第14話 阻むは世界
捻った体のすぐ傍を砲撃が駆けて行く。間一髪死から逃れたのも束の間、続く破壊の光撃を避ける為、コオヤは絶え間なく足を動かした。
どこまでも自由で広大な、逃げるスペースなど三百六十度何処にでもあるはずの宇宙空間だというのに、逃走経路はあまりにも限られている。何せ見える範囲のほぼ全てを、圧倒的な威力を持った砲撃が占めているのだ。雨粒よりも尚激しく降り注ぐそれを以ってすれば、コオヤの行動範囲など容易く埋まってしまう。
だがそれでも、僅かに空いた隙間へと身体をねじ込ませ、コオヤは無理やりに雨を凌いでいた。冷静に状況を見極めている暇などない。唯ひたすらに本能的な反射と直感に任せて、その場、その場を凌いでいく。
そうでもしなければ、暴力的な物量と連射力と破壊力の前に、己の命が儚く消え失せると理解しているからだ。反撃を窺う余裕など微塵も無い。ただ生き残ること、今を切り抜けることで精一杯であった。
「どうした、その程度なのかい?」
言い返せない。言い返す余力が無い。そんなものがあるのなら、とにかく回避に回せ。防御は実質不可能。もし一発でも受けようものなら、その瞬間防御を貫かれ終わるか、あるいは動きの止まったところに追撃が殺到し即死する。
掛け値なしの全力で、コオヤはただがむしゃらに宇宙を駆け続けた。彼とて遅くは無い。間違いなく亜光速、あるいは今ならば光の速度にも達しているかもしれない。
だがそれでも、レストにより無数に放たれ続ける砲撃は、彼以上に速かった。今は距離がある為に回避が間に合っているが、近づけばそれすらも不可能になりかねない。
近づけないのでは、コオヤに反撃の手段は無い。衝撃波を飛ばす位ならば出来るだろうが、そんなもの、この状況、このレベルの戦いで何の役にも立つものか。レストに届くこともなく、どころかその攻撃を刹那も遅らせることなく、ただついでに消し飛ばされるだけである。
己よりも上のレベルに居る存在であるレストに対し通じるとすれば、それは間違いなく己の――コオヤの肉体、それ自身のみ。拳か蹴りか、あるいは頭突きか噛み付きか。いずれにしろ、渾身の力を籠めた直接攻撃でもない限り、奴に通る可能性は微塵も存在していないだろう。
けれどその為にはこの絶望の中を突っ切りレストへと肉薄しなければならず、そうしようとすれば手が届く前に相手の砲撃が此方に突き刺さることは、余裕の無い頭でもすぐに想像出来た。
「づあっ」
星星の光と、それを遥かに凌駕する砲撃の極光によって照らし出される暗黒の世界の中、走り、跳び、駆け抜けていたコオヤを、遂に砲撃が捉えた。僅かに掠っただけであったにも関わらず、コオヤの顔が苦渋に歪む。
その上、与えられたダメージと衝撃は彼に二次的災害を齎した。ほんの少し、それこそ一センチにも満たない身体の揺らぎ。そこから波及した千分の一秒程の隙に、数多の魔砲が殺到したのである。
後先を考えていられる場合でもなく、コオヤは咄嗟に横っ飛びに跳んだ。直後、先程まで彼の居た場所へと到達した砲撃達が互いにぶつかり合い、小さな爆発を起こす。どうやらレストの言っていた通り、破壊範囲は小さく……いや、凝縮してあるらしい。
けれどこれで一安心、とはいかない。何せ攻撃は辺り一帯に放たれ続けているのだ。当然飛び出したその先にも、砲撃は迫っている。
(回避……間に合わない。やるしか、ねぇ!)
乱れた体勢では避けきれない、防御も不可能。ならば取れる手は、一つだけ。幸い当たる砲撃は一つのみ、ならば無理やりにでも凌ぎきる。
「お、らあっ!」
拳を握り締める。身体を捻り上げ、連動させた力をも乗せ腕を振るう。眼前に迫る死へと、全力で拳を叩きつけた。
「ぎ、ぎぎ……」
重い。受けた砲撃は、あまりにも重すぎた。それでも必死で抗うように、腕に力を籠め続ける。だが、このままでは押し切られる――悟った瞬間、コオヤは掛ける力の向きを僅かにずらす。
「っあ!」
逸れる砲撃。相殺は叶わない。それが出来るほど、彼我の戦力差は小さくないのだから。
危機を退けられたことを喜ぶ間も無く、再びコオヤは足を動かした。何処までも繰り返される暴虐の綱渡り。このままでは一縷の望みも無い。
(攻めなけりゃあ、勝ち目は無い。だがそうすりゃあ、死の確率は一気に跳ね上がる)
脳裏に過ぎる、打ち倒された己の姿。いや、そもそも死体が残るかすらあやしい。塵の一つも残れば良い方だろう。ならばこのまま、攻撃を凌ぎつつ相手の隙を探した方が――
(っち、何馬鹿なことを考えてやがる。隙だと? あいつにそんなものが見つかるものか。第一、俺は今追い詰められているんだ。どうしようもなく、追い詰められているんだ。今こうして生きているのでさえ、奇跡みたいなもんなんだぞ。これがいつまでも続くだなんて、そんなことあるものか)
本来であれば、コオヤはもうとっくに死んでいてもおかしくない。にも関わらずまだこうして戦えているのは、彼の実力、というよりは幸運のおかげだ。実力三割、運七割、といった所だろう。
無造作に放たれる砲撃達。そう、無造作なのだ。多少は狙いをつけているものの、レストの放つ攻撃は、ほとんどがただばら撒かれているだけ。もし彼が本気で此方を殲滅に掛かれば、すぐに魔砲に絡め取られるのは明白である。
(そうなる前に、奴が『遊び』を終える前に、何とかして突破口を開かなけりゃならねぇ。だがどうする? どうやって?)
考えた所で、大して出来の良くない頭では妙案など出るはずもない。ならばこんな時、取れる手段はただ一つ。
(突っ込むしかねぇ。例えそれが愚か過ぎる賭けでも、他にこの状況を好転させる可能性はない)
分かっている、それがあまりにも分の悪い賭けだということ位。けれどそれでも、どうせ運任せならばただ少し寿命を延ばすよりも、勝利に向けて進んだ方がずっとましである。
決意と共に、身体中を力が駆け巡る。これまでも全力を出しているつもりではあったが、今は奥底に眠っていた僅かな力をも無理やりに搾り出し、乾坤一擲、勝負を掛ける為に虚空を踏みしめる。
「行く、ぜ――!」
それまでの横や後ろへの、距離を詰めようとしない動きから一変。コオヤは迫り来る砲撃達の間を、滅茶苦茶な軌道でかわしながら、レストへと近づいて行く。
必死で目を動かし、隙間を探す。見つからない時は、自らの手で押し広げ、逸らし、隙間をこじ開けた。詰まる距離。だが、レストの表情に変化は無い。まるで実験動物を観察するような、無慈悲な瞳がそこにはあった。
それに更なる激情の炎を燃やし、コオヤは走る。精神をすり減らし、体力を大幅に消耗しながらも、遂に彼は砲撃の檻から抜け出すことに成功した。
「ほう、抜けてくるか」
感心しながらも未だ己を見下すレストへと照準を定め、叫びと共にコオヤは振り上げた拳を思い切り叩き付けた。
「おおおおおおおおおおおおおおおお!」
放たれた拳は光速へと至り、空間を、次元を貫いて、レストへと突き進む。もはや刹那の間さえ無く、彼の一撃はレストを殴りぬくだろう。
だが。それでもレストは、その余裕を崩すことなく。また、一歩たりともその場から、動くことは無かった。
「たいしたものだ。良く頑張ったよ、君は」
「て、めぇ……」
何故なら。動く必要など、無かったのだから。
「だが残念。私には、届かない」
振るわれた拳は、空中で止まっていた。いや、止められたのだ。レストがその眼前に展開した、半透明の青色をした壁のような六角形の『何か』によって。
「何、だ、これは。この、異常な『何か』は――!」
コオヤが幾ら力を入れたところで、その『何か』はびくともしなかった。まるで硝子のように美しく透き通り、紙のように薄い。直径も、精々がレストの身長と同程度。だというのに、そこから感じる力は先の砲撃よりも尚大きい。
ありえない。コオヤの感覚、その全てが告げていた。これまでもとんでもない力を散々見せ付けられては来たが、それにしたってこの『何か』から感じる力は。
つい数分前に感じたものと重なる。重なってしまう。だとすれば、この『何か』の正体は――
「ああ、これかい? これはね、私が研究している魔法。私の全てを賭けて極めようとしている、自慢の『盾』さ」
「盾……? これが、盾だと!? ふざけるのも大概にしやがれ!」
「別段ふざけてなどいないのだが。ああ、君には分かってしまうのか。この盾が、一体何から出来ているのか」
「ああ、分かるさ。ついさっきも感じたものだ。そして、今も感じている。分からないはずがない!」
「ならば話は早い。そう、この盾の正体は、君の思っている通り――」
淡々とした口調の中に、喜びを――自慢の魔法を語れる嬉しさを滲ませながら、レストは答えを口にした。
「世界、だよ」
聞けば誰もが耳を疑うような答えであった。けれどそれは性質の悪い冗談でも何でもなく、何処までも理不尽な、真実でもある。
「一個の世界そのものを、圧縮し、凝縮し、加工して。あらゆる攻撃・干渉を弾く盾として創り上げたのが、これだ。その強度は、まさに世界そのもの……いや、それすらも上回る」
「! っち!」
言葉の最中、レストの背に新たな魔法陣が浮かび上がる。放たれた砲撃は、展開されている盾を素通りし、コオヤへと迫った。どうやら、此方からの攻撃は通さないが、向こうからの攻撃は通すらしい。
何とも便利なものだ、と悪態をつく暇も無く、盾を足場代わりに蹴飛ばし跳んだコオヤは、かろうじて砲撃をかわすことに成功する。だが、
「この……がっ!」
突如、その身体が中空に貼り付けられた。原因は彼の首と四肢に現れた魔力光で薄く輝く輪。レストによる、拘束魔法である。
何とか拘束を解こうと力を入れるコオヤだが、輪はびくともせず、壊れる気配は無い。身体を引きちぎるが如く締め上げられる痛みに抗いながら、せめてもの意地とばかりに、己を見詰めるレストを睨み返す。
しかし同時に、その目に薄く畏怖の色が滲んでいることを、レストは見抜いていた。
「哀れなものだね。自身の力に驕り、慢心した人間とは。君は確かに強い、強いが、それは所詮山や星を砕くのが精々だ。その程度では、私に……私達六戦将に挑むには、あまりに未熟すぎる。幼児のような意地と、児戯に等しい技量。そして星を出るのが精一杯な低次元な力。どれをとっても、賛辞すべき点などない」
その目に浮かんでいたのは、変わらぬ平坦さか、あるいは失望か。何れにしろ、興味や称賛といったプラスの感情とは無縁であることだけは、確かであった。
そんな目を向けるな、その目は気に入らない。歯を食いしばるコオヤだが、思いとは裏腹に身体は動いてくれない。臓腑を突き抜けそうな程溜まった憤怒を、しかし細く脆そうな光輪が押さえ込む。拘束された手足から血が滲み、痛みが増すが、しかし今の彼にとってはそんなこと、瑣末な問題でしかなかった。
「俺を、哀れだと……! てめぇは俺を、雑魚だとでも言いたいのか……!」
「そんなことは無い。言ったろう? 君は強い、と。間違いなく、他の大多数の存在と比べ、君は強者だ。ただ……」
再び浮かぶ魔法陣。狙いは、動けぬコオヤ。高まっていく力に危機感を覚え、必死で力を籠めるが、光輪はやはり砕けず皹一つ入らない。
レストが悠々と右腕を上げる。真っ直ぐコオヤへと伸ばされたその腕は、檻に囚われた哀れな動物へと伸ばす慈悲の手か。
そうして、無様な姿を晒し続ける猛獣へと、介錯の一撃は放たれた。
「私に比べれば、所詮は弱者だ」
磔刑に処せれる今のコオヤに、避ける手段などあるはずもなく。人を蒸発させて余りある力を宿した砲撃は、寸分違わず彼を打ち抜いた。
更に勢いを失わなかった砲撃は、偶々その延長線上に存在した地球の三倍はあろうかという惑星をも撃ち貫き、力の余波だけで粉々に打ち砕く。
改めて分かる圧倒的な破壊力。幾ら抑えたとは言っても、銀河をも壊す程の力を圧縮させれば当然の結果か。むしろ、その余波を当たり前に耐えていたコオヤが異常だったのである。
だが、今回は余波ではない。絶対的な暴威の直撃。それは常人を超えた力を持つコオヤを以ってしても、到底耐えられるものではなかった。
「……終わり、か」
つまらなさ気なレスト。元よりイリアの魂を組み込む調整が終わるまでの暇つぶしと思い受けた戦いであったが、結果は呆気ないものであった。少しばかり本気を出しただけで、戦いはただの戯れへと変わってしまったのだから。
「つまらないな」
こんなことならば、余計な手間や時間を掛けずに早々と片付けて、本でも読んでいる方が良かったか。そんな落胆を籠めた呟きにも、返ってくる言葉は無い。静寂の広がる宇宙の暗闇の中に響くのは、自らの起こす音のみだ。
特に感慨も無く、次は何をして時間を潰そうか、などと考えながら背を向け、己の創りだした世界を消そうとしたレストは、そこで微かな気配を捉えた。続いて耳へと飛び込んでくる小さな音。
小さな、小さな音だった。今にも消えてしまいそうな、絶え絶えな呼吸音。
「無駄にしぶといものだね、君も」
億劫な様子を隠しもせず振り向けば、視界の先には一つの人型が。数メートル程の砕けた惑星の欠片、その上に倒れ、這い蹲りながら、懸命に立ち上がろうと手足に力を籠めている。
全身傷だらけで血液を垂れ流すその姿は、誰がどう見ても瀕死と答えるだろう。所々破れてはいるものの、身に着ける服に損害が少ないのは、おそらくは対物破壊を抑えた魔法の効果か。無論、惑星を破壊したことを考えればそれだけではなく、彼が身を守る為に全身に力を張り巡らせたことも関係しているだろうが。
その彼――コオヤは、ヒューヒューとか細い息の音を喉から鳴らしながら、振るえる手足で必死にもがいていた。そこに最早、強者たる面影など微塵もない。迫り来る死に抗おうとする、ただ刈り取られるだけの弱者の姿が、そこにはあった。
「いい加減飽きた。あまり面倒を掛けないでくれるとありがたいのだが」
「……ぎっ……あっ……」
搾り出したような呻き声。あまりに惨めな姿に溜息を吐きながら、レストが問い掛ける。
「何をそんなに抗うんだい? もう分かったろう、君に勝ち目がないことは。ならばいっそ全て諦めて、素直に死を受け入れた方が余程楽だと思うのだが」
「づっ、う……」
「これ以上の抵抗は無意味だよ。何、恥じることは無い。君は良く頑張ったさ。この私を相手にここまで戦えただけでも、賞賛に値する」
否、全くもってそう思ってなどいない声色であった。ただ形式的にそう言っているだけの、何の感情も籠もっていない賛辞。
そしてそれは、当然の如くコオヤの心を逆なでする。
「ぎ、ぎぎ」
歯を食いしばる。無理という言葉を叩き割り、無理やり捻り出した力で、身体を僅かに持ち上げる。
「理解出来ないな。何が君をそうまで動かす? あのイリアという子かい? しかし私の知る限りでは、君とあの子は出会ってまだ数日だ。幾ら友人だとは言っても、命を賭けるには値しないだろう?」
本当に分からない、という様子で小首を傾げるレストの姿に更なる怒りを燃やし。湧き上がる力を掻き集め、少しずつ立ち上がっていく。それこそ、幼児が始めてその二足で立つよりもゆっくりと。
そうして、痛みに歪む壮絶な顔で。ただ感情のままに、コオヤは唇を動かした。
「ムカ、つくんだ、よ」
筋肉の千切れる音がした。限界を迎えた身体のあちらこちらが悲鳴を上げている。けれど構わない、崩壊する体を無視して、ひたすらに手足に力を入れ続ける。
「イラつく、んだよ」
今のコオヤを動かしているのは、唯一つの激情だ。最早イリアだの、エルフだのは関係ない。握る拳に籠めるのは、己を見下す糞野郎への憤怒の炎。
「――気に入らねぇんだよ」
馬鹿な行為だ。今からでも土下座でもして許しを請えば、あるいは見逃してもらえるかもしれないというのに。けれどそんなものは、彼からしてみればありえない選択肢。
いや、そもそも選択肢として浮かんでくることすら無い。そんな道を選ぶくらいならば死んだ方がましだ、という考えすら、今の彼の頭には存在し得ない。
胸の中に渦巻く真っ黒な怒り。そこから滲み出す殺気を見開いた双眸と共に怨敵へと叩きつけ、裂けた身体の痛みも、砕けた骨の苦しみも怒りで押し流し、コオヤは叫んだ。
「だから……てめぇは……此処で、死ね!!」
血まみれの姿態で、全身からどす黒い闘気が溢れ出す。格上と相対する恐怖をも、奴が己よりも強いなどと認めない、という怒りへの一助とした。理性を半ば投げ捨て、ただ本能のままに踏み込まんとする。
だが、どこまでも理性を破り切ったように見えてその実、理性に支配されていることに今の彼は気付けない。そうでなければ、生きたいと、死にたくないと、原初の欲望に従って逃亡するのではなく、待ち受ける死へと突っ込もうなどとはしないはずなのだから。
自分の中の理性、そこにあるプライド。全てを吹っ切ったように見えて、その実そんなちっぽけなものに囚われ、汚泥に沈むが如く絡み取られている未熟な手の掛かる子供の姿。故にレストの目には、最早哀れみすらなく、ただ侮蔑の色が浮かぶのみ。
「愚かだな。同情にも、共感にも、感嘆にも値しない。今の君は、ただの愚者だ」
「レストオオオオオオオオオオオオオオ!!」
獣じみた絶叫と共に向かってくる弱者へと、レストは静かに魔法陣を展開した――。
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