翡翠色の魂 2

乾燥した空気が体を冷やす。かじかむ指先にはぁっと息を吹き掛ければ、ほんの少しだけ暖まった気がした。もうすぐ冬が終わるというのに、春の兆しはまだ遠い。

梨香は平静を装って学校へ行くと、校門の目の前にある緩やかな坂の途中で蛍野光に会った。

光はいつも通り明るく元気に満ちあふれていて、梨香に気づくとすぐに大きく手を振って近づいてきた。先輩、と呼ばれ梨香は微笑む。


「あら、なぁに?」

「おはようございます」


きちんと挨拶をするところ、やはり良家の子といったところだ。梨香もつられておはよう、と挨拶する。

朝の挨拶は大切だと大人は言う。なるほど、気分が優れないときでも挨拶すればなかなか気が晴れるものだと感じた。

梨香は朝から優れなかった体調も少しだけ良くなった気がして、気分をよくした。光に感謝だ。

後は自分の不調に気づかれなければいい。いらない心配をかけてしまうかもしれないから。


「先輩、ちょっとこれお願いします。なんか問題出してください」


光が茶色を基本にしたモダンな表装の英単語帳を鞄から取り出した。懐かしいその小冊子は一年前、梨香も使ったものだ。学年毎に毎年支給される小テスト必須アイテム。

受け取って中をめくれば、ほとんど使われた形跡がなかった。梨香は頬をひきつらせながら、笑って尋ねる。


「蛍野君、勉強してる?」

「まあ、そこそこ?」

「小テスト合格してる?」

「……まあ、そこそこ?」


何だろう今の間は。

梨香は溜息を着いて、もう一度単語帳を開いた。範囲を聞いて、さあ問題を出そうとしたとき、周囲がざわついた。

二人とも顔を見合わせて、ざわついている方を向く。ざわついているのは主に女子のようだ。どうやら校門に何かがあるらしい。

どうせ通るのだから、と好奇心に負けた光が梨香の腕を引いた。梨香はたたらを踏みながら手を引かれて苦笑する。全くこの後輩は強引なのだから。

固まる女子の間をうまくすり抜けた先で待ちかまえていたのは、転校生のようだった。黒髪で短髪の、清楚な雰囲気を醸し出している色白の少年。

どくん、と梨香の記憶が脈打つ。

私はあれを知っている。でも何か思い出せない。ざわざわと沸き上がる何かに、梨香は冷や汗を流す。

どうして今、妖力がざわつくの───


「先輩? ちょ、先輩!?」


息苦しそうにしてふらついた梨香に気づいて、光は彼女を支えた。がくがくと梨香は震え、青ざめてすらいる。

転校生とおぼしき少年もそれに気づいたようで近づいてきた。膝を折って、梨香の顔を覗きこむ。梨香は己の妖力を抑え込むのに精一杯で気づかない。ぎゅっと目を瞑ってしまっている。

転校生が光に声をかけた。


「───大丈夫ですか? 保健室に運ぶのでしたら、手を貸しますよ」


爽やかな声に光は一瞬惚れ惚れとしたが、何かが頭の角に引っかかった。それが何かは分からないが、気にしないで答える。


「大丈夫です。俺一人で運べますから」

「そうですか? 遠慮せずとも……」

「貴方がいると他の生徒もやってきて病人には酷だと思いますけど」


真っ直ぐに見据えて言えば、転校生はそれ以上食い下がることはなく身を引いた。妙にあっさりとした態度だから、光は拍子抜けだ。

再び人混みに飲まれながらその場を離れ、生徒玄関までたどり着く。光はほっと息をついた。


「大丈夫ですか?」

「人に酔っちゃっただけよ。大丈夫」


言ってもまだ心配する光に、梨香は仕方なく保健室につれられる。でも、その途中でまたふらついた。

目眩がひどい。一瞬だったが、歩くのが困難になって倒れそうになった。気が弛んだせいか。


「全然大丈夫なんかじゃないですよっ!!」


怒った光は、梨香の腕を強引につかむとたかたかと上履きを鳴らして足早に歩く。残念ながら、光は梨香を颯爽と抱き上げて運べるような体格も体力も持ち合わせていなかった。

途中、先生にあった。部活顧問で面識のある、梨香の担任の椋田雪斗だった。雪斗はホームルームに向かう途中のようで、手には当番に渡すための日誌しか持っていない。

雪斗は光に気がつくと、よっ、と軽く挨拶してちょうど良さそうに日誌を手渡した。


「ちょうど良かった。お前今日日直だから。お前んとこの担任が今日出張でいないから代わりに渡してやれって一年の学年主任が。俺、お前らの学年じゃないんだけどなぁ」

「え、マジですか! ……じゃなくて。先生、これから先輩を保健室に運ばなきゃ行けないのでちょっと退いてください」

「結姫か?」


雪斗は改めて光の後ろにいる結姫に顔を向けた。俯いて、いつもの活気がない。休みが続いた後の数日も活気なく俯いていた時が多かったが、今はそれと同じような雰囲気だ。いや、それよりも酷いかもしれない。

ちょっといいか、雪斗は光に断りを入れて梨香の顔をのぞき込む。その顔色の悪さに思わず手を伸ばせば、バチリと本当に小さく火花が散った。

瞬間、雪斗の顔か嶮しくなる。


「先生、今の静電気ですか? すごい痛そうなんですけど……」

「……まあ少し痛かった」


光にも火花は見えたらしい。でも、これは決して静電気じゃない。そんな予感がしてもう一度梨香に触れようとすれば、また火花が散る。雪斗は確信した。

これは静電気ではない。雪斗はまだ梨香に触れていないのだから。

静電気は電子の移動だ。物体に触れない限り起きない。触れずに起きるなら、それは雷程度の超自然現象だ。それを考えると、これは異常。

光は触れていても平気なようだ。自分と光の差を考えて何が原因かを思案する。思い当たるとしたら霊力だろうか。でもどうして霊力が反発するのか。

熟考する雪斗に、光が申し訳なさそうに声をかける。


「先生、行ってもいいですか……?」

「ああ。先生も行くよ。一応担任だからな」


理由にしては物足りない気もしたが、それは気にしないでおく。ホームルームまでまだ時間があるから、寄り道くらいしても平気だ。光も梨香を保健室に連れて行くことに意識を向けているからか、特段気にしてこない。

たかたかと三人仲良く廊下を歩いてく。梨香は何も言わずにされるがまま歩いていた。部活以外で静かなのはいつものことだけれど、さすがにこれは薄気味悪いほど。雪斗は眉間に皺を寄せた。また何かしら面倒なことに首を突っ込んだな。

生徒玄関からまっすぐに本棟の一階をまっすぐに歩いていく。西の突き当たりに保健室はあった。

コンコンとノックをしてから入ろうとすると、保健室の先生はまだ来ていないようで鍵がかかっていた。雪斗が慌てて職員室へ戻り、保健室の鍵を借りてくる。それからようやく、梨香をベッドへ寝かせることができた。梨香は最初、大丈夫だからと抵抗したが無理矢理ベッドに押し込んだ。雪斗は触れないので光がやったのだが。

雪斗は梨香に尋ねた。


「お前のそれは普通の医者では直せんだろう。どうすればいい」

「え、先輩、病気なんですか?」


驚く光に何を見当違いなことを、と言い掛けたのを雪斗は自重する。そうだった、光は知らないのだった。

かといって、この普通でない事情を話すのもはばかられる。さてどうしようと考えた末、結局朝のショートホームルームを言い訳に部屋から退場させた。不満そうだったが仕方がない。光を巻き込む言い訳にはならないのだから。

もう一度、雪斗は尋ねた。


「誰を呼べばいい」

「……トーコを呼んで」

「烏之瑪じゃなく?」

「……カラスが入ってくると驚かれるでしょう」


それもそうかと頷き、雪斗は懐から折り畳み式の携帯電話を取り出した。少し時代遅れだと言われがちなガラケーではあるが、雪斗にとっては使い勝手が良くて今しばらく機種変はしない予定だ。

それで家の電話にかける。藤子はワンコールで出た。本来なら電話は無視するように言ってあるが、自分からの番号だったときは出るようにも言ってある。どちみち、電話に出てもその声が届くのは雪斗や梨香のような特殊な者達だけなので、電話に出ても大概は無駄だからだ。

その藤子へすぐに来てくれるように頼んだ後、ふと考えた。どうして藤子?


「人型がいいのは分かったが、どうして藤子なんだ?」

「あたしのこれ、霊力じゃなくて妖力なのよ……。あたしの元々の霊力よりも今は妖力の方が勝ってる……。トーコに吸収してもらえれば少しは楽になるわ……」


なんとか言い切って、梨香は目を瞑った。もう先生とはいえ敬語を使う気力がないほどに弱っているらしい。

雪斗は眉根を寄せた。梨香はよほど面倒なことに巻き込まれていることは分かったが、はたして梨香が素直にそれを話してくれるだろうか。心配ではあるが、以前の梨香の態度を考えると安易に聞けなかった。

梨香はごろりと寝返りを打つ。気持ち悪い。ぐちゃぐちゃにかき混ぜられたように霊力と妖力がせめぎ合っている。妖力が収まってきている証拠ではあるが、いつもより長引いている気がする。

そもそも、普段なら登校する前には収まっているのだ。朝日が昇れば妖力は息を潜める。今日の朝は確かにいつもよりひどかったが、それは昨夜が新月だったからだ。朔の日は妖力が蠢くから。

なら今は? 太陽は顔を覗かせて明るく照らしている。妖力が顔を覗かせるわけがない。なのに霊力と妖力が反発してしまったのは……


「なぁ、結姫。今日校門の前にいた奴、人間じゃないのに気づいたか? 藤子と再開してからまた、こういう人間じゃないものに敏感になったみたいでさ。───転校生と言っている割りには、どのクラスにも籍がないんだ」


とろとろと思考の海から眠りの淵に誘われていた梨香は、びくんと肩を揺らした。ちょうど梨香も考えがそこにたどり着く所だったから、思考を雪斗に読まれたのではないかと思うぐらいであった。

梨香は雪斗の方へと体を向ける。梨香のベッドのすぐ隣にある控えめにおかれた丸椅子に座っていた雪斗と目が合うと、頷いた。


「あの妖怪、何が目的なんだろうな」

「……大丈夫よ。あれが用があるのはたぶんあたしだけのはずだから……」


そう。あの転校生のふりをした妖怪。よくよく記憶を照らし合わせれば分かった。


「……あれは以前、藤子の元で現れた白い狐だよな」


どうやら雪斗も気づいていたらしい。梨香は誤魔化す必要もないと思って頷いた。

あれは梨香と直接の因縁を持つ妖怪だ。何をしても不思議ではない。この妖力も元は彼のモノなのだから、それで反応したのだろう。

話すこともなく、互いに口を塞いでいるとこんこんと窓が叩かれた。誰だろうと二人がそちらへ視線を向けると、藤子だった。

予想以上の早い到着だ。電話をしてから、まだ十分ほどしか経っていないだろう。


「早かったな、藤子」

「妖に距離なんぞ意味はない。飛べば良いだけだからな」


雪斗が窓を開けると、藤子はするりと室内へ入ってきた。藤子のフリルやレースだらけの衣装を器用に操って引っ掛けなかった。

藤子は相変わらずの不気味な面の奥で、ぶつぶつと何事かをぼやいた。


「どうした藤子」

「この部屋の外、番人のように人の子が張り付いていて入れなかったのだ。そのせいで仕方なしに窓から入る羽目になってしまった」


雪斗が首をひねって、保健室のドアを開いた。と、光がそこで聞き耳をたてていた。

雪斗が怒るまでもなく、光は退散していく。ちょうど計ったようなタイミングで始業のチャイムが鳴ったからだ。

雪斗は溜息を着いた。自分も授業に向かわなければならない。だが、梨香と藤子だけを置いておくには心許ない。保健の先生にはきっと藤子が見えないのだし。

困ってもう一つ溜息を着けば、梨香が自分の鞄を持ってくるよう頼んできた。


「……その中の黄色リングの単語カードを取って」

「これか?」


雪斗が鞄を漁り、さっきまで自分が座っていた席に座っている藤子に放り投げて手渡してもらう。

梨香は起き上がると、その一枚を丁寧に千切った。指に挟んで垂直に立てる。怪しげに光る単語カードの文様が浮き上がった。霊力が組み込まれているのだ。


「───式紙の一・兜・瞳となりて顕現せよ」


梨香が言った瞬間、ぽんっと軽い音を立てて黒塗りの花冠のようなモノが現れた。兜というようなごついモノでは決してない。

それを藤子に渡すと、梨香はベッドへ逆戻りした。息も上がってしまって、こめかみに汗が伝う。疲れた。


「それは?」


聞くのは少々遠慮しておきたかったが、聞かないことにはどうしようもない。雪斗は藤子の隣に立って訊ねた。


「……それを使えば、藤子も普通の人にも見えるようになるわ。あたしが元気だったら、その形状ももう少し変えられたんだけれど」


そうか、と藤子は言って黒い花冠を頭に載せた。藤色の髪には少々そぐわないが……いや、お面のせいだろうか。ちぐはぐとした感じが余計に増した気がする。


「藤子、面を取った方がいいぞ」

「えー」

「その方がかわいい」


渋々といった体で藤子は面を外した。心なしか顔が赤く、頬がゆるんでいる。照れているのだ。

梨香がジト目で雪斗を見た。こちらはこちらで非難がましい。


「イチャイチャするなら出てってくれません?」

「は? 何でそうなる」

「あたし寝るんで。午前中のどこかには授業に戻りますから」


ぷいと背を向けて梨香はその他をシャットアウトした。本当に眠るようで、荒い呼吸が少しだけ聞こえてくる。

雪斗は何の言葉も返せずに梨香が寝てしまったので何かやるせない。それでも仕方なく後は藤子に任せて、授業へ向かうことにした。藤子にはここに来た保健の先生には梨香の保護者だというように言い含めておく。万一、梨香の体調が戻らなかったときには連れて帰るようにも。

雪斗が出ていった後、昏々と眠る梨香を見て、藤子は想いを馳せる。梨香と出会ってからもう半年以上経つのかと。季節が巡るのも速いわけだ。

梨香は不思議な奴だったのを覚えている。ふらりとやってきて用を押しつけるだけ押しつけて、でも助けが欲しいときは助けてくれる。見捨てはしなかった。

何か複雑な事情を追っているのは知っていたが、こんなになるまでとは知らなかった。時々、散歩をすると顔を合わせるが、そういう時はたいてい例の日記を回して揚々としている時だった。だから、こんなに弱り切っているのが解せない。

それにこの部屋の空気が悪い。妖力が充満し始めていて、梨香の身体には苦痛だろう。そう思って、息を吸うように妖力を体内に取り込んでみた。

余分なモノがいっさいない静謐な妖力は純度が高く、かなり高位の妖怪のモノだと思われた。それでも取り込み続けて気づく。


「……結姫の霊力に似ている?」


それは僅かな気配だった。ほんのりと結姫の気配が混じっていた。霊力だったらさらさらと風のように気持ちいいものだが、明らかに肌にまとわりつくようなモノだ。霊力ではない。

より一層、梨香に対する怪訝な思いが湧く。別にこれが悪いこととは断定はしないが、でも人間が踏み込んでいるには歪な領域だ。人間が妖力を持つなんて聞いたこともない。


「雪斗は知っているのか……?」


そんな素振りは見せていなかったはず。知っていたら眦を吊り上げて怒るだろう。あれは情に厚いから。

ならば、と発想を変える。烏之瑪はどうだろうか。あれは確か霊力から妖力の変換ができる。逆もまた然り。梨香とのつき合いも長いだろうから確実に知っているだろうと見当をつける。

それならば、ここにいるのは自分よりも烏之瑪の方が相応しいのでは、と結論を出した。

結論を出したところでどうすることもない。雪斗に見ていろと言われたのだから、自分はそうするのだ。

じっと時間の流れに身を委ねていると、扉が開いた。雪斗の言っていた保健の先生とやらかと思ったが、違った。一人の男子生徒だ。


「あれ、先客ですね」


言われたから、藤子は反射的に答える。今の自分は普通の子にも見えているらしいから、粗相の無いようにと言葉の端々に細心の注意を払った。


「保健の先生はまだ来ていないぞ。自分はこの者の付き添いだから見てはやれん」

「ああ、分かりますよ。間に合ってます。だってその衣装ですし、何より妖かしじゃないですか」


軽く受け流そうとして、藤子ははたと動きを止める。今、あからさまな事を言われなかっただろうか。

藤子はまじまじと生徒を見つめる。自分の正体を見破ったこの生徒はいったい何者なのか。それともこの面のせいで、ただからかわれているだけなのか。会ったことがあるような気もするが、いまいち分からない。

じっと見つめてくる藤子に、生徒は微笑みを返した。特段怯える様子もなければ、藤子がそこにいるのも当然のように受け止めている。その態度がますます藤子の疑惑を膨らませた。

けれど藤子は決定的なことを知らない。気づけない。生徒は今、誰一人として歩き回れる時間ではないのだ。


「僕が用があるのは先生とやらじゃありませんから。───その女生徒です」


涼やかな気配を纏わせていた生徒は一転して、鋭利な刃物のような気配をこちらへ向けてくる。藤子は椅子から立ち上がって梨香を守るために立ちはだかった。自分がどこまでできるかは分からない。こんな事なら早く烏之瑪を呼びつければ良かったと後悔する。まぁ呼びつけようにも呼びつける方法がないのだが。

でも、今梨香を守れるのは自分一人だと精一杯の見栄で相手を睨んだ。はっきりと目的を持って動く者ほど厄介な者はない。それにこの得体の知れないモノを野放しにはできない。

さらには梨香の呼吸が荒くなっていた。苦しそうにうずくまって、息を詰まらせている。どうやら妖力が一段と強くなっているようだ。

藤子が生徒と対峙すると、その生徒はますます唇の端を上げた。


「退いてください。穏便に済ませたいのですから」

「生憎と無理なご相談だな」

「それなら仕方ありませんよね。だって僕は一度、お願いはしたのですし……」


生徒は唇へとその病的に白い指を押し当てた。そして声の高さを十分に低くして、鬱蒼と囁く。


「───織り成せ・秘狐界」


世界がぐるりと変貌した。

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