アドレア
スケさんは仔猫のようにじゃれつくと、僕にぴったり密着して離れようとしない。ネコミミならぬジャガーミミを黒髪の間からピラミッドのようにピンと立てると、両腕で僕の首に絡み付きながら頬ずりしてくる。
「うわ、スケさん苦しいよ。放してくれ~、ははは!」
「オカダ君~! 久しぶり。ホントに久しぶり! 会いたかったわ!」
女子高生の姿をしたボブカットの超絶美少女に顔の左側をペロペロされた。短いスカートをはいたお尻をフリフリしている。傍にいたチトマスはあっけに取られて声も出ない。
「あらぁ、しばらく会わないうちに日焼けして、ずいぶんと逞しくなったじゃないの~! 少し痩せたのかな?」
「ああ、ちゃんと飯は食ってるんだけどね」
女子寮なのに、いつの間にかオオカミのカクさんも部屋に入ってきていた。中腰になっていた僕の作業着ズボンを半ケツの状態にまで下ろすと、尻尾を振りながら割れ目の臭いを嗅いだ。
「やめんか! 馬鹿者!」
僕はスケさんを抱いたまま、カクさんの耳の間に踵落としを食らわせた。
「オイオイ、痛いのはよせよ、オカダ君! 俺流の挨拶じゃないか、忘れたのかよ?」
「お前が女子の前で恥ずかしいマネをするからだ」
マリオットちゃんもスケさんとカクさんとは久しぶりの再会なので、飛び上がって喜んだ。
「スケさん、カワイイね! 小柄だから私の服でも着れるんじゃない?」
「いいわね。私、服が苦手なんだけど、外着のバリエーションをもっと増やしたいと思っていたところなの」
スケさんはやっと僕を解放してくれた。嬉しそうにマリオットちゃんの後に付いていくと、彼女の部屋のクローゼットを見せてもらうようだ。
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