第11話 帆立

 で、女装週間はつつがなく進んでいった。つつがなく進んでいいのだろうか。

 何やら俺の知らない世界を垣間見せた店長は、しばらく女装を続けていたが、やがてやめた。

「これは僕がやりたいことじゃない」

 店長はそういうと、帽子を取った。だったら最初からやるなよ。

 それでもやはり炙里さんの人気は計り知れなかった。もうこの事について言及するのはやめとする。なんか悔しいからね。

「あれあれ、どうしたの大間くん、そんなに落ち込んじゃって」

「誰だ……? なんだ理衣花か」

「なんだってなによその反応」

「お前こそ俺のこと『大間くん』なんてよんだことないだろ」

「ちょっとしたいたずら心だから」

「いらねえよそんなん」

 うしろからぬるぅっと現れては俺をバカにしていくスタイルの理衣花は、それでいて何事もなかったかのようにレジの整理を始める。ガチャガチャと荒い音をたてているのは、小銭特有の金属音だ。

「そういえばさ、お前っていつから俺のことを『鮪』って下の名前で呼ばなくなったの?」

「え?」

 100円玉の枚数を数えていた理衣花は、振り向かずに声だけこちらに向ける。

「いつ頃から? 小三のときは言ってた気がするんだけど」

「いち、にい、さん……小三のときは……そうかね……四年のとき……? しぃ、ごー」

「いやっ、四年のときは……そうか、遠足のときは読んでた気がするもんな」

「よく覚えてるわね」

「集合の九時に遅れそうになって、お前が『まぐろぉ~』って泣きついてきたのを思い出したの」

「九時? そうだ、そんなこともあったねー、なつかしい……じゅう、じゅういち……」

 あれ、こいつさっき五枚まで数えてたんじゃ。

「でも、三回目の遠足のときはまだましだったよね。5分遅れただけだったし」

「5分でも遅れたらいけないんだよ」

「そうかな、一時間遅れるよりましじゃない? にい、さん、し」

 いやいやおかしいだろ。なんでまだ四枚目なんだよ。

「なな、はち……あっ、あれ? おかしくない?」

 己のミスにようやく気づいた様子の理衣花は、あわてふためいている。首を左右に、あたふたあたふた。

「しち、はち、きゅう……どっからおかしくなった?」

「小三のころから」

「歌い出さないでよ」

「トイレの神様じゃねぇよ」

 ツッコみながら、落ち着いて小銭を数え直す理衣花。いや、落ち着こうとしているって言うのが正しいか。

「25枚。25枚だからね」

「お、おう」

 自分にも俺にも確認するように二度言うと、今度は10円玉の枚数を数え出した。慎重に、慎重に。

「っていうかさ」

 理衣花は、三枚数えたタイミングで、こちらを振り向いてきた。

「あんたが『小三』とか『九時』とか数字をぶちこんでくるからいけないのよ。紛らわしいし」

「な、なに怒ってんだよ」

「怒ってるわけじゃないけど……」

「じゃあなんなんだよ」

 理衣花はまだ数えていない方の10円玉をじゃらじゃらさせながら下を向いていたが、不意にこちらに向き直る。

 平日の昼下がり、人はいない。

「そうだよね…………あんたは下の名前で読んでくれてるんだもんね…………」

「あ?」

 何をボソボソいってるんだろうか。

「ま、まぐ…………」

「ん?」

 なぜか顔を真っ赤にしている理衣花。熱?

「…………も、もう! あんたなんかあんたで十分よ!」

「はあ? 何キレてんのお前」

「う、うるさいわね! あんたがいろいろ言うからでしょうが!」

 記憶にございません。

 見れば、もうすぐにお客さんが来ようかというところだった。呼び出された炙里さんが駆け寄ってお皿を片付け始めている。

「仕事するぞ。お前もそろそろ小銭しまえ」

 すごいゲスい店になってるから。

「あーもう、もうっ!」

 顔を真っ赤にしてわめき散らす理衣花。うるさいから。迷惑だから。

「小銭の枚数報告してくるから」

「え、あ、うん」

 理衣花は枚数を記入した紙をもって、裏に帰ってしまう。

「じゃあレジよろしく」

 こちらも振り返らずそう言うと、足早に裏にいってしまう。

「はいはい、わかりました理衣花さん」

「っ!」

 なんだか知らないけど走って逃げていってしまった理衣花を目で追いかけるだけにして、俺はお会計の作業に入った。


 ――美人店員なう

 ――すごいかわいい店員さんいる店がある!


 以上の文は、ツイッターにてつぶやかれたものである。そういったものがネット上に少なからず流れているということは、広告戦略としては成功した部類には入るのだろう。

 そんなことで少し興奮ぎみに理衣花に近寄る。

「ちょっと理衣花、これ見て!」

「ちょっ、うるっさいわね何よ! やっと仕事終わって帰れるーと思って今なごんでたんですけど! すっごいなごんでたんですけど!!」

 店の制服から着替え、普段の学校の制服に身を包んでいる理衣花は、俺の登場にあわせてキレる。さながら入場曲ってか。こんな刺のある入場いらんわ。

「これこれ! これうちの店のことだろ!」

「何よ……」

 理衣花は嫌々ながらにこちらを振り向く。俺は腕に抱えたパソコンの画面を理衣花に向け、例のツイートを見せる。

「あのさ」

 画面をみる前に、理衣花が一度言う。一度顔をあげ、俺全体を見渡す。

「まだ携帯直ってないの?」

「そうですね」

「そのパソコンは? ここの?」

「家から持ってきた」

「その執念は期末テストで見せなさいよ……」

「なんだよ数学6点」

「あ?」

「ごめんなさい」

 万物をも切り裂きそうな目で睨まれてしまったので、この辺にしておく。ヤバかった今の。たぶんこいつ史上最強の視線だったと思う。以後気を付けます。

 ていうか、パソコンって意外と重いのね。ちょっと耐えられなくなってきたから机の上において、理衣花のとなりに座る。瞬間、ちょっとビックリしたような表情を見せた理衣花であったが、すぐに平静を取り戻す。

「まあそれはいいとして、なになに……」

 と、理衣花が本題に戻ってきたので、俺は画面を操作する。

「『美人店員なう』…………あんたこのツイートどうやって見つけた?」

「それは、ツイッターで『美人店員』で検索して」

 ッターン! と、理衣花が比較的強めにエンターキーを押し、こちらを振り向く。

「やっぱりあんた、そういう趣味が……!」

「ちがっ、そういうんじゃなくて、これは」

「いいもう、言い訳なんて聞きたくないよ!」

「いや、言い訳じゃなくて、だから」

「だからもアクエリアスもあるか!」

「健康飲料かよ!」

 そのテンションでネタをぶっこんでくるのかよ。しかもそこそこわかりづらいフリだったぞ。

 拾ってもらったのが少し嬉しかったのか、怒りの表情のなかに少し笑みが混じっている。どっちかに統一してくれよ。

「昔っからそうだったの……二人でコンビニにいけばあんたはかわいい女子高生バイトにくぎ付け……」

 突然に回想に入ってしまった理衣花。ちょっと暗くなってしまったまである。

「いいの、いいの。もうわかってたから。小学生のときからずっとそう。あの店員のこと覚えてるでしょ?」

「いや……ちょっとわからないっす」

「うそつき。バレンタインの日にあの人のレジでチョコ買って置きっぱなしにして、『あなたへですよ』とか言ったでしょ」

「それは一刻も早く忘れて?」

 若気の至りですから。多目に見てよ。中一の俺はマジで勇者だった。

「あとは……中三の頃だったかしら、あんたの家に行ったことがあったんだけど」

「覚えてない」

「期末テストかなんかの日に、インフルエンザで長期に渡って休んでたときのノート見せてもらったとき」

「お前も勉強するんだな」

「どういう意味よ」

 回想シーンということでちょっとだけ丸くなっていた目が、一気に鋭くなり、ツンツンした理衣花に戻ってしまった。ここ冷房効きすぎてね? 心なしかちょっと寒い。

「そのときにあんたの部屋にあったDVDも、そんなことあったわよね」

「DVD? なんの?」

「わ、私に言わせるの!?」

 急に顔を真っ赤にして質問を質問で返してきた。本当に心当たりがないんだって。

 もじもじしながら顔はいまだに真っ赤である。一組のお客さんが入られたので、いらっしゃいませ、とマニュアル通り挨拶をする。黙りこくってしまった理衣花をもう放置しようと思って帰り支度を進める。

「…………『深夜のコンビニ店員と濃厚一時間』」

「あっ」

「思い出したのね?」

 思い出すもなにも、俺がはじめて通販で買ったそっち系ビデオだから忘れもしない。タイトルからお分かりのように安めの内容になっている。

「なんで、それを…………?」

「ちょっと、たまたま目に入りまして」

「嘘だ!」

 たまたま目に入る位置には置いてねえぞ。具体的には英語の教科書と数学の教科書の間。こうすることでDVDをリスニング用CDとして言い張れるのである。

「だって幼なじみの部屋とか気になるじゃん!」

「まあそれは否定しないけども」

 越えてはならない一線があるだろ。

「それに…………好きな人の部屋なんてなおさらだよ…………」

 俺が店員もののビデオを買っていたことにショックを受けたのか、何やら傷心的にボソボソ呟いている。

「……どうした?」

「な、なんでもない! この美人店員マニア!」

「そんなジャンル聞いたことねぇぞ!」

「う、うるさいわね! 事実でしょうが! 実際に接客業のバイトしておいて、近くに何人も女性店員がいて、それでいてまだ別のものを求めるなんて、この女たらし!」

「たらしてねぇわ!」

 むしろ彼女がいねぇわ。

「うるさいうるさい!」

 もはや自分自身でも何がなんだかわからなくなってしまっている様子の理衣花は、首を左右に振りまくっている。地毛の茶髪を耳の横で二つにまとめてツインテールにしているが、それらが高速で理衣花の回りを飛び回る。

「もう帰るよ!」

 鞄を引っつかんで、半ギレで立ち去る理衣花。

「ま、待てよ」

 そんな理衣花の後ろを追いかける。日曜日の昼下がり、まだ1時だが、気分はもう夕方って感じ。疲れた。

 それにしても、広告戦略、わりと成功ではないだろうか。壊れた携帯でもツイッターはやっていなかったが、それでもなんとかなったみたいだ。

 しかし、一体誰がこんな投稿をしてくれたのだろうか。若い客は今まで通り少なかったから、お年寄りの方々のものなのだろうか。いや、でもその年代がSNSをやっているのは想像できない。祖父が「マジktkr!www」とかやってたらちょっと嫌だ。

 職員の通用口は裏にあって、お客さんとは反対の方向にある。透明なガラスの自動ドアではなく、無機質な白の扉を外側に開ける。そのため外の様子はわからない。冬場とかは5時とかでも暗くなったりするが、それがわからないので危機感をもたない。気づいたらこんなに真っ暗! なんてのもしょっちゅうだ。


 ゴン


 中々に不穏な音が、俺の耳をつく。

 ドアの裏から現れたのは――

「っつー……」

「浅利さん!」

 完全に頭を打ってしまった浅利だった。

「ご、ごめんなさい! これ向こうが見えなくて」

「わ、わかってますわかってます。こちらこそ不注意でごめんなさい……」

 突発的にドアのせいにしてメンツを保とうとする。便利な舌を持ったものだ。

 浅利さんは「つつー……」と本当に痛そうにしながら去る。頭のあたりをしきりに触って無事を確認しているようだ。

「あの……ほんとに大丈夫ですか? 結構勢いよくいきましたよね俺」

「大丈夫です。大丈夫ですから、心配しないでください」

「あ、はい……」

 そう言いつつも、かなり痛そうにしている。みてるこっちも痛く感じるぐらい。

 さすがに放置はできないよなー……。

「あの、氷とか用意しますから、待っててください」

「あ、いや、そんな、悪いですって」

「いいですから。ちょっとした罪滅ぼしです」

 なおも後ろで遠慮している浅利を無視して、俺は一人応急処置の用意をする。職業柄氷が大量にあるので、その辺でビニール袋が調達できれば簡単に冷やせるのだ。

 実際、店長なんかは昼休みに腰のあたりに氷を乗っけて寝っ転がってたりする。パイプ椅子三つの上に寝るその姿はもはや年季を感じさせるまである。おつかれさまです。

 手ごろなビニール袋をレジで取り、廃棄待ちの氷たちをすこし拝借する。水を少々加えて、袋の取手部分を隙間なく縛れば、即席のアイシングが可能に。これは便利!

「どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

 浅利はそれを受けとると、静かに頭にのせた。アイスオンザ浅利である。英語にしてもなにも生まれない。

 生ぬるい風が通り抜ける。冷房入ってるよな? 壊れてんのか?

 しかし、顔を若干にひきつらせながら冷やしているという光景は、中々に痛々しい。

「……あの、ほんとにすみません」

「いや、こちらこそ、いきなり開けたから……」

「いや、私があそこにいたから……」

「仕事ですからいていいんですよ!?」

 アイデンティティー残しといてや。

「『仕事ですから』……」

 一人で突然落ち込み始めてしまった浅利。どこが地雷だったんだろう。

「あ、あの……ほんとにすみません」

「あのっ!」

 ガタガタッ、と音をたてて浅利は立ち上がった。さっきまで片手は氷水を支えていたが、今は机におかれている。絶妙なバランスで頭の上に乗っけられた氷水も何のその、浅利は話し出す。

「私たちって、同じ年ですよね?」

「いや? 俺の方が年上ですけど」

「えっ、そうなんですか?」

「実はそうなんです」

「やっぱりそうですよね……」

 俺は高二には見えないってことなのか? サインコサインは習ってきたぞ? 覚えてないけど。

「あの、それならなおさら長年の疑問なんですけど」

 昼時。気温も高くなり始めたからか、ワイシャツの胸元のボタンがそれなりに開いている。それ大分開けてない? 大丈夫?

「先輩はどうして、私に対して丁寧語なんです?」

 浅利の口からでたのは、単純な疑問であった。

 年上でありバイト歴も長い俺が、年下でありバイト歴も浅い浅利に、なぜ丁寧語を使うのか。

 ポケットに入った自転車の鍵をガチャガチャ触りながら、回答する。

「だって……ちょっと存在が遠いかなって思って」

 春なのに部屋が涼しいのは、近くに魚を保管しているからだろう。

「……えっ?」

 俺の言葉をうまく咀嚼できなかったのか、浅利が言葉につまる。

「遠いって……?」

「現役女子高生漫画家。俺なんかよりもよっぽど知名度があって、人気もある。世間で認められないことの方が少なくて、近くにファンもいる。理衣花みたいに」

 ひといきついて、またもう一度話し出す。

「そんな浅利さんは、もはや一人の後輩じゃないと思って。すごい人なんだって思った瞬間。俺は敬語以外使えないと思った」

 本心が意思を持っているように、まるっきり思ったことと同じことを言った。

「私は……」

 頭に氷水を乗っけたまま、浅利は顔をあげる。

「私は、先輩からたくさんのことを学びました。店のこともそうですが、何より毎日が楽しそうで、いつも笑顔な――そんな先輩を見続けてきました」

 午後のシフトは浅利とパートさん二人の合わせて三人で回されていく。5時からはさすがにもう何人か来るが、それまでは大したこともないので三人でまわっているのだ。

 その午後のシフトが、あと十分で始まる。

「だから――先輩は私にため口でもいいですから!」

「いや、だからそれはできな」

「先輩!」

 のれん越しに向こうに聞こえていそうな大声で叫ぶ浅利。聞こえちゃうって。

「先輩は…………私の先輩は、もっと先輩っぽくていいと思います!」

「……どういうこと?」

 すでに頭の痛みは落ち着いているであろう浅利とは、机をはさんで向き合っている。

「だから……ため口にしてください、お願いします!」

「…………斬新なお願いだな」

 パッと口から出たのは、帆立のお願い自体を達観するという、逃げ。選択からの逃避。

 まず、ため口でもいいという後輩からの願い。これ自体があまりない。

「年下の私にヘコヘコしてるの、なんか嫌です。弱々しいです」

「…………」

「だからっ!」

 ぐいっ、と身を乗り出して来る浅利。

「……帆立で……いいですから」

「……え?」

「だから! 名前で呼んでいいですから! あーもう仕事始まっちゃう! 失礼します!」

 小走りで去っていく浅利。着替えていなかったので、そのまま更衣室に向かったようだ。

「なんだよ……」

 ガタン、と大きな音をたてて閉められたドアを遠目に眺め、はあっ、と一つため息をつく。

「――帆立…………」


「なにしてんのよあんた、行くよ!」


「誰だよもう……あ」

 外との通用口に唐突に現れたのは、さっきまでこの部屋にいた理衣花。こいつ待たせてたの忘れてた。

 ていうか開けっぱなしだったのかよドア。だから室温がぬるかったのか。納得。

「『あ』ってなによ! 忘れてたの!?」

「……いやっ、そういう訳じゃ」

「じゃあどういうわけよ!」

「それは帆立に聞いてくれ」

 彼女のせいでこうなってるんだからな。

「あっそ…………帆立?」

「そう。この後シフトなんだけど、お前のあとに出ようとしたらドアにぶつかって」

「ふーん……で、どこまでがほんと?」

「包み隠さず言ったつもりなんだが」

「そうなの?」

「だからそうだって。本人に聞けばわかる」

「…………あっそ。それでも私を待たせたことには変わりないんだからね!」

「はいはい。それは悪かったって」

「何分待ったと思ってんの?」

 どうせ携帯ばっか見てたんだから時間なんて関係ないだろ。

「う、うるさいわね。たしかにそうだけど、ずっとってわけじゃないから!」

 あ、声に出てた。

「とにかく、俺は帆立にちょっとした罪滅ぼしをしただけで、それ以上はなんでもないから」

「……さっきから気になってんだけどさあ」

「……なんだよ」

 理衣花は俺の顔をのぞきこむようにして見る。二つの目が少し細められ、なにかを詮索するように。もしくは目が悪くなったか。

「なんで『帆立』って呼んでんの?」

 後ろに足音が聞こえる。仕事が始まるようだ。

「年下なのに丁寧語って言うのもどうかと思って」

「ふうん……」

 目をどこかにやりながら口だけそう言うと、理衣花は、

「じゃ、帰ろっか」

と、妙に明るい口調できびすを返した。

「このマイペース野郎め……」

 やっぱり後ろから幼なじみの姿を追いかける。自転車は俺のだから、そんなに先に進んでも意味ないけど。そこもまたマイペース。

「待てよ」

 小走りで追いかける。そんなことも、まだ昔と変わらない。

 春風が吹き抜ける。


「先輩…………」



五日間合計:1200/5000

期限まで残り9日

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