第20話 終章2.

「桜井…………先生……」

 前科者の算を快く迎え入れてくれた、恩人とも言うべき人物。算が私立Y学園に在籍していた当時は、校長であった人物。今、桜井が何をしているのかはもちろん知らない。しかし、算が知っている中では校長だった、桜井雪下が、そこにはいた。大分歳を取ったのだろう、かつては黒々としていた髪の毛は、ほとんどが白かった。皺も当時と比べ格段と増え、貫録も増していた。

「変わらんなぁ、算君。良かった。本当に良かった。君が出るまでは死ねんと思うとった……。今日という日を迎えられて、本当に、良かった……」

 好々爺のような笑顔を浮かべながら、柔らかい口調で桜井はそう言った。

「先生……、その、ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした……」

 算は深く、頭を下げた。そして、それと同時に、非常に暗澹とした気持が、算の中に沈んでいった。20年。20年前に自分は、この恩人に対し、非常に迷惑をかけてしまった。

「気にすることはない。君はしたいことをした。私はそれに対して、できる限り応えた。私の好きで、だ。それに対して君があれやこれやと思い悩む必要はもうないんだよ」

「…………?」

 桜井の言葉を非常にありがたいと思いながらも、算の頭脳は、今の桜井の言葉に潜む不可解さを見逃さなかった。「君はしたいことをした」。これはまぁ、わかる。しかしその後の、「私はそれに対して、できる限り応えた」の部分が、理解できなかった。

「やはり、そうですな。先に、事実の確認が先になりそうです」

 富樫が口を開いた。やや弾んだ声色だった。その声色と同様、表情もいくぶん弾んでいるように見えた。

「では、ええと、どうしましょうか。私から?」と、富樫が桜井に尋ねるように訊いた。

「あぁ、それがいいだろうな。よろしく、頼む」

「それでは、僭越ながら私の方からお話をさせていただきましょう。それでは、そうですね、順を追って説明した方が良いかな。では、あなたが逮捕された、その次から準を追って説明をさせていただきます。もし質問がありましたらその都度受け付けますので、どうぞお気楽に」

 と言うと富樫は佇まいを改めてから、口を開いた。

「ここでは、私がこれから話す内容は、あるひとつの前提の基で話を進めさせていただきたいと思います。その前提とはつまり、『20年前に起きた末端暴力団員殺人事件の犯人はあなたではなく、一之瀬優貴であった』という前提の基で、です。もちろん、なんの証拠もない、しがない弁護士の戯言のようなものですので、そこだけは了解いただきたいのです。もちろん、そのネタで警察を動かそうとか、そういうことは一切思っておりませんので、その辺はご安心ください。決して、ね」

 意味ありげな強調を挿入して、富樫は言った。これぞ我が人生の生きがい、と言ったような顔をしながら。

「では、まぁ、もしかしたらあなたが気にしているかもしれない一ノ瀬氏と、神宮氏の動向にも少し触れながら話を先に進めたいと思います。お二方は、まだ生きております。あなたと、そして、私たちと同じく、この世界でまだ生きております。あなたが会おうと思えば、今すぐにでも私の方から会うセッティングをさせていただくこともできますよ」

 と、富樫は笑顔を添えて言った。しかし、算は首を横に振った。

「いえ、それは遠慮しておきます。それよりも、先をお話しください」

 算は当然、二人が生きていようとも二度と会うつもりはなかった。会ったところで話すことなんて何ひとつないし、意味もない。まるで今の算の人生のように。

「結構です。では、話を先に進めましょう。ここからの話は、一気に最後までさせていただきたい。つまり、私がこれから何を言おうと、あなたは……、黙ってていただきたい。もちろん、質問などは受け付けますよ? あなたにはすべてを理解してもらいたいと、桜井氏はご要望だそうですから。しかし、私の言っていることにいちいち口を挟まれてしまと、早い話が時間の無駄になります。ですから質問は、私の一連の話がすべて終わった後にしていただきたい。いかがです? 承知していただけますか?」

「…………」

 算は迷った。迷ったが、結局は頷くことにした。先は見えないが、ここで頷かなければどうせ先に進むことはできまい。遅かれ早かれ、自分は頷くことになるのだろう。だったら、早く頷いた方がいい。

「ありがとうございます。それでは、これからちょっと長い話をさせていただきましょうか。まず、あなたが逮捕された直後のお話からさせていただきたいと思います。一之瀬氏と、神宮氏はたいそう悲しまれたそうです。悲しまれたそう、というのは、私はその様子を直に見ていないからです。ここにいる桜井校長からそれを聞いただけですが、まぁ、これは嘘ではないでしょう。なんといっても、お二人の殺人の罪を被ってあなたが警察署に自首をしたわけですからね。まっとうな精神を持ち合わせている人間であるならば、少なからず、ショックを受けることでしょう。

 まぁ、それはある種、詮方無きことです。殺人事件が起きました。何、殺されたのはヤクザの下っ端で、あちらこちらの人間に迷惑をかけていて、迷惑をかけられている人間からすれば、早い話が死んでくれた方がありがた人間であっても、人間の死というのは何かしらの重みがなければならない。重みがあるわけではない。重みがなければならないのです。それがどんな人間であれ、です。そして、その重みがある以上、日本の警察もそのチンピラの死の責任が誰にあり、どういう責任をこれから先、どのように背負っていかなければならないのかを細かく精査せねばならない。それが、この日本の決まりだからです。グローバル・スタンダードといってもいい。だから、一之瀬氏と神宮氏が落ち込んでいる責任があなたにあるとか、そういったことを言いたいのではありません。それを先に断っておきます。

 そして、よしておけばいいのに、警察内部に、このことをねちっこく突いてくる輩がおりました。その刑事の名前は忘れてしまったので、ここでは刑事Aということにしておきましょう。捜査本部全体の方針ではおそらくありません。刑事Aの独断でしょうが、澤村殺しの犯人はもしかしたら算六夜ではないかもしれない、という意見を持っておりました。どこでどうやって、何をしたらそういう思考に辿り着いたのかわかりませんが、どうせしょうもない刑事の勘というやつでしょう。そして、私立S学園にも乗りこみ、事件の日前後の一之瀬氏と、神宮氏の欠席状況を調べようとしてきたのです。

 さて、そこからようやく、私、富樫賢哉の登場です。その刑事の独断専行を危険視した桜井校長が私を呼び出したのです。弁護士という肩書きを持っている私ですが、実際に弁護士としての活動はほとんどやっておりません。忘れた頃にちょろりとやっている、とまぁ、あまり褒められない程度には活動しております。実際にやっていることと言えば、そうですね、簡単に言えば、便利屋です。特に今回は殺人事件と警察が絡んでいる案件でしたので、ちょうど私のようなアウトローな便利屋が適していたのでしょうな。すぐさま馳せ参じ、桜井校長からご用件を聞きましたとも。そこで桜井校長が私に言われたことは、警察から一之瀬優貴、神宮由岐という二人の生徒を守ってやってほしい、とのことでした。いやね、私もあまり頭の回転が速い方ではありませんから故、最初にこれを聞いたときはちんぷんかんぷんでしたよ。警察から守る? なぜ警察に追われているのか、そもそも何があったのか、さっぱりわかりませんでしたからね。そしてそこで、私は桜井校長から今回の事件の概要、そして、桜井校長の推理を聞きました。算君がお二人を守ろうとしている。それをサポートしてやってくれないか。そういった主旨の依頼をされたわけです。

 まぁ、私としてはね。依頼を受けて、その依頼の完遂に全力を傾ける。それが私の役割なわけですが、その役割を演じる者以前に、私は一端の人間ですから、余計なことをぐちぐちと考えてしまうわけですね。ん? おいおい、ちょっと待ってくれ。その依頼自体を請けるのは構わないが、その算君とやらを助けなくてはいいのかね? ってね。事情をまだちゃんと把握していたわけではありませんが、つまり、人を殺したのは一ノ瀬氏と、神宮氏であり、算氏は殺人を行っていない。つまりは、校長として、教育機関の長として、いや、それよりもまず、人間としては、算氏を守るべきなのではないか?

 私はね、別に自慢するわけではないですが、正義なんてものにてんで興味はありませんよ? 〝人はこうして生きるべきである〟なんて高尚な考えを持っているわけでもありませんし、それらのことはどうでもいいとは思います。しかし、まぁそんな捻くれた私でも、良い大人ですから、別の視点に立って物事を観察、考察したりすることは、まぁ、多少はできるわけです。仕事は仕事として、〝算氏を守ってあげた方が、自然なのではないか?〟ってね。

 そして桜井当時校長との長い打ち合わせの果てに、その心理を少しばかりながら見抜くことができました。これはね、早い話が選択の問題なのだということをね。単純な選択のお話ですよ。我々がいつも生きている時々に、意識的にも、無意識的にも行っていることですよ。2つ、またはそれ以上の選択肢の内、どちらかを選ぶか。ただ、それだけです。そして、〝選択〟の性質がたしかにそこには現れている。〝どちらか一方を選べば、どちらか一方、その他を選ぶことは永遠にできない〟。そのときの状況はまさに、そんなものだったのです。

 そのとき我々が与えられていた選択肢は何と、何か? それはもちろん、わざわざ算氏に話すまでもないとは思いますが、〝算氏〟か、〝一ノ瀬・神宮両氏〟です。チンピラを殺した罪で、どちらを警察に差し出すか。それがこのときのテーマだったってわけですね。そして、桜井校長はその選択肢の中で、〝一ノ瀬・神宮両氏〟を選択した。ここでは、様々な議論があるかもしれません。が、今はそれはどうでもいいでしょう。桜井氏がどの地点でどこまで把握していたのかは知りませんが、私にはこう言いました。算君の意思を尊重したい。一ノ瀬君と、神宮君をなんとしてでも警察の手から護っていただきたい、と」


 算はそこで思い出した。あの留置場での、桜井の言葉を。

「わかった。君は、それでいいんだね?」

 当時は意味を正確に把握できていなかった。〝それ〟が何を指すのか、よくわからなかった。しかし、今では〝それ〟が何を指すのか、よくわかる。「わかった。君は、それ(殺人の罪を、一ノ瀬君・神宮君の代わりに被る覚悟はできていると判断して)でいいんだね?」という意味だったのだ。細部に差異はあるかもしれないが、おおむね。


「そして私は、独自の伝手を使い、簡単な捜査を始めました。まぁ、捜査と言いましても、大がかりな何かをしたというわけでは決してありませんがね。簡単な、事実確認です」

 と言うと、富樫は意味深な笑みの表情を浮かべた。それはまるで、悪魔の頬笑みのようだった。もしこの世界に悪魔がいるとすれば、きっとこんな表情を浮かべるのだろうなと思うほどの笑みだった。おそらく、「単なる事実確認」以上のことをやってのけたのだろう。

「事件から3日過ぎているとの報告も桜井校長からいただき、ひとまず私は警察署に赴きましたよ。算容疑者、つまりはあなたに会いに、ね。まぁ、残念ながら、すげなく断られてしまったわけですが……。

 まぁ、それはさておき、件の容疑者本人から話を聞けないのでは仕方ありません。たった一人に話を聞けないからもう諦めた、というわけにもいきませんしね、この道のプロフェッショナル的に。いやぁ、先生、あっし、重要人物から話を聞けなかったので、もうにっちもさっちもいきゃあせん。もうこの仕事、降りさせてもらっていいですかね? なんてことは言えません。腐っても一度受けた仕事です。できないにしても、形のある何かをクライアントに残してから降りることこそが、この業界のルールってもんですからね。本当に残念ながら当時の私はこの時点ではなんら成果らしい成果を残しておりませんでしたから、働かない頭にムチを入れてこれから私がすべき行動を必死に考えたわけです。まぁ、そんな長い間考えていたわけでもありませんがね。算容疑者から話を聞けなければ、他の人から話を聞けばいいじゃないか。まぁ、当たり前の結論に辿り着いたわけです。他の人と言えば該当する人物は2人しかおりませんでした。それはもちろん、一ノ瀬優貴さんと、神宮由岐さんです。しかしなんてことか、お二人は行方不明ではありませんか。さすがにね、これには参ってしまいましたよ。いくらなんでも、行方不明の人間を探すってのは難しい。人探しは専門ではありませんからね。何かとっかかりのようなものがあれば話は変わってくるかもしれませんが、残念なことに、そのとっかかりすら掴めませんでした。桜井校長からの協力を受けて、算さん、一ノ瀬さん、神宮さんの3人が所属していた部室も簡単に捜索させていただきましたよ。見つけたのは一ノ瀬さん、神宮さんの手掛かりではなく、算から一ノ瀬さん、神宮さんに向けたメッセージのみ。これではアテになりません。部室は諦め、またテコテコと桜井校長の元へ向かいました。今度は一ノ瀬さんと、神宮さんの家の住所を教えてもらうためです。そして、これまたテコテコお二人の家の捜索もさせていただきましたよ。まぁ、念のため、桜井校長の同伴で、ですがね。これまた手掛かりはゼロでした。何か大きな力が働いて、私をそこから追い出そうとしているのではないかと思うほどのものでしたよ。ここまで何も、そらもう水面に映った月を掬おうとしているんじゃないかって思いましたね。さすがの私も参っちゃいまして、お手上げです、お手上げ。さきほどの話と内容がちょっと変わっちゃうかもしれませんがね、プロフェッショナルってのは諦めが肝心なんです。できないことはさっさとできないと見極めるのが大事なのです、非常に。ですから、まぁ、桜井校長に言いましたよ。『申し訳ないが、私は一度この話から降りさせてもらいたい。ただし、一ノ瀬、神宮両氏が生きて帰って来たならば、話を、改めて受けたいと思う』とね」

「どういうことですか?」

 つい質問を挟んでしまう算。

「ん? あぁ、つまりですね、私はそのとき、最悪の可能性を想定していたということですよ。あなたはもしかしたら、この二人がどこに行っているのか知っている、または、その最悪の可能性を否定し得るだけの根拠を持ち合わせていたのかもしれませんが、私は一ノ瀬という名前をその日初めて知った、言わばトーシローなわけです。ですから、まぁ、これは人間の習性といいますか弁護士の習性といいますか、ま、おそらく富樫賢哉の習性なのでしょうが、どんな状況においても、その先にはきっと最悪の光景が広がっているものだと考えがちでしてね。はっきり言いましょうね、私は、もうすでにこの時点で一ノ瀬、神宮両氏が自殺しているのではないかと思っておりました。確定ではないにせよ、その可能性は極めて高いものだと、ね。だってそうでしょう? 二人は殺人を犯した。どういう状況で、どうやって殺人をしたかは分かりません。しかしまぁ、桜井校長の話を聞く限り、お二人は大変厳しい幼少時代を歩み、ほとんど奇跡に近い形でNPO団体〝白夜の下〟に拾われた……、あ、いや、違うな。話がややこしくなるので端的に言いますが、まぁ、早い話が算さんと同じように、桜井校長に拾われた。そして、まるで普通の高校に通っているかのように、私立S学園に通うことが許された。そしてそこで一ノ瀬さんは、また、同じく神宮さんはお互いを知ったわけです。恋のようなものが始まった。なんて素敵なストーリーでしょう。そして、ここですべてが丸く収まるかと思いきやそうはいかないのがこの世の理ってやつです。まぁ、そんな簡単に、トントン拍子で誰も彼もが幸せになったら誰も苦労なんてしないって話ですよね。実際に、そうやってトントン拍子で幸せになっちまう人間もいれば、そうでない人間もいる。残念ながら一ノ瀬氏と神宮氏はトントン拍子で幸せになれない方に〝振り分けられて〟しまったわけですが……。もしかしたら一ノ瀬氏というのは義理に厚い男なのかもしれない。もしそうだったとすれば、ですが、彼は拾ってくれた桜井校長に対して非常に申し訳ないと思っているかもしれない。まぁ、別にこれは義理に厚い性格でなくてもいいわけですがね。いずれにせよ、現実問題、今、一ノ瀬・神宮両氏が絶賛行方不明であること。これこそが、どうしてもネックだったわけですね。私に万能の、一ノ瀬さんたちを幸せにする腹案があったとしても、――ま、実際にはそんな腹案はなかったわけですが、一ノ瀬さん神宮さんが自殺してしまっていたら何の意味もないというわけです。

 しかしまぁ、人の想像と違うことが起きるのもまたこの世の理なわけでして、結局、お二方は自殺などしていなかったわけですね。お二人は事件が起きて1週間後、学校に登校してきた。それを桜井校長が私に報告してきたわけです。私も、すわっ、素早く立ち上がって車に飛び乗り、私立S学園に向かったわけです」

「(……よく言うわ……。寝てて、着いたのが放課後だったくせに……)」

 桜井校長の口元方面から何かしら聞こえてきたような気がするがそれは敢えて無視する。

「しかしまぁ、交通状況が残念ながら芳しくなく、S学園に到着したのはなんとまぁ放課後のことでした。男富樫、一生の不覚です。ま、そんな些細なミスは隅に置いておくとして、問題は一ノ瀬、神宮両氏です。すぐさま桜井校長に面談し、部室に居ると思われるとのことを聞きました。ちゃんと見張っておけよと言いたくもなりましたが、まぁ、校長は校長の通常校務が忙しいでしょうからそんなことは言えませぬ。そもそも悪いのは私なわけですからね。その足ですぐさますたこらさっさと部室に向かいましたよ。そして、そこで不肖富樫、初めて一ノ瀬優貴、神宮由岐氏の御尊顔を拝謁したわけです。いや、まぁ、普通の顔でしたね。別に、胡坐ポーズから空中浮遊するって雰囲気でもありませんでしたし、シリアスな空気でパソコンの画面を食い入るように見つめておりました。扉をけ破ってこんにちは、ジョン・カビラですと言って突入するような空気ではなかったので、少しだけ観察をさせていただきました。お二人がどういう会話をしているのか興味はありましたが、あまりチャレンジ精神剥き出しで前に出ようとしたらお二人に見つかってしまう可能性もありましたのでそこは自重させていただきましたがね。と言っても、実は部室には盗聴器を仕掛けていたのでお二人がどういう会話をしていたのかは実は知っていたのですがね。

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