14R 戦いの後で
とある建物の一室にて、少年と男が会話を交わしている。
「ふー、ホント気持ち悪い子だったよ。......ボクがあれだけ威圧しても、平然としてるんだもん。絶対に効いているはずなのにさ......」
「あー、確かに変な嬢ちゃんだったな」
一応は相槌を打ちながらも、アルドは余り興味なさげな表情だ。
「変なんてもんじゃないよ、あれ。いっそボクの威圧が効かない体質、とか言われた方がマシだねっ」
ともかく、変ったら変。
そう言い捨てて、少年は身を投げ出すようにソファーへと横たわる。
「変とは、もしかしてエステル君のことを言ってるのかな?ラグナ」
「そうそう。そんな名前だったよ。......って、いつの間に!?」
窓一つなく、入り口の扉以外からは、まず出入り不能な室内に、何の前触れもなく現れたレインに驚きの声を上げる。
「驚かせないでよ~、コ......、レインちゃん」
「君はまた影でコソコソとやって......。さあ、何をやったのかさっさと吐きなさい。それとも無理やり吐かされたいですか?」
有無を言わせぬ口調で、レインは少年――ラグナへと詰め寄る。
「わ、分かったよ。話すから。ちゃんと全部話すからっ!」
「はい、素直で宜しい」
◆
そうして、レインの圧力を受け、渋々ながらも事のあらましを語るラグナ。
「成程、まあ大体理解しましたよ。......要は、君の何時もの気紛れという奴だね」
「気紛れってなんだよー。これでもボクは真剣なんだよ!」
「......しかし、僕の計画に大分茶々を入れてくれたようですね。おかげで貴重な素材をいくつか消費する羽目になってしまいましたし......」
「ううっ」
表情こそ変わらないものの、急激に増すレインの威圧感に、ラグナは気圧されている。
「ちっ、コイツの話はマジだったのかよ......」
ラグナに対する威圧に巻き込まれたアルドが、横からそう呟く。
「だからボクは何度もそう言ったでしょ~。アルドちゃん」
「だからそのアルドちゃんって呼び方、止めろつってんだよ。いい加減ぶっ飛ばすぞ」
「はいはい~。で、どう?レインちゃんに挑んでみる?」
「ちっ。......これだけの実力差、見抜けねぇ程、俺も見境がない訳じゃねぇよ」
「なんだ~。つまんないの」
「だが、まあ目標に置くには、いい塩梅の高さだな。そうでなくちゃ、世の中面白くねぇっ」
そんなアルドの何気ない一言に、興味引かれたらしく、レインが割って入る。
「僕を目標に、か......。実力差を十分に理解した上で、そう言ってるなら、中々見所があるよ」
どこか皮肉めいた物言いだが、レインの表情には、なんら蔑みの色は見られない。
どうやら純粋にそう言っているらしい。
「んだよ?俺が身の程知らずだっていいてぇのか?」
「ん?ああ、違うよ。そういうことじゃない、よ」
そう言うや否や、一瞬でレインの周囲の空気が、鉛でも混ぜ込んだかのように一気に重さを増す。
「ちょ、ちょっと、レインちゃん。こんな所で本気出さないでよっ!」
「失礼な。この程度、まだ全然、本気には程遠いよ」
「く、そっ......。マジ......かよ......。これで、本気じゃねぇのかよ......」
息も絶え絶えになりながら、アルドがそんな言葉を漏らす。
「さて、改めて聞かせてもらおうかな。僕は目標として、いい感じかい?」
「へっ。ったりめぇ、だろうがっ!そのくらい、じゃねぇと、張り合いが、ねぇ、ぜ......」
そう言い残して、アルドは気を失い、その場へと倒れ込む。
「おっと」
レインが、床へと衝突しかけたアルドを、片手で捕まえる。
2m近い巨体を、180cmに満たない細身のレインが軽々と支える姿は、奇妙な絵面である。
「えっと、アルド君だっけ?そうだね......。ほんの少しだけ、期待させてもらうことにするよ」
アルドを近くのソファーへと、雑な手つきで横たえながら、そう呟くレイン。
「あーあ。アルド君も大変なのに目を付けられちゃったね。まあ自業自得だけどさ」
「大変なのとは何だい、全く。君という奴は、僕をなんだと思っているんだか」
否定するレインに対し、なおもからかうように続けるラグナ。
「えーそうじゃない?レインちゃんが、大抵何か思いつくと、いっつも、考え無しに動くせいで、無茶苦茶な事になるじゃない」
「......いや、まさかそんな。ラグナ、あまり適当なことを、言っちゃいけないよ」
「いーや、そうだよ。最近の行動は良く知らないけど、少なくとも昔のレインちゃんは、間違いなく酷いものだったよ。しょっちゅう思いつきで何かやって、結果はめちゃくちゃ。それが大事にならなかったのは、結局、僕らのフォローと魔力のごり押しで無理矢理どうにかしただけじゃん」
「いや、そんなはずは......」
先程までの強気な態度はどこに行ったのか、レインは言葉を詰まらせる。
「例えば、辺境の村から、水害が酷いから、どうにかしてくれって陳情があった時、レインちゃんが何をやったか覚えてる?」
「いや。あれは――」
「世界中の雲の流れを操作して、その地域の降水量を調整したのはいいけど、今度は、他所の地域で水害やら水不足やらが起きたよね?」
「ちょっ。あれはっ」
「そしたら、レインちゃんってば、他所の地域でも同じ事やって、余計に被害を広げちゃったじゃない。最終的には僕らが――」
「あー、もう。わかったから、ラグナ、それ以上は止めてくれ!」
これ以上、過去の失態を披露されては堪らないと、レインが白旗を上げる。
「ホント、レインちゃんはいっつも考え無しなんだから......」
「まあ、自覚はあるよ。......だけどそれはきみも似たようなものだろう?」
白旗を上げつつも、尚も往生際悪く、食い下がるレイン。
「そうだけど、僕はレインちゃんと違って、自重ってものをちゃんと知っているからね。馬鹿みたいにやり過ぎることはないよ」
「ぐぅっ」
だが、その食い下がりも、再び痛い所を突かれ、叩き落される。
「まあボクも、レインちゃんの邪魔はしないように気を付けるからさ、レインちゃんも、あんまり世間を騒がせる真似は控えなよ」
「いや、ラグナ。君こそ世間を騒がせる真似は慎むべきだろうに......」
「さっきも話した通り、ボクにも目的があるからねぇ。その辺はある程度は、仕方ないのさ」
その言葉を受け、レインは是とも否とも言えぬ複雑な表情をする。
「まぁ。.......そうだね。無関係な話では無いのだし、あまり僕が色々口出しするのは筋が通らないかもね......」
「そうそう。レインちゃんはレインちゃんで、世間を騒がせない範囲でやりたいことを好きにやってればいいのさ。その間にボクがレインちゃんの代わりに目的を達成してあげる」
「......まあ実際に、実行出来る出来ないは、置いておくとして、君の計画の有用性自体は、僕も否と言うつもりはないよ。ただ、それが僕の邪魔になるなら、排除させてもらうから、それだけは忘れないように」
結局、レインはラグナに対し、そう釘を刺すだけに留める。
「はいはい。りょーかい。というかレインちゃん、それ言うだけの為にわざわざここまで来たの?」
「そうだけど?」
あっさりとそう返すレインに対し、ラグナはただ苦笑を浮かべるだけだった。
◆◆◆
ラグナとの邂逅から、遡ること少し前。
国境際の紛争を収めたレインは、魔法学園へと人知れず、舞い戻っていた。
「やれやれ。こっちは随分と荒らされてるね」
セブンズベトレイヤーによって襲撃を受けた魔法学園は、火の手こそ消し止められたものの、建物がいくつも倒壊し、荒れ果てた惨状であった。
王都への救援部隊に参加しなかった教師や生徒らが、魔法を駆使しながら、瓦礫の撤去作業に従事している姿がいくつも見受けられる。
「ユーディット君は......あっちの建物かな」
学園の外れにある、今は使われていない古い建物へと目を向ける。
そこは、この騒ぎによって命を失った人達の為の臨時の遺体安置所であった。
レインは、その中へと何食わぬ顔をして入っていく。
途中、何人かに視線を向けられたが、教師用の赤茶のローブを身に着けていた為か、特に見咎められる事はなかった。
遺体が腐らないように、日の光は遮られ、室温は凍えそうな程に低く保たれていた。
もっとも、魔法による防御を常時いくつも張り巡らせているレインにとっては、特別何かを感じるような寒さでは無かったが。
魔法により探知を行い、すぐさまユーディットの遺体を発見するレイン。
「へぇ、随分と綺麗な遺体だ。......ふむ、これは多分アーデルハイト君の仕業だね。......これなら想定よりも少ない素材で済みそうかな」
遺体を一通り検分したレインは、魔法によって、いくつもの結界をその場へと展開する。
これから行う魔法儀式を、他人に見られない為の処置だ。
「まずは準備を整えようか」
何もない中空へと手を伸ばしたかと思うと、次の瞬間にはその手の中には小瓶が握られていた。
秘蔵のエリキシル剤だ。
「......たったこれだけ精製するのに何日も掛かるんだよね......」
はぁ、と溜息をつきながらも、レインはその小瓶の栓を開け、ユーディットへと向ける。
中の青い液体が、ポタポタと落ちていくが、それらは表面で弾かれることもなく、全てが遺体の中へと浸透していく。
次にレインは、先程と同様にして、今度は大きな赤い布を取り出す。
その布には、裏も表もびっしりと魔法陣が織り込まれてあり、かなり手間の掛かった代物であることが一目見て分かる。
それを遺体を覆い隠すよう広げて被せる。
「アンブロシアは......。使わなくても大丈夫かな」
儀式の準備を終えたレインは、自身に施してある魔力封印を一つだけ解除する。
レインの右手に光の輪っかのようなものが、一瞬浮かび上がりが、それはすぐに弾けて消えた。
「久しぶりに、外すとやっぱり身体が軽いね」
肩をグリグリと回しながらそんなことを呟くレイン。
そんな軽い様子とは裏腹に、レインの体内に内包された魔力が急速に増加し、漏れ出た魔力によって辺りが震える。
「この魔法儀式を行うのは、久しぶりだから、念のためだったけど、この調子だと必要なかったかな?」
自身の増えすぎた魔力に、若干の後悔を感じるレイン。
だがスグに気を取り直し、儀式の本番へと取り掛かることにする。
「では始めよう。
その言葉と共に、ユーディットの遺体に、金色の光が降り注ぐ。
途端にユーディット包んでいた赤い布が、金色の炎へと変化する。
「
青白い何かが、その場へと呼び出され、炎の中へと沈んでいく。
「
燃える金色の炎が、その勢いを一気に強め、恒星の爆発のごとき輝きを見せる。
その輝きは一瞬の出来事であり、見る見るうちに萎んでいき、やがて燃え尽きた。
掛けてあったはずの赤い布は、もはや消え失せ、後には横たわったユーディットの姿だけがあった。
ただ儀式前と違う点があるとすれば、ユーディットの顔色だ。
以前は、血の気が全く感じられない土色の肌だったのが、今は赤みを帯びている。
胸元へと注目をやれば、微かにだが、呼吸のために上下しているのが見て取れる。
「う、うーん」
どうやら目が覚めたらしく、ユーディットが微かに唸り声を上げる。
「ようやく目が覚めたかな」
一方のレインはというと、魔法儀式の失敗など露程にも疑っていない様子で、そう呼び掛ける。
「あ、あれ?ボクは確かアーデルハイトを庇って......」
死んだはず、とユーディットは自身の傷一つない身体を見ながら、ポカンとした顔でそう呟く。
「ああ、その通りだよ。君は異を唱えようがない程に一度、完全に死んだよ」
「......それじゃあ、なんで?」
「それは、僕が蘇生魔法を君に使ったからだよ」
「え、蘇生魔法なんて存在しないんじゃ......?」
レインのさも当然といった回答にユーディットは思わず疑問の声を上げる。
かつてそのレイン本人から教わったことと、食い違いが存在したからだ。
「いいや、それが実は存在するんだ。以前言ったよね、理論上は可能、だと」
「確かに、そう言ってたけど、でも、同時に成功例は無いって言ってたじゃないか!」
「それは少々誤解だね。僕はあの時、世間一般における話をしたに過ぎないよ。僕自身は蘇生魔法を十全に扱える。まあ、いくつか準備は必要だけどね」
「......要するに蘇生魔法が使えるのを、ボクたちから隠したってこと?」
「まあ、そういう意図があったことは否定しないよ。僕が蘇生魔法を使えることを知ってしまえば、君たちの心に油断が生じかねないからね」
「でもっ......。あー、そうだね。そうかもしれない......」
レインが蘇生魔法を使えるとなれば、当然、命の危機が生じた際にその助けを期待してしまうのが人間というものだろう。
そういった甘えの心が、彼らの成長を阻害しないとは、言い切れない。
それを考えれば、レインの言い分に対する反論は難しい。
「ユーディット。宣言しておくけど、君の蘇生を行うのは、これっきりだよ。今後も、師匠として、君を導くことを辞めるつもりはないけど、完全に死んでしまった場合、今回のようなちゃぶ台返しは、もう二度とやるつもりはないよ。君にはね」
「うん。分かったよ。......助けてくれてありがと、先生。それで僕だけってことは、エステルたちが死んだ場合は?」
「弟子への不公平は良くないから、彼女たちも一度だけは助けてあげるつもりだよ。勿論、その事は彼女たちには内緒だよ」
「そっか。ねぇ、一つ聞いていい?先生って何者なの?」
ユーディットからすれば、レインは余りに不審な所ばかりが、目立つ存在だった。
普段から、その魔法の実力は、群を抜いていたし、それでも明らかに余裕があるようだった。
所有している数々の魔法具は、国宝級というか、それでは済ませられない程、高性能な代物ばかり。
何よりも、まるで何百年と生きて来たような深い経験に基づく見識。
いやそれに加え年月だけでは、説明がつかないような、明らかに現在の知識体系から、逸脱した知識も数多く有していた。
そして今回は、成功例が無いはずの蘇生魔法を扱って見せた。
これで、何者かと疑問を抱かない方が、逆に不自然だ。
「そうだね。貴重な体験をした、そのご褒美に少しだけ教えてあげようか」
人差し指を口元に当てながら、そう囁くレイン。
それから、レインは語り出す。自身の出自や半生。その一部を。
レインの語る事実に、ユーディットは何度も驚愕の表情を浮かべる羽目になった。
「でも、まさか先生が――だったなんてね。さすがのボクでもちょっとビックリしてるよ」
「今の僕はレイン・サウスパレス。君たちのただの師匠に過ぎないからね。だから、今教えたことは、他言無用だよ?」
「分かった。僕は、このことは決して誰にも話さない。これでいい?」
「そうだね。......いや、やっぱり君には口外防止用の封印を掛けることにしよう。もし自力でそれを破れたなら、自由に喋り回っても構わないよ」
少し思い悩んだ素振りを見せた後、レインは前言を翻し、そう言う。
「そんな馬鹿な真似はしないよ!......しないけど、封印を破るっていうのはちょっと興味があるね」
「ふふっ、そこまで君が成長したのなら、師匠としても本望だね。存分に挑戦するといいよ」
「よしっ、じゃあこれからも修行頑張らないとね!先生も指導の方、よろしくね!」
ほんのちょっと前まで、死んでいたとは思えない元気な姿を見せるユーディット。
しかし、その姿は、以前の彼女を知っているものから見れば、どうも無理をしているように見える。
「これは言おうか迷ったけど......。ユーディット君、そう虚勢を張るものじゃないよ。君は一度死を経験したんだ。それも闘技場の保護結界に守られた仮初の死ではなく、本物をね。だから――」
もっと感情を吐き出していいんだよ、と優しい声で囁く。
その言葉に、ユーディットは、ずっと表に出していた作り笑顔を引っ込めると、一気に泣き顔へと変わる。
そのままレインに対して、タックルでも仕掛けるような、猛烈な勢いで抱き着いてきた。
「うううっ。ぐすっ。ううううっ」
レインのローブの裾を握り締めながら、ただずっと、すするような泣き声を上げ続けるユーディット。
「ボ、ボクあの時もう、駄目だって思って......。ううっ。まだ生きていられるなんて......、ぐすっ」
同世代の者達と比べれば、大人びて見えるユーディットだが、この反応は別になんらおかしいものではない。
その生い立ちから、彼女の精神は、年齢よりも強く育ってはいるが、それでもまだ彼女は、弱冠11歳の少女に過ぎないのだ。
むしろ、所構わず喚き散らさないだけ、随分と自制が効いているというものだろう。
「大変だったね、ユーディット。そうだよ、死とは怖いものなんだ。だからどうか今、君が抱いているその感情を忘れないで......」
あやすようにユーディットの頭を撫でながら、レインはそう囁く。
「ぐすっ。ねぇ、先生......。もし、エステルだったら、どうだったかな?」
ユーディットは、エステルのことを引き合いに出す。
ユーディットにとってエステルは親友であるが、それ以上に、常に後ろから迫ってくる脅威だという認識の方が大きい。
ある意味では、ユーディットにとって友情以上に競争心を強く抱かせる少女である。
「ああ、そうだね。エステル君なら、案外死んでもケロッとしてそうだね」
「あははっ、だよね。エステルなら、これくらい簡単に乗り越えるんだよね......」
実力では、常にエステルの上を行くユーディットであったが、どうもエステルに対し、屈折した心情を抱いているらしい。
そんな感情がありありと伝わってくる乾いた笑みであった。
「ああ。あんまりコンプレックスを抱かない方がいいよ?確かにエステル君の精神性は、特別だと言ってもいい。だけど、それが上を目指す為の、絶対条件という訳じゃあ、決して無いからね。大体、もしそうなら僕は、こんなに強くは成れなかっただろうし」
「そうだよね。レイン先生って、ちょっとドSだけど、意外と性格はマトモだもんねっ」
「意外と、とは心外だね。......どこからどう見ても、マトモそのものでしょうに」
まったく、レインは一息吐きだす。
「さて、そろそろユーディット君も落ち着いたようだし、僕は用事が出来たので、ちょっと出掛けてきますね」
「ん?どこに行くの?もしかして、仇討ちでもしてくれるの?」
「そんな無駄なことはしないよ。そんな事、やりたければ人に頼らず、自分でやりなさい」
「じゃあ一体何を?」
「詳しくは内緒だけど、好き勝手やってる子に、ちょっと釘を刺してくるだけだよ」
「誰?って聞いても教えてくれないんだよね......」
「その通り。知りたければ自分の力で調べなさい」
「やっぱりドSだよね、先生って」
「......さあ、どうだろうね」
そう言い残して、レインは建物から一瞬で姿を消す。
「ありがとね。レイン先生」
ユーディットは、レインの消えた跡をただ見つめ続けていた。
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