幸体質な気配も漂う。

 衣服は全て白で纏めた医療スタッフのパンツスーツだが、これは窃盗犯用の偽装ではなく本職らしい。


 して、なんだって白衣の天使が軽巡洋艦乗っ取りなどという重犯罪に手を染めたのかというと、それは隣室の主犯の片棒を担いだ為であった。


「ナナス・ウィルコックス、そしてロックスミス・ファーガソン。

 テンペスタ星系からここジオーネG15M:I軌道上プラットホームへ避難。

 ファーガソン退役大尉、予備役登録されていますが傷病軍人の医療支援制度で治療中。ですがテンペスタ星系の情勢不安により専属医療スタッフのウィルコックスと共に移動。元々このプラットホームとの関係があったようです。

 ファーガソン退役大尉はテンペスタ宇宙軍軌道第一艦隊機甲歩兵大隊第3哨戒中隊のエイムオペレーターでした。コールサインは『ロックウェッジ』。1718パトロールユニット1番機。実戦状況50回以上。勲章3回。譴責処分は……」


「ご苦労なこったなぁ。退役したロートルの経歴をわざわざ細かいところまで調べてくれるとはねぇ……」


 簡易ベッドに仰向けで寝そべり、ふてぶてしい態度な初老の男。

 背はそれほど高くないが、ロアド人のように手脚は太くがっしりしている。人種としてはプロエリウムだ。

 エイムオペレーターだというが、顔には歳の年輪と目の上を縦断するような傷跡が刻まれていた。こっちも傷面だ。


「おい、ナースの嬢ちゃんは俺の言う通りにしただけだ。解放してやれ」


 そのおっさんが顔を上げたかと思うと、真面目な顔で隣の土下座ナースを釈放しろと言い出す。

 ジオーネ星系グループは政府など無い無法地帯EXテリトリーなので、その辺は捕まえた者の胸三寸となるが。


「二度の装備強奪未遂じゃなぁ……簡単に放免というのはちょっとね。

 だいたい盗んでどうするつもりだったんです、あんなの。退役大尉殿はまだしも、軍歴もないメディカルスタッフとふたりだけじゃ扱いきれんでしょ」


 不思議そうに赤毛娘がかしげながら言う。

 このおっさんは極短期間に二度も宇宙船の窃盗行為に及んでいた。1隻目はオーバーホール中の高速雷撃艇だ。

 こうなると、組織の長として唯理も半端な対応はできないのだが、その為にも動機はハッキリさせておきたい。


「テンペスタ星系へ戻るおつもりだったのですか? 療養の為に軍にここに移るよう言われたのでは? それとも急いで戻らなければならない理由が??」


「正直に言ったら船貸してくれんのかね――――グフぉ! グフッ!! 」


「ファーガソンさん!? あの、図々しい話かもしれないんですけど、ファーガソンさんにはまだ処置が必要で……!!」


 突如咳き込みはじめる老兵。太々ふてぶてしい態度も一緒に吹き飛ぶ。

 慌てるのは、隣の隔離室にいるメディカルスタッフである。

 傍に駆け付けようとしていたが、透明な壁に阻まれそれは叶わなかった。


「ボット入れて処置を。医務室に運んだ方がいい?」


「医療ログには『全身の高荷重障害により長期のナノマシン治療中』とありますね。クレイドルかナノマシン誘導機ハンドラーは必要と思われますが」


 とりあえずでヒト型医療器メディカルボットを呼び出しながら、唯理はフロストに患者さんの状態を確認。

 空中投影されたカルテを見ると、お世辞にも良い状態とは言えない老兵の症状が細かに記載されていた。

 長年に渡り高機動にさらされた肉体に、ダメージが蓄積していたのだ。

 限界Hi-G領域に生きるエイム乗りの宿命とも言えるが、通常ならば身体のメンテナンスで対処できる事である。

 だが、老兵の医療記録を見る限り、十分な治療は受けていなかったようだ。


 少なくとも、これ以上戦闘していい身体ではなかった。





【ヒストリカル・アーカイヴ】


可変共振動レゾナンスレーザー(砲)

 強襲揚陸艦アルケドアティスをはじめとする100億隻の超高性能戦闘艦群の搭載する基本兵装。

 天の川銀河の人類が用いるレーザー兵器はほぼ全てが赤い光線を発するが、可変共振動レーザーは青い光線となっている。

 通常のレーザーよりも高出力で放たれるのに加え、接触した対象の量子情報を破壊する為に、理論上は同一技術でなければ防御は不可能となる。


・プレメンテ(プレ・メンテナンス)

 整備前点検、または予備点検。どの程度の保守作業メンテナンスが必要かを測る前段階の作業。

 整備コストの削減、簡易化の為にメンテナンスは複数段階に分けられ、プレ・メンテナンスの段階で問題なければ、そこで終了となる。

 整備マニュアルによってはセンサースキャンの結果如何に関わらず、稼働時間に応じてより大掛かりなメンテナンスを行う場合もある。

 センサー技術の発達により、メンテナンスもまた合理化が図られ整備と調達コストの削減に寄与している。


・ネザー(ネザーインターフェイス)

 機械システムと脳を電気信号で同期させる入力装置システム、と言われているが、詳細な技術は今もって不明な現代における一般的技術。

 ネザーとは地下の意味ともニューロインパルスエレクトリックリンカーの略称とも複数の説あり。

 研究が進み装着者の思考を機械側に反映させる機能の部分は解明されているが、それを実現させる素子の技術的原理は完全に謎。

 どの程度の同調率となるかは個人差があり、信号増幅器アンプリファイアなどを用い強制的に同調率を高めると、頭痛や酔いといった形で使用者に負担がかかる場合がある。


・エクストラテリトリー

 天の川銀河の半分を支配する先進三大国ビッグ3の法律が及ばない領域。三大国法圏外。

 全くの無法地帯だけではなく独立星系国家の支配域もエクストラテリトリーと呼ばれる。これは三大国ほどの治安維持戦力が望めない為。

 現実に宙域全体を防衛するだけの艦隊戦力を持つのは三大国くらいのものであるが、それも過去のモノになりつつある。

 現在は天の川銀河全体がエクストラテリトリーと言っても過言ではない。


・クレイドル

 総合医療装置となるベッド。本来は揺り籠の意。

 生命維持装置や医療用ナノマシンの誘導機ハンドラー能を搭載している。




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