101G.アップダウンフォース マインドシェイカー

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 共和国中央星系『フロンティア』、第112惑星『ブラッドタクス』。


 重力1.15G、一面灰色の大地を晒した、二酸化炭素の大気に満たされた星。

 そこに、キングダム船団所属、ローグ大隊へ新たに配備された『ボムフロッグ』の姿があった。

 頭部が大きくややずんぐり・・・・としたダークグリーンのエイムが、乾き切った大地に無骨な足跡を残す。

 重力制御を効かせていないので、歩行すると全ての重量が脚部と足場にかかっていた。


一応いちおーカタログスペック通りだわな。ノンオプション、パーツ換装無しで重力環境下での歩行可能。でも必要なんかね? どうせ飛ぶなり浮くなりするだろ」


「施設内に入る可能性を考慮すると一応、ね…………。悪いねフィス、付き合わせて」


「別になんも…………。まー何百年もエイムの脚も廃れてないからな。必要ってこったな」


 そのコクピットでは、オペレーターシートに赤毛娘の村瀬唯理むらせゆいりが、前のサブシートにツリ目オペ娘のフィスが着いていた。

 現在ふたりは、ボムフロッグの重力下歩行テスト中だ。


 エイム、アドバンスド・マシンヘッド・フレームはヒト型として作られた、ワケではない。

 ヒト型に、成った・・・のである。

 基本的に宇宙空間で運用され、そして重力制御機能を獲得する事でエイムは二次元平面における移動に縛られる事がなくなった。

 だが、それで脚が不必要になったかと問われれば、そんな事はない。

 脚を交互に前方に出し、接地させた後に本体を前に押し出すという人類が46億年をかけて手にした移動方法は、依然として有効かつ確実な移動手段だったのである。


 そもそも重力制御による機動は、宇宙空間での利用を前提とした部分があった。

 その為やや大雑把で細密性を欠き、閉所など密度の高い空間の移動には向いていないと言える。

 そんな場所では、物理的に機体を支え最小限の動作とエネルギーで姿勢制御をし得る、降着脚ランディングギアの存在が非常に有用であった。


 というワケで、エイムから脚が失われるのは当面先になるかと思われる。

 一方で、腕部マニュピレーターの必要性については、述べるまでもないだろう。センサーの集中する頭部についてもだ。

 ヒト型とは、必然の帰結なのである。


 ウィン、ドシュ、ウィン、ドシュ、という駆動音と接地音を打ち鳴らし、金属の塊であるヒト型機動兵器は思いのほか軽い足取りで歩行を続けていた。

 どこまでも荒涼とした景色に、生きる者も水も無い死の大地。

 そんな中でも、実質的に宇宙船とほぼ同等の生命維持機能を持つエイムの内部なら、生存に何ら問題無い。

 のんびりと景色を眺める余裕すらあった。


「脚部関節とダンパーの重量と負荷分布問題無し、と……。アクチュエイターの動作負荷もカタログの誤差範囲内。この辺は制御系もいじる必要ねーな」


「少し乱暴に動くね。コクピット内GCSリアクション、えーと……プラス0.5sec、ヴァリアブルモードで2G以内に」


 かと思えば、赤毛の少女はコクピット内の重力制御反応速度を手動マニュアルで少し早目に設定。

 同時に、エイムに駆け足をさせる。

 中にいたオペ娘も揺すられるが、予定の行動ではあったので特に慌てもしなかった。


 人間のようになめらかに走るヒト型機動兵器は、不整地を問題無く踏破。大きな段差を越える際には、軽くブースターを吹かしながら脚部で地面を踏み切って跳躍。

 着地時にはまたブースターを最小限吹き衝撃を緩和させ、動きを止める事なく走行を続ける。

 これら複雑な一連のデータ制御も問題無く行われており、モニターしていたフィスは振り返ってその旨を唯理に伝えようとした。


 そこでちょうど、ゆっさゆっさ揺れる92センチHカップが視界いっぱいに目に入った。


「のぉ…………!?」


 頭の回転の速さが自慢のオペ娘が事故る。

 戦闘ではないので赤毛娘は船外活動EVAスーツを身に着けておらず、今はカラダの線がくっきり出てしまう薄手の環境EVRスーツにショートジャンパーといういつものよそおいだった。

 してジャンパーの前が全開なので、隠す物なくオッパイが暴れている。


 機体エイムが上下すれば応じて持ち上がり、地面を蹴って急旋回すれば横に振り回されてからはずんで戻り、急制動で前のめりになれば谷間が強調され目の前に迫って来る。

 凄まじい重量感かつ、どエロい迫力であった。


「フィス……?」


「お!? あ、いや、じ、重力制御は?」


「え? 激しく動き過ぎた? 緩衝するにしても、もう終わるけど??」


 固まるオペ娘に、何事かと声をかける赤毛。

 しかしフィスは意味不明な事を口走り、唯理は小首を傾げるのみであった。

 激し過ぎたか? と問われれば、全くその通りではある。


「R101より103、105。テスト終了、戻るぞ。キングダムコントロール、R101、RTB」


『キングダム管制了解。R101、お疲れさまでした』


 ダークグリーンのずんぐりとした機体エイムは、脚部と背面のブースターを燃やし高速で上昇。

 護衛の赤と白の軽量機R103に、細かい装備の集まった電子戦機R105も、追従して大気圏を脱出する。


「ハードソフト両面で改造する必要無さそうだね。次はAAMのテスト……か」


「あー……あっちはベースシステムはともかく種類ごとにモジュールが違うからなー。まぁ基本オプション扱いでFCSに制御させるから、接続してしまえば多分そんな問題無い」


 真空宙に出て旗艦フォルテッツァに戻る間そのような話をしていたが、もはやフィスは自分の背後が気になって仕方がなかった。

 エイムが揺れるたびに、頭の後ろの気配に集中してしまう。そして多分想像通りに揺れている。

 こんなん今後も唯理がエイム乗るたびに思い出してしまうだろうが、と懊悩するオペ娘の顔は赤かった。


 その一方で、実は唯理もやや前傾した前部席サブシートに着くフィスのミニスカートからチラチラ見える形の良い小尻に目が行って仕方がなかったりするのだが。

 エイムのコクピットにおける構造的欠陥と思われる。


               ◇


 キングダム船団が共和国政府より依頼された、デリジェント星系における救出回収作戦。

 その実行まで、160時間という事になっていた。


 ところは、相変わらず埃っぽい灰色の星、『ブラッドタクス』。

 折り悪く大気状態が不安定となり、温度は摂氏ゼロ度近くまで急激に低下、砂嵐と雨粒が混じり泥水となり横殴りに叩き付け、ついでにプラズマ弾も前方からバンバン飛んでくる。


『止まるな前進しろ! 射線を徹底的に避け遮蔽物を常に意識しろ! 進行速度を緩めるな! 動き続けろー!!』


 そんな修羅場を、船外活動EVAスーツ装備でライフルを持った兵士達がひたすら走っていた。

 張り付く泥で全く前が見えないが、通信に響く声はそんな事お構いなしにひたすら前進を命じている。

 戦場も敵も、相手の事情など斟酌しんしゃくしてはくれないのだ。

 ヘルムのバイザー越しに赤く表示される、地形データとプラズマ弾の弾道警報。

 間近で爆発が起こり、暴風に耐え走っていた兵士たちが派手に転び泥にまみれていた。


「チクショウがー! 寝てるとそのまま死ぬぞ! 起きろぉおお!!」

『あのクソアマやっぱり俺らを殺す気なんだー……!』

『あんなん突破出切るかー! 加減しろバカ!!』


 猛烈な勢いで飛来する無数のプラズマ弾が頭上を通り過ぎる。

 それなりに頑丈な防御装甲を持つ船外活動EVAスーツであるが、兵器レベルのプラズマ攻撃など保障外だ。

 発射元であるタレットを狙いレーザーライフルを構えて射撃するが、大気中の透明度が低く熱エネルギーが分散してしまう。

 状況は劣悪、移動も攻撃もままならず、その場にいるだけでも過酷で死にそうだった。


 それでも、全速力で障害を突破せよ、という命令に従い、チンピラの軍隊は猛嵐の中を突っ走るのである。


 そんな時代錯誤な訓練を、何パターンかこなした後。

 

「なぁ……本当に実際のところコレは何の意味があるんだ? 今更アンタ……隊長殿のやる事に口を出す気は無いが……コレはなぁ?」


 地上に降りて来た小型船に乗り込み、スーツの頭部ヘルムを解放したローガンはくたびれた声色で言う。

 相手は、ローグ船団をまるごと私的艦隊組織PFCとして再編成し、チンピラを纏めて愚連隊へ変えた張本人、赤毛の大隊長だ。

 その黒とオレンジの船外活動EVAスーツは、他のローグ兵と同様に、惑星に吹き荒れる細かい灰色の粒子で薄汚れている。

 訓練を間近で監督していた為だった。


 既にローガンも、これら一連の訓練が伊達や酔狂によるモノだとは思っていない。成果は確かに、メナス撃墜という大戦果で出ているのだ。

 だとしたら、この明らかに生身の白兵戦を想定した訓練は、いったい何の為にやっているのだろうかと。



 そんなの答えがもう出ているが、ローガンをはじめとするローグ大隊のチンピラ兵たちは、どうしてもそれを認めたくなかった。


 

「俺らはエイム乗りじゃなかったのかよ…………。今度の仕事にも地べた這い回ってレーザー撃つような状況は無かったよな!?

 メナスとやり合えってんなら上等だやってやらぁ。ならそっちの訓練だけやってりゃいいんじゃねーのか?」


 絞り出すようなチンピラの顔役の科白セリフに、無言のまま同意する周囲のローグ達。半分はすがるような眼差しが混ざる。


 これに対し、冷たい目をした大隊長の返答は、全く無慈悲なモノだった。


「……まず勘違いを正しておくが、私はお前らをエイムオペレーターなんてお上品なモノに仕立て上げたつもりは、一切無い。

 最初に言ったはずだぞ。貴様らは私が攻撃しろと言ったモノを攻撃しろ。手段を選ぶような贅沢が貴様らにあると思っているのか。

 それ以前に、貴様ら吊り下げられた餌を取るのに棒を使う知恵すら怪しい低脳の単細胞生物は、そもそもまともな攻撃手段すら持ち合わせてはいないのが現状だ。

 よって、今は最低限必要なそれら手段を叩き込んでいる最中に過ぎない」


 手段や方法を問わず命令を遂行し、そして命令を遂行する為に手段を要す。

 ローグ大隊は放り込まれる戦場を問わず、それに無条件に対応する事を求められるらしい。

 能力不足で役立たず、という事すら許しはしないのだ。


「メナスのザコを落としたくらいでいい気になるな! 貴様らはようやく噛みつき方を覚えただけ! 何が必要か考える思考力を持ったと思ったらそれは大きな勘違いだ!

 単純な技量や技能において船団を守る戦闘水準にはまるで到達していない!

 エイムを用いない戦闘状況など起こって当然! 最も基本的な戦闘状況だ! その時になっても貴様らに取り得る選択肢はただひとつ! それは戦闘の回避でも戦死でもない!

 ただ訓練通りに振る舞え! そして訓練は完ぺきにこなせ! 理解したかろくでなしどもローグ!?」


「サー! イエッサー!!」

「サー! イエッサー!!!」

「サー! イエッサー!!!!」


 赤毛の鬼隊長による命令に、部下のチンピラ達としては全面的に服す以外に道も無し。

 道具として使い潰すのではなく、捨て駒として消費するのでもなく、十分に手をかけ必要な機能を持った機械として作り上げた上で酷使するという。

 これはいったいどういう飴と鞭なのだろうか。


 どこまでも厳格で誠実で有意義なデスロード。

 この道に己の存在意義を見出してしまったチンピラ達は、既に進む事しか出来ないのであった。


               ◇


 危険な作戦であればこそ、事前にあらゆる可能性を想定する。

 その上で起こるのが『想定外』というヤツであり、どれだけ備えておくかで対応力が決まるのだ。

 加えて言うと、キングダム船団の大半の乗員は、共和国から提供された情報が全てだとは思っていない。


「――――によっては、フォルテッツァやフラミンゴウッドあたりの強行侵入ですかね。アルプスは今回後方だから使えませんけど」


「でもフォルテッツァが1G圏内を飛ぶと、後の影響が大き過ぎるわね。そもそもフォルテッツァのクルーにも秘密のスペックだし」


「ではそっちは完全に奥の手という事で…………。事前に予定数以上の降下艇でもバラ撒いておきますか」


「うーん……正確な人数の予想もつかないし、メナスとの交戦中だと難しいんじゃないかしらね? 手間に対して効果が怪しいかも。旗艦ブリッジも納得はしないんじゃないかしら?」


 キングダム船団の中心付近に位置する宇宙船の一隻、高速貨物船『パンナコッタ2nd』全長200メートルクラス。

 その船首船橋ブリッジでは、船長のほんわかお姉さんと仕事中毒の気がある赤毛娘が予備の作戦を検討中だった。

 何故か唯理はマリーンのフトモモの上に横向きで座っていたが。


「…………重くないですか船長? わたしこれでも見た目より体重ありますよ?」


「だいじょうぶよー。むしろユイリちゃんのおシリが柔らかくて気持ちイイくらいで……」


 空中に浮かぶデータを見ていた赤毛娘だが、フと我が身の状況をかえりみて、真面目な顔を少し困ったようなモノに変えていた。

 船長の表情からも、理知的な色が消え失せている。ゆるみ切ったニコニコだ。


 ペンペンと自分のフトモモを叩くマリーンにわれるまま座ってしまったが、『おシリ』がどうとか言われると、唯理も流石に少し恥ずかしい。

 しかし、実際に弾力に富んだ尻の肉で重量が分散されており、赤毛娘の心配は杞憂のようであった。

 それ以外に憂慮する点がいくらでもあったが。


「えー……あ、船長、コレ使えませんか?」


「なにかしら? …………あら、艦船の研究もここでしているのね。でも都合良く使える船がある?」


「研究の詳細は伏せられてますし、実際は中身を見ないと何とも言えませんね。でも打ち上げ用の施設はありますよ」


 まぁ本人は良いと言っているし、仕事はできるか。と自分を納得させ、データの検討に戻る赤毛の少女。

 ちょうどそこで、共和国の情報の中から興味深いモノを発見した。

 船長は目の前で微かに揺れる大きな膨らみを楽しんでいたが、一応しっかり唯理の言うデータも参照している。


 これぞエグゼクティブスタイル。

 仕事の出来るオンナの圧倒的勝ち組感である。昔もこんな風に美少女を膝の上に乗せ、でながら働いていたとか。

 在宅業務の自由ここに極まれりだ。


「これもフォルテッツァのブリッジに上げておきます。必要になったら、このプランでも動けるよう準備しておいてもらいたいところですけど」


「そっちの計画は船団長たちに任せましょうよ。ユイリちゃんは少し休んだら? ローグの訓練やら新型機のチェックやらで動きっぱなしでしょ?」


「あ、新型といえばエイミーにボムフロッグの改造とアームズの組み立ての状況を聞いて――――――――」


「わたしが聞いておくからッ……! AAMシステムと、それに対応した改造の状況ね?

 もう、放っておくといつまでも休みそうにないわね、ユイリちゃんは。

 …………わたしが添い寝してあげなきゃダメかしら」


 そんな元やり手幹部社員が、働き過ぎな赤毛娘の腰に回した手を、ススス……と下に滑らせていた。

 くすぐったいような微妙な感覚に、唯理の背筋がピクッと震える。


 息がかかるほど近くから見据える妖しい目線と微笑に、甘いささやき声、性的なボディタッチ(腰から胸か尻か自在な上下2択)。

 膝に乗せてからこの連携で、前職では何人食った事か。

 マリーンの必殺技である。


 とはいえこれは、半分・・冗談であった。

 あんまり唯理が根を詰めるので、昔取った何とかを発揮し、気分をリラックスさせようとしただけなのだ。


「ユイリちゃん、おねえさんと熟睡するようなこと……しちゃう?」


 などと含みを持たせて言いはしたが、本気でベッドに誘ったりしたワケではないのよ、と。



「…………いいですよ? 船長なら……」



 故に、恥ずかしそうに視線を逸らしてうなづかれても、お姉さん困るのである。


 乙女殺しのイケメンツラのまま固まるマリーン。想定外の反応で脳内の情報処理も止まる。

 手の平だけは独立してムチムチなお尻を揉み続けていたが。


 まず湧いて出たのが、「よっしゃイケる!」という素直な本音の船長。

 だが、美少女と見れば社内社外ところ構わず食い散らかしていた昔じゃあるまいし、これ幸いといただいてしまうワケにもいかない。

 そうでなくても、同じ船のメカニック、ダナから強く言われているのに。

 こじれたら面倒だから同じ船に乗る女の子には手を出すな、と。


 それに、今となっては唯理は特別な存在なのだ。

 100億隻の船の最高権限者マスターコマンダーであったり、超一流の腕を持つエイムオペレーターであったり、船団の安全保障で重要な地位にいるからではない。

 遊びや一夜の相手にはできない、大切にしたい少女だった。

 昔関係を持った女性には呪われそうだが。


 そして、この間1秒。


「ウフフ、ダメよーユイリちゃんそんな簡単に許しちゃ。また今度……落ち着いた時に、じっくりと……ね?」


 やはり前職で培った面の皮で、動揺を表に出さず年上の余裕をよそおい誤魔化すマリーンの底力。

 本当はこの場でベッドに連れ込みたい。それが出来るのに心底勿体ない。と思いながら、心の中で涙していた。


 しかも、ちょっと唯理も残念そうに見えたのは、マリーンの願望に過ぎないのだろうか。


 思わせぶりな事を言ったら、逆に思わせぶりなリアクションをされて、船長の方が懊悩するハメに。

 そして気付かないうちに、これまでの人生で経験がないほどひとりの少女にのめり込んでいるのだった。


               ◇


 そんな睦み合い、あるいは乳繰り合いなどしていても、仕事はキッチリする娘さんたち。

 まず仕事が先に来てしまうという、完全にワーカーホリックな哀しみである。


 船団の旗艦艦橋ブリッジは作戦計画の立案、検討、訓練を繰り返し、デリジェント星系での作戦準備を終えつつあった。

 過去の遺産、26隻の超高性能戦闘艦を中心とした、830隻の大船団。

 荒削りながらも、銀河有数の打撃力を奮う機動部隊。


 前例の無い規模の自由船団ノマド私的艦隊組織PFCの大部隊によるメナス支配域への強襲作戦は、間もなくはじまろうとしていた。




【ヒストリカル・アーカイヴ】


・RTB(Return To Base)

 所属基地へ帰還するという意味の符丁。

 小さな事でも報連相。


・サブシート

 エイムのコクピットに標準的に装備されているサブオペレーター用シート。

 エイムの操縦はひとりでも問題なく行えるが、人員輸送やメインオペレーターの補佐が必要な際を想定し、据え付けられている。

 半分起立した状態のメインオペレーターシートに対し、サブシートはやや前傾姿勢になり跨って座るような形で利用する。

 使用時にはメインオペレーターシートの座面の下から前へ引き出し固定される。




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