2 波乱の幕開け
私がサウスパレス研究室に所属して、1か月が過ぎました。
レイン先生のおかげで、無事に2年生への進級が決まり、ほっと一息とついていた私に、新たな試練が襲い掛かります。
私を待っていたのは、修行漬けの日々でした。
魔力感知に成功した私は、それまでの苦戦が嘘のように次々と魔法を習得していきました。
とはいえ、これは私に魔法の才能があったとか、そういう話ではありません。
丁度、年度の移り変わりの休暇の時期で、授業が無く時間が空いていたというのも大きいのでしょう。
思い出すだけでぞっとする程の、非常に密度の高い修行内容を、文字通り"日夜問わず"ずっと続けたのです。
そのくらい上達しない方が、逆におかしいというものでしょう。
改めて思い返してみても、私の過ごしたこの1ヶ月間にはろくな思い出がありません。
◆◆◆
朝5時に起床。
身支度を整え簡単な朝食を摂り終えると、修行が始まります。
午前中の修行は、主に新しい魔法の習得です。
レイン先生が見せてくれたお手本を元に真似をすることから始めます。
見せてもらった魔力の動きをなぞるように、全身の魔力を操作します。
体内の魔力の属性を使用する魔法に相応しいものへと変換し、それをあるべき形、すなわち魔法として発現する状態まで整えるのです。
しかし、見様見真似で使える程、魔法とは簡単なものでありません。
何度も何度もお手本を見せてもらいながら、魔力を操作しますが、中々上手くはいきません。
「先生、流石に半日で魔法一つを習得しろというのは無茶では......」
「エステル君は、魔法の知識は中々豊富ですが、構築センスの方はイマイチですね」
そう言うと、レイン先生は右手を掲げ、そこから私の中へと魔力が流し込んできます。
突然の事に、驚く私ですが、抵抗しようにも、身体が言うことを聞いてくれません。
体外から流れ込んできた魔力は、私の体内を駆け巡りながら、私自身の魔力へと干渉してきます
干渉を受けた魔力が、私の意志とは無関係に動きだし、ゆっくりと魔法を構築していきます。
これは非常に苦痛なことです。
自分のモノではない魔力が、体中をウニョウニョと駆け巡るのです。
まるで体内に異物が混じり込み、それが中で暴れているような感覚です。
痛いというよりは、むしろ気持ち悪いというべきでしょうか。
たしかにそれにより、どの属性の魔力を、どのような流れで構築していけば魔法が発動するのかが、はっきりと分かり、魔法発動のプロセスが直観的に理解できる。
そういった意味では凄い手法なのでしょうが、それをやられる私としては堪ったものではありません。
そしてお昼の食事と1時間のお昼寝を挟み、修行は再開されます。
午後からの修行は、覚えた新しい魔法を、何度も何度も只々反復使用するという内容です。
この修行の内容は言葉にすれば簡単で、覚えた魔法を繰り返す使用することによって体に染みつけさせる、それだけなのですが、実践はそう簡単なものでもありません。
魔法というのは、基本的には、体内にある魔力を用いて発動させます。
体外の魔力を使う技術も無くはないのですが、用途が限定されますし、割と高度な技術な為、現在の私の実力では縁遠い存在です。
体内の魔力は、当然のことながら無尽蔵というわけにはいかず、魔法を使い続ければやがて枯渇します。
「レイン先生ぇ、も、もう魔力が限界です......」
当然の帰結として、修行中に何度も魔法を使えば、私の魔力はすぐに底を尽きます。
その証拠に、強烈な眠気に襲われています。
「わかりました。ではこれを飲んで、続きをどうぞ」
にこやかな笑顔でそう言い放ちながら、青色の液体の入った小瓶を渡してきます。
「......何ですか、これ?」
「マナポーションです。僕の特製品ですよ」
見た目は濁り一つ無い綺麗な液体です。青という色のせいか、あまり飲んでみたという意欲は湧きません。
へぇ。これがマナポーションですか。そういえば実物を見たのはこれが初めてです。
その効果は、飲むだけでたちまちのうちに使用者の魔力を回復させるという、魔導師にとっては必需品と言える品です。
ただ、市井に出回っているマナポーションは、高い値段の割に効果が弱く、常用にはあまり向かないそうです。
一方、効果の高いマナポーションは、材料が非常に希少な上、作成できる人も限られる為、市場にはまず出回らないそうです。
なので、大貴族や一部の上級冒険者などのコネを持った人達が独占しているの現状だそうです。
レイン先生の事なので、それなりに効果の高いマナポーションだと予想できますが、はてさて。
「っぶはぁ!?」
栓を開け、口を付けた瞬間、私の口内に未知の感覚が広がります。
眠気など一瞬で吹き飛び、思わず私は噴き出してしまいます。
「な、な、な、なんですかこれは!?」
なんという不味さでしょう。
いくつもの青臭い薬草から苦味だけ抽出し、更に凝縮したような感じです。
いえ味も勿論きついのですが、それ以上にキツイのが口にした際の食感です。
泥のような粘度の高さで舌へと纏わりついてきます。
......これは凄まじく不快です。
「ちょっと、汚いですよ?」
レイン先生が全く動じていないのが、余計に癪に障ります。
「先生!私に一体なんてものを飲ませようとしているんですか!!」
「何って、マナポーションですが?それ一本で、エステル君くらいの魔力なら全快間違いなしの優れモノですよ」
思わず抗議の声を上げますが、華麗にスルーされてしまいます。
「せめて、もう少しマシな味のモノはないのですか?」
「ありませんね」
縋るように、そう尋ねますが一蹴されてしまいます。
ううっ。私、これを全部飲み切らなくてはいけないのでしょうか?
吐き気と戦いながらもどうにか全部飲み干し、やり切った感があった私ですが、大事なことを失念していました。
それは、魔力切れの度にマナポーションを飲まなければならないという事実でした。
結局、午後の修行の間に、3度の魔力切れを起こした私は、その度にゲキ不味マナポーションを飲む羽目になるのでした。
午後の修行の後は、夕食です。
レイン先生が用意してくれる食事はどれも美味しいのですが、この時は味が全く分かりませんでした。
なんてことでしょう。あのマナポーションのせいで、舌が駄目になってしまっていたのです。
夕食後再び、1時間の睡眠を取った後、いよいよ夜の修行の時間がやって来ます。
夜の修行は、魔導師という存在のイメージからかけ離れた内容でした。
「ほらっ、型が崩れていますよ!」
そんな檄と共に、魔法によって崩れた型を無理やり修正させられながらも、私は剣を一心に振るい続けます。
何をしているのかって?
ええ、見ての通り剣術の修行ですよ。
どうして剣術の修行をしているのかって?
......本当に何故でしょうね。
レイン先生曰く、魔導師は体が資本であり、魔力を内包し、扱う肉体が脆弱だと、ダメだそうです。
確かに、魔導師というのはその性質上、時に荒事をこなす必要もあります。
鍛えるのは損にはならないと思います。
しかし、しかしですね。
どうしてここまで本格的にやっているのでしょうか?
剣術の修行は、明け方の4時頃まで行われる予定だそうです。
魔法の修行時間よりも剣術の修行時間の方が長くありません?
一応現在も、魔法の修行を並行して行ってはいます。
無属性魔法の一種である"
"
"
これらの二つの魔法は共に無属性魔法に分類されます。
魔法には、大別して属性魔法と、無属性魔法の2種類が存在します。
属性魔法とは、火、水、氷、土、風、雷、光、闇、これら八属性のうちの一つ、又は複数の属性を帯びた魔法のことを指します。
使用の際に、事前に魔力を使用する属性に合わせて変換する手間がありますが、その分威力も高く、魔力効率も良好です。
また、個人の資質や属性に種類によって相性はあるものの、
対して無属性魔法は、属性を帯びていない魔力を用いて行使する魔法全般のことを指します。
属性という縛りが無い為、魔法の効果の範囲は広いですが、その分扱い辛い傾向にあります。
特に治癒魔法などは、非常に有用な魔法にも関わらず、余りの扱いの難しさに、使用者がほとんどいないことでも有名です。
私が使った二種類の魔法については、共に無属性魔法にしては使用難易度が低く、また消費魔力も少ない為、魔導師の間では重宝されています。
故に、有事の際には、その使用を推奨されている魔法です。
ただ肝心の効果のほどは、あまり大したことがなく、あくまで補助的な位置付けの魔法だと考えた方がいいでしょう。
二つの魔法を維持しての剣術の修行は、それまでの魔法の修行と比べても熾烈を極めました。
基礎である型の練習がある程度形になると、すぐに実戦形式の修行へと移ります。
レイン先生が治癒魔法を扱える為、容赦なく攻撃され、何度も死にかけるまでボロボロにされては治す、を繰り返されます。
また、いくら魔力効率が良い魔法であっても、一晩中使い続ければ、途中何度も魔力切れを起こします。
その度に、あの不味いマナポーションを服用させられるのです。
肉体的にも精神的にも私の負った傷は、きっと深いと思います。
何より性質が悪いのは、そんなダメージも休憩を挟むと、ほとんど回復してしまうことでした。
修行の合間、合間に与えられた個室で睡眠を取るのですが、僅か1時間程しか寝ていないにも関わらず、タップリ睡眠を取ったような健康状態までいつも回復しているのです。
一体、私の身体に何が起きているのか不安になります。
ベッドに何か仕掛けてあるのか、それとも枕か、はたまた個室全体なのか、裏をついて実は食事に秘密があるのか、色々と可能性は浮かびますが、私の知識では残念ながら正解を導くことは出来ません。
「レイン先生、私の身体に何を仕掛けたんですか?いくら何でも、体調の回復速度が異常です」
「そんなこと言われましても......。エステル君の身体には、特に何もしていませんよ?」
と、恍けた表情ではぐらかされてしまいます。
何もしていない訳無いでしょうに......。
こんな風に、限界まで酷使したはずの肉体が癒えては、また酷使しての繰り返しをずっと続けてきました。
よく途中で逃げ出さなかったと自分を褒めてあげたいです。
◆◆◆
とまあそんな感じで、私はこの1ヶ月間、地獄と呼んでも決して過言ではない、そんな修行の日々を送ってきました。
ですが、そんな苦しい日々も昨日でもう終わりです。
今日は待ちに待った新学年の始まりの日です。
実技の授業もあることですし、レイン先生もそう無茶をさせることは無くなるはずです。
そんなことを考えながらウキウキ気分で、私は自室を後にします。
私は今日からは2年生として、またこの学園へと通うことになるのです。
もっとも今は研究室住まいですから、敷地内を移動するだけなんですが。
教室棟に着いた私は、建物の一番奥にあるGクラスへと向かいました。
魔法学園では2年生以降は生徒の実力に応じて、クラスが振り分けられます。
2年生は上から順にS, A, B, C, D, E, F, Gの8クラスです。
2年生時の振り分けは、1年生時の年度末に行われる選抜戦によって決定されます。
ルールは至ってシンプル。ランダムに決められた相手と闘技場にて、試合を行い、その成績順によってクラス分けを行うのです。
学園にいくつも設置されている決闘用の闘技場には、特殊な保護結界が張ってあります。
その結界は、死亡すると判断されるダメージを誰かが受けた瞬間、結界の外へと弾き出し、同時にその怪我も癒してくれるという非常に便利な能力を備えています。
あまりにも便利な為、戦争など他への活用も検討されたらしいのですが、結局はそのまま学園で利用されているようです。
どうもその昔の古代王国時代の遺産らしく、未知の技術がいくつも使われている為、下手に弄れないとの判断のようです。
その闘技場を舞台とし、生徒同士が各々20回ずつ試合を行い、その勝ち数によって順位付けが行われます。勝ち数が同数の場合は、倒した相手の勝ち数によって判断されるとのこと。
ちなみに私の成績は、ある意味当然の20戦全敗です。
当時は魔法が一切使えなかった為、魔法で戦うことは勿論、実家から借りてきていた魔法具すらろくに扱うことが出来ませんでした。
仕方なしにろくに使ったことの無い剣を手に挑んだのですが、魔法を既に習得済みの相手は勿論のこと、同じように魔法を扱えない方にすら軽くあしらわれる始末でした。
魔法の勉強ばかりをしていて、身体を鍛えるということを、これまで特にしてこなかった付けが、回ってきたのでしょう。
私を除いた貴族たちは皆、例年通りに少なくとも5割の勝率、すなわち10勝以上を勝ち星を上げており、大きく差を付けられることになりました。
結果、私は王国貴族として"落ちこぼれ"の烙印を押されることになってしまったのです。
教室の錆びた鉄扉を潜り、空いてる席へと向かいます。
席に着くと同時に、周りからいくつもの視線が私に集まっていることに気が付きました。
「おい、あれ......」
「ああ、例の......」
「なんであの"落ちこぼれ"が、ここに?」
このクラスは私以外は全員が平民出身であり、身分差があるせいか直接的には何もしてきませんが、その視線には明らかに蔑みの色が多分に含まれています。
ですが、それも仕方ないことなのでしょう。
Gクラスにおいても、全敗は私だけ。私以外に選抜戦で全敗だった人達はいずれも魔法を扱うことが叶わずに、退学させられています。
最下位クラスの中でも、私の順位は最下位。
まさに私は2年生の最下位、"落ちこぼれ"と呼ばれても仕方ない存在でした。
底辺オブ底辺、ですがそんな立ち位置を私は案外悪くはないと思っていました。
落ちる所まで、落ちたのです。あとはただ這い上がっていくだけ。
そう考えると言う程、悪いものでもないと感じます。
......1ヶ月前まではその底辺からすらも転がり落ちる寸前だったのですから。
やがて、このクラスの担当教師の方がやってきて、授業に関する説明が始まりました。
「コースが分かれるのは3年生からで、2年生までは全員共通の授業となります。この1年で自分の適性を良く見極めるように。どうしても専門的なことを教わりたければ放課後、研究室の教授や先輩から教わって下さい」
3年生からは、魔導師コース、魔導騎士コース、学士コース、神官コースに分かれるそうです。
つい先日までは魔導士コースか、学士コースのどちらかに進むつもりでしたが、剣術を学んだ今となっては迷いが生じています。
「それから来週からいよいよ昇格戦が始まります。昇格戦では月に一度、自分より順位が上の相手を指名して闘技場で戦います。勝てば相手と順位を入れ替えることが出来ます」
昇格戦は文字通り、GクラスならFクラス、FクラスならEクラスへと上のクラスに昇格することを目的としています。
基本的には格上のクラスの相手を指名し、上位クラスへの編入を狙います。
ですがクラスメイト同士で戦うこともないわけではありません。
同クラス内でも、Dクラス13位、などといった具合に詳細に順位付けはされており、勝てばその順位を上げることができるからです。
低位のクラスではあまり行われませんが、上位、特にSクラスでは頻繁に行われるそうです。Sクラスでの順位がそのまま学年での順位とイコールになる為でしょう。
ちなみに私は、Gクラス20位です。端的に言えば、最下位という奴です。
べ、別に落ち込んでなどいませんよ!
「来年もこの学園に残りたいという意志がある方は、どんどん挑戦して上のクラスを目指して下さい」
担当教師のその言葉に、周りからいくつもの溜息をつく音が聞こえてきます。
それも仕方ない話でしょう。進級時に最下位クラス、すなわち2年生ならばこのGクラスに所属していた人は、退学させられるのですから。
これは2年生だけに限った話ではなく、卒業までずっと続くことです。
......魔法学園の卒業が、難関とされている所以ですね。
最も2年生への進級時には約半数の生徒が進級要件を満たせずに退学させられていることを考えれば、まだマシなのかもしれませんが。
それ以外にもいくつか細かい説明が続き、本日は解散となりました。
授業は明日から本格的に始まるそうです。
本心としては、今日からでも授業を受けたい所なのですが。
研究室へと戻ったら多分また地獄の修行ですね......はぁ......。
憂鬱な気分ではありますが、逃げ出すという選択肢もまた私の中ではありえません。
きっとそれらは私にとって必要なことなんでしょうから。
◆◆◆
2年生の授業が始まり、一週間が過ぎました。
座学の授業は相変わらず私にとっては退屈なもので、いっそ先生の指導を受けていた方がいいのではと血迷うくらいでした。
来月までは授業は座学のみで実技はないらしく、私の魔法の技量が他の生徒と比べて、どれほどまで上達したかは良く分かりませんでした。
今日から昇格戦の受付が始まるので、そこで確かめることになると思います。
受付は基本下位のクラスから順に行われるそうです。ですからGクラスは各クラスの中で一番最初に申し込みが出来ます。
「よし!すぐにFクラスの最下位の奴に試合を申し込んでやるぜ!」
「おいっ!待てよ。俺が先だ!」
クラスの男子の一部がそう騒ぎ立てていますが、それもある意味では仕方ないことです。
昇格戦は、一人の相手に対しては月に5人が上限とされています。
当然、同クラスならば、基本、順位が下の人よりも、上の人が強いものです。
そのため、対戦申し込みはどうしてもクラスの下位の方に集中し、申し込み枠の取り合いとなるのです。
普通は、なるべく楽に上位のクラスへと上がりたいと思うものですからね。
私も本来ならそうしたい所なのですが、レイン先生よりとある指示を受けている為、残念ながらその道は選べません。
そうである以上は焦っても仕方ないので、いつものように隅っこでイメージトレーニングを行いながら、人が掃けるのを待ちます。
しばらくそうしてから担当教師の周りに出来ていた人だかりが消えたのを見計らい、申し込みに行きます。
向かう私の足取りは、決して軽いものではなかったと思います。
「......エステルさん?これは書き間違いかしら?」
理解できない、とその視線が如実に物語っています。
それも無理が無い事ですが、先生の指示だから私にはどうしようも無いのです。
「いえ、その、合っています......」
「......そう。はぁ、分かりました」
渋々と言わんばかりに申請書を受け取った担当教師は、呆れた表情を隠しはしませんでした。
私も顔には出しませんが、内心ではそれに同意せざるを得ません。
いくらなんでも、これは無茶苦茶です。
そうして、私の初めての昇格戦の対戦相手が決定しました。
対戦相手の名は、クロード・シュヴァイツァー。
Aクラス1位の方です。
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