161G.スタンダードフェイズ アンディサイドオデッセイ
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天の川
アクエリアスG4R:F静止衛星軌道、スコラ・コロニーシップ(改装中)。
上部居住区、市街地ブロック。
美しく古風な街並みが広がる中央に、コロニーを縦断する幅広の人工河川が置かれていた。
一応はコロニー全体で用いる水の水質調整用バッファということになっているが、実際は単なる置き物に近い代物であった。
それが実用されそう、という話になり、ペンギンが泳いでいるのである。
遊びや本能を満たしているのではなく、れっきとした設備の点検調査であったが。
「あ! わたし潜った事あるよー! 一番下まで行く前に浮いちゃった!!」
「ナイトメアさん、それ冗談じゃなかったんだ…………」
『エイムかミニサブを入れるってユリさんが仰ってましたから、今後はそれに乗るといいと思いますよ?』
その河川と並行して走る道路を、タイヤの無いクルマのようなヴィークルが走っていた。
車窓から川面に浮かぶツートンカラー人類を見ているのは、外ハネの髪に明るい表情の天才娘『ナイトメア』、片目隠れロングヘアの無言メーラー『フローズン』、スレンダーな金髪少女『クラウディア』の3人である。
なお、運転は自動だ。
聖エヴァンジェイル学園騎乗部。
ヒト型機動兵器『エイム』のオペレーション技術を磨く課外活動部であるが、銀河と人類の文明圏がメナスという天敵に脅かされている為、同部所属の3人娘も学園防衛に従事する流れとなった。
現在は、自分の乗機の整備や改装のミーティングで格納庫へ行って来た、その帰りだ。
学園の入っているスコラ・コロニーは、全速力での改装を受けている真っ最中だった。
メナスの襲撃で船を失った大勢の乗員、恒星間の交通が遮断され帰宅困難状態となった大勢の女子生徒。
これらの移動手段として、巨大コロニー自体を宇宙船に仕立てよう、というのが、とある赤毛娘の計画である。
幸か不幸か一流の技術者と作業にあたる人手は揃っており、全ての人員がコロニー中に散り、各々の仕事に全力を上げていた。
川に潜るペンギン人だけではない、下層部のインフラや生命維持施設、機関動力部、コロニー外壁部にまでヒトが行き
ひっそりと無人の恒星系に漂っていたスコラ・コロニーはじまって以来の賑わいだった。
道路を折れ校門から正面通路に入ってしばし、エントランス前でヴィークルを降りる3人は、本校舎の中へ。
赤毛娘からは、普段は可能な限り学園で顔を見せろ、という指示を受けている。
女子生徒たちを安心させる為だ。
実際のところ、臨時船団からPFC『ブラッディトループ』など実戦派のエイム乗りが複数参加しており、騎乗部が防衛に専念する必要性も下がっている。
本来ならば対メナス戦要員としてオペレーター待機室に缶詰のところを、こうして学園にも登校できるというワケだ。
3人の負担軽減の意味でも、なるべく学園に通えた方が良いと唯理も考えている。
高級ホテルのような廊下に入ると、何人もの女子生徒の姿を見かけることになった。
数日前は生徒同士で固まり息を潜めていたような有様だが、今は日常に近い生活を送っている。
これは、学園長であるシスター・エレノワの呼びかけもあってのことだ。
このような時代だから、尚更だろう。
それが気休めに近い言葉であろうとも、拠り所にさえなれば無いよりマシというところだ。
ところがここで、想定外な方向に心の拠り所を求める動きも発生していた。
「あ!? クラウディアさま!」
「クラウディアお姉さま……!」
「騎乗部の方々ですわよ…………」
「ハー……カッコイイ、ですわね」
廊下ですれ違う女子、教室の出入り口や窓から顔を覗かせる女子たちは、騎乗部3人娘に熱い眼差しを向けていた。
お嬢さま方を勇気付ける為に頼もしいところを見せてこい、という赤毛の命令に従いその通りに行動した部長や他の部員達だったが、どうもそれが効き過ぎてしまった模様。
先日など、小柄で大人しそうな年下の娘に真っ赤な顔して古風なラブレターを手渡されてしまったクラウディアである。どうしよう。
「ユリさんのやりたいことは分かるけどさぁ……ここまでする必要ある? 騎乗部がコロニー内を守ります、だけじゃダメなの?」
『シスターエレノワは許可されたそうですが。ちょっとだけ恥ずかしいですね』
「あははー、この格好で授業受けると超目立つよねー」
注目を集める理由は他にもあった。クラウディア、ナイトメア、フローズンの3人は、全員騎乗部専用の
騎乗部が学園にいるのを分かりやすくする為、だというが、自分たちだけ派手な格好をしているというのは、フローズンのメッセージの通り多少恥ずかしくはあった。
◇
「いやー、不在の間の仕事が山積みだったり、それがこの事態で無駄になっていたり。
後はほら、シップクルーを生徒から募った件。思いのほか希望者が多くてね。本人の希望と部署の定数との調整が大変で…………」
本校舎最上階、生徒会室では長いシルクブロンドの高身長イケメン女子、エルルーン生徒会長が力無い笑みで萎れていた。
騎乗競技会からここまで常に涼しげな態度を崩していなかったが、戻って来て待ち構えていたデスクワークの量に、ついに膝を屈した模様。
特にトドメを刺したのは、スコラ・コロニーを宇宙船として使うにあたりその運用クルーを生徒から募集した後の出来事だ。
騎乗部が主体となり全生徒に協力を求めた結果、想定より多くの生徒がこれに参加し、結果として取り仕切る生徒会がエラい目に遭っているという。
恨むなら発案者の赤毛を恨むしかなかった。
「まぁ塞ぎ込むより前向きになってくれた方がいいけどね。しかし希望部署、人数調整と移動、はともかく、こう言ってはなんだけど彼女らに出来るものかな…………。
ウェイブネットに自分でアクセスしたことも無い、って娘もいるんだけど」
「それはー……大丈夫じゃないですか? 多分。わたし達だってアルベンピルスク星系まで行けたんですし」
『創作部の娘たちは、大変かもしれませんけど……』
お嬢様方はほぼ全員が、宇宙航海のオペレーションなどしたことが無い素人。簡単な適正チェックをしているとはいえ、配置した少女が職務を全うできるかは完全に未知数だ。
自分の仕事が無駄になるかも、と思うと、さしもの王子さまもグッタリする。
騎乗部の部長は、自分達の経験を引き合いに出しフォローを入れてみた。今に思うと、よく目的地に辿り着けたな、と少し気が遠くなるが。
新米航海士のお嬢様方は、創作活動部の少女たちと臨時船団の船員が指導にあたる事になっているので、そちらに任せるほかなかった。
「お疲れ様、です。ディーにナイトメアさん、フローズンさんも」
「ああ、ユリく――――ん?」
「ユリさん? 航路のミーティングって終わ……おわぁ!?」
そこで生徒会室のドアを叩き中を覗き込んできたのは、
騎乗部や創作活動部に仕事を振りまくる張本人だが、本人もまた忙しい。
コロニーの改造に航海予定の作成と調整に各部署との折衝に、と何故か当たり前のように船団トップのような立場に追い込まれていた。
防衛力の要と言える船を所持しているのだから、それも止むを得ないとはクラウディアも思うが。
だがそれより重大な問題となるのが、赤毛のルームメイトが髪をバッサリ切っている点である。
「ど、どど、どうしたのユリさん
「はえー……なんか全然感じが違うねー」
『活動、的?』
背中の中ほどまで伸びていた宝石のように透明感のある濃い赤毛が、肩の高さで揃えられていた。
見た目だけなら深窓の令嬢だったのに、全体的に軽く明るめなミドルヘアとなっている。
その大幅なイメージチェンジに、クラウディアは度肝を抜かれていた。
「元々この長さだったんですよ。放っておいたら伸びたんでそのままにしていただけで」
「どうりで微妙に扱いが雑だと思った……。ていうか、失神する娘が出るんじゃないの?」
一方で、何でもない事のように自分の髪を触って見せる赤毛娘。アレだけ見事なロングヘアにこだわり一切無しという驚愕の事実発覚。
こいつシャワーの後も適当に乾かして放置してたからな、とルームメイトは呆れ顔になってた。
とはいえ、口には出さないだけで、以前と同じ髪型に戻したというのは
「わたしはユリくんの性格的にそっちの方がしっくり来る気がするけどね。
それでユリくんの方はどうなったんだい? 早ければコロニーの改装は移動しながらとなるから、目的地を最優先で決めるって話だったろう?」
「内部の基礎構造の補強とブースターの外付けが終わったら、もうすぐ出発ですね。武装とエネルギーシールドは、まぁ後回し……。
とりあえず連邦中央方面からは離れた方が良いというのと、モルゲンスタン星系に連邦艦隊の一部が集結しているというので、そちらを目的地にすることになりそうです。
それとシスターと、移動に先駆けて学園内に降下艇とエイムを配備しよう、って話になってます。
当然ながら騎乗部のエイムになるんですが、ディー、お願いできる?」
「え? ええ、でも学園の敷地内にエイムを入れるの? それ大丈夫??」
「移動となると、どうしても不安を持つ娘もいるだろうしね。見える位置にエイムを置いた方が良いだろうって。騎乗部としても近くにエイムがあれば即応できるから。
それと降下艇は事故に備えてね。コロニーの外殻強度も内部重力制御も急機動に耐えられるほどではないし。
言い出したのはわたしだけど、動き出すのがわたしも怖いよ」
軽くなった首周りを確かめるように回しながら言う赤毛。実はシスター相手に被ったダメージの後遺症。
そのセリフに応諾する王子さまと騎乗部部長だったが、隣にいた外ハネの天才少女は眉を
「どうしたのよナイトメアさん? 何か疑問でも??」
「んー、ある……。ユリさんと
「ああ、少し前から気安い感じになっているね。旅を通じて
『やっぱり、一緒のベッドで休んでいるから、なんでしょうか?』
「コラーその顔やめろ! いやなにそんな違うよ!? 単なる慣れとか遠慮が無くなったとか多分そんなのだってぇえええ!!」
ほっそりしたスタイルが美しい少女だが、その発声量はなかなかであった。
真っ赤な顔で、とんでもない意味のことを
必死過ぎてお嬢さまがしていい顔ではない。
その後どうにか、赤毛との仲の進展は「自然の流れ」ということで皆と
そして、戦闘中に名前を呼ぶにも短い方がいい、などと赤毛の元凶がズレたことを言い出したので、皆も呼び名を省略することになった。
何故か外ハネの天才少女がニヤニヤ上機嫌になっていた。
◇
スコラ・コロニー上部居住ブロックの空が明るくなっていく。夜時間が終わり、天井のスクリーンが青空を投影しはじめている為だ。
ほぼ全ての人類が何らかの形で身に着けている情報端末、インフォギアがコロニー内ネットワークに同期し、持ち主にスケジュールを伝えてくる。
学生寮の女子たちも、忙しなく準備に取りかかりはじめていた。
「おはようございます!」
「おはようございますシスター!」
「ああやだドキドキするぅ……!」
「シャトルバスって呼べば来るんですか? 間に合うかなぁ……?」
航行オペレーション科。
急遽臨時で新設された当学科では、生徒たちが元はコロニー管制部だった
とはいえ、宇宙船としての体裁を整えている最中な上に、基本的な航海技術も学んで間も無いので当面は補佐という立場だ。
「おはようございます皆さん。航行科以外の生徒は教室で待機ですよ! せめて今日だけは勝手に動き回らないでください!!」
足早に学園の敷地外へ出て行く生徒を見送りながら、校舎へ向かう生徒にも声をかけるシスター学園長のエレノワ。
いつも通り毅然として見えるが、出港日ということでそれなりにそわそわしている。
皆の気分の高ぶりが、コロニー内に伝染しているかのようだ。
「ロゼ、『エヴァンジェイル』と他の船の同期取れた?」
『全船で信号返って来た。加減速と軌道偏向はエヴァンジェイルに合わせるよ』
「各船の展開状況とステータス」
『全船航行に問題ありません。エヴァンジェイルに併走して移動中。ロニーステアラーより軽度のヒューマンエラー報告がありましたが航行に支障無しです』
「エイムの待機状況は?」
『各船直掩とエヴァンジェイル内の予定位置で待機中です!』
「オヤジさん、エヴァンジェイルの方は行ける?」
『知るかぁ! 出来る事はやったし数字上のシミュレーションじゃ問題ねぇ! それ確かめる為のテスト航行だろうがぁ!!』
スコラ・コロニーの横にいる羽を広げた強襲揚陸艦、アルケドアティス。
その上部甲板で、灰白色に青のフル改造エイム、スーパープロミネンスMk.53『イルリヒト』が待機中だった。
村瀬唯理は船と船団の指揮をしながら、コロニーの万が一の破損に備えている。
柿色眼鏡オペレーター、メイドさん、幅広マッチョのエンジニアからの報告では、問題はなさそうだ。
巨大なタマゴのようなコロニーシップ『エヴァンジェイル』は後部や側面をフレームで補強され、その後部フレームには宇宙船並みに大型のブースターエンジン4発が取り付けられていた。他の箇所にはシールド発生機やワープシステムを搭載予定だ。
巨大質量のコロニー
それぞれが単独でも
本来はコロニー同様に軌道上に浮かんでいるだけのプラットホームを30G後半まで加速させるという技術者達のお遊びの産物だったが、それを以ってどうにかスコラ・コロニーを動かすだけの推力を得ることが可能となっている。
「それじゃ、テスト兼軌道離脱、はじめようか。予定通り、よろしく」
『了解しました。エヴァンジェイル内に加速警報発令。ダメコンモニタリング開始、セーフガード確認』
『全スラスターとブースターのテスト開始します!』
『重力制御、及び生命維持系モニターします』
『機関出力安定してます! 問題ありません!!』
「ロゼ、対物センサーと各機の同期再チェックして。ヴィジランテはどんな小さなデブリでも確認次第命令を待たず叩き落せ」
『あいよー』
『了解!』
灰白色に青のエイムが、コロニーシップと船団を見下ろせる位置にまで飛び上がる。
薄暗い惑星の軌道上に、真っ白なタマゴと併走する80隻ほどの宇宙船、その周囲を高速で飛び回るヒト型機動兵器の姿が見えた。
赤毛の暫定船団長の指示が下りると、コロニーシップの
学園と校舎の教室では、正面ボードをはじめとして窓や各机の画面に一斉に警報が表示されていた。
「皆さん落ち着いてください! これからこのコロニーが動きます! 僅かな振動が起こるそうですが驚かないように!
万が一の事故の場合も手順どおりに避難すれば問題ありません!!」
教室にはそれぞれシスターや教師が生徒たちに付いている。
安心させようと皆に声をかける若いシスター、ヨハンナ先生も若干緊張から顔色が悪い。
とはいえ、事前の準備と構築した連絡体制もあり、混乱などは全くなかった。
『ディー、異常が起こったらわたしの判断は待たなくていい。すぐに全校に避難を指示して。シスターエレノワにも話は通ってるから』
「うう……なんか心配になってきた。コロニーってあんまり頑丈じゃないのよね? ホントに宇宙船みたいに動かせるの??」
『どんな物でもデカいブースターさえ積めば飛ぶんだよ』
「…………物凄く心配になってきた」
皆に見えるように学園の中庭に陣取っているエイム部隊、騎乗部の部長はコクピット内で脚とお尻をモジモジさせていた。
緊張で落ち着かないのだ。
赤毛のヤツが外にいるので、中の指揮は部長としてクラウディアが執るように言われている。
浮かぶことしか想定されていないコロニー
推進装置と呼べる物も、元々は衛星軌道に留まる為の低出力スラスターしか備えていない。
サイズのスケール比から見れば、まさに薄い殻程度の強度しか持っていなかった。
そんな物を強引に動かせば、どこに亀裂が入ることやら。
その為、必要最低限の内外の補強を行った上で、実行できる機動も厳格に制限されていた。
他に選択肢があればこんなシビアな手段取りたくなかった、というのは赤毛のセリフである。
「各スラスター及びブースター1番、2番、3番、4番の動作確認。ダメージコントロールモニターから報告ありません」
「予定の離脱軌道上に障害物なーし。進路クリアー。今なら行けるよー」
『エイク、軌道離脱フェイズへ移行。ラグランジュ点までの移動は任せる』
「かしこまりましたお嬢さま。ガーリー、ブースター出力をアップ。0.1Gで加速開始」
「了解了解! 全ブースター出力アップ!!」
赤毛のお嬢様がメイド長へ指示を出すと、操舵席にいた威勢の良い金髪ミドルヘアの半袖ミニスカメイドが、手元のレバーを僅かに奥側へ押し込む。咄嗟の操作がし易い物理スイッチのレイアウトだ。
コロニーシップの後部、左右にふたつ並びで設置されているブースターの
コロニー内で微かに後ろ向きの慣性がかかるのを、教室で待機中の生徒たちも感じ取る。
0.1G、9.8cm/s2という超低加速ではあるが、巨大なコロニー
全体に取り付けられた構造的負荷を示すセンサーが一斉に高い数字を表示するが、それらは全て安全な範囲内に収まっていた。
自壊することなく、巨大コロニーシップ『エヴァンジェイル』は加速を続け、やがてゆっくりと惑星の衛星軌道を外れていく。
動かないはずの、少女たちを隔離する鳥カゴ。
それが用途を全く変え、低速ではあるが確実に、自らの意志を以って目的の地へと動き出した。
「さぁここからだ」
共有通信帯域では、エヴァンジェイル
まだ動いただけだ。広大過ぎる宇宙を旅するなら
やる事はいつも通り山積しており、赤毛の少女は次の一歩を最善手で片付けるべく、皆の待つ船へと戻るのである。
【ヒストリカル・アーカイヴ】
・スコラ・コロニー(リモデリング)
連邦中央のある財団を母体とし、ハイソサエティーズの子女を隔離、教育する為の学校機関を設置すべく建造された特別製コロニー
国家の枠組みを越えた出資を募っており、星系政府の予算規模に匹敵する潤沢な資金で以って贅沢な設計仕様となっている。
コロニーの上層部全てを使った居住区画は学園の背景に過ぎない存在価値しかなかったが、避難民の収用にあたり実用に耐えるようリホームされる。
また宇宙船としての移動が可能なよう、自身の重量と慣性により破壊が起こらないよう基礎構造部分が補強されている。
タマゴ型の船体後部に超大型ブースターエンジンを4発搭載。船体の脆弱性の問題がありフルパワーは想定されていない。
同行する宇宙船の収容と整備機能も持ち、船団の母船としての機能を拡充している。
移動を優先した為に最低限の航行機能のみで出港したが、エネルギーシールドの設置、防衛火器の搭載、そしてワープ機能の搭載と続く改装が予定されている。
航行にあたり聖エヴァンジェイル学園の生徒から
・ミニサブ
ミニサブマリンの略。小型の潜水艇。観光用のほか水中作業にも用いられる。
水中作業用エイムやマシンヘッドなども同一の分類に入る場合がある。
・物理スイッチ
コックピット等機械操作に用いるインターフェイスの分類。
思考と機械のリンクであるネザーインターフェイスは手を用いなくて良い反面、思考そのものを人間が100%完全に制御仕切れるかという問題点がある。
またホログラムや映像モニターのタッチパネルも非常時の識別や接触に悩みや迷いなどの遅れが出易い為、特に迅速な操作が必要な機能はレバーやボタンといった物理的なオンオフの確認と操作が容易なスイッチを用いる場合がある。
古く見えるが、2010年代に問題提起されてより現在まで続く洗練されたインターフェイスの様式である。
・ラブレター
好意を伝える文面を記した通信メッセージあるいはペーパーメディア。
交際の同意形成を図る手段はウェイブネットのマッチングシステムや特定コミュニティの紹介システムが存在し第三者からの仲介手段が豊富に存在するが、信頼を得る方法は古来から大きな変化はない。
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