緑陽館幻獣飼育委員会 ドラゴン飼育日誌

作者 ロケット商会

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★★ Very Good!!

 なまじ腕っ節が強いばかりに、不器用さと直情的な性格が相まって粗暴な誤解を受ける主人公の幸成は、普通の人間には見えない幻獣を見てしまいます。
 しかし、そんな同級生からも孤立している幸成に、何故か竜のスオウとユニコーンのサヤは心を許し、人間と幻獣の奇妙な交流が始まるのですが・・・・・・

 彼らを取り巻く不穏な気配に、幸成はどう向き合うのか。そして、そんな幸成との距離感に苦心するチョイ痛美少女の芹沢さん。

 不器用な少年少女と本能で生きる幻獣達が織りなすハートフルな物語、と思いきや。謎の組織の登場や竜の世話人が行方不明となる等、主人公がこれからどんな選択をしていくのかが楽しみです。

★★★ Excellent!!!

ごく普通の学校に、ドラゴンがいる。誰でも行ける用務員室に住まい、クッキーサンドを食べ、敷地内の散歩を日課にしている。しかしそれに気付いているのは、主人公をはじめとした数人だけ……。
その時点で心躍らないはずはないのですが、この作品はさらに魅せ方が上手い。用務員室の表札の消えかかった文字、ドラゴンの首輪の意味深な表示、謎めいた登場人物。何気ない日常の陰に隠されたものが、読者をも手招きしてくるかのようです。

★★ Very Good!!

 学校にドラゴンがいるなんて、現実にはありえない。けれど、もし本当にいたとしたら――この作品は、そんな想像力を掻き立ててくれる物語です。
 日常と隣り合わせにある非日常。現実と幻想の境目。まるで自分が幻想の世界に迷いこんでしまったかのような、そんな感覚を私は抱きました。それはひとえに、著者がこの物語を丁寧に描写しているからだと思います。
 主人公がこれから先どのようなキャラクターと出会い、どのような関係を築いていくのか。それがとても楽しみです。

 キャラクターでいえば、ユニコーンの少女がとても可愛いと思いました。人語を介せない彼女をここまで魅力的に描けるのは、著者の筆力によるものだと思います。一言でいうと幻獣少女かわいいです><