第13問目 素朴な質問と深い疑問


一服出来て落ち着いた

動いて汗ばんだので取り敢えず家に帰ってシャワーを浴びたくなってくる

タバコの買い置きも出来たし一安心だ


さて家に着いたっと



シャワーを浴びてサッパリした

今日は積極的に動こうかな

「なぁナコ・・・このゲームの制作会社って何処なんだ?」

「ん~極秘裏のプロジェクトなので表立っての会社名は無いですね~」

「ナコの知ってるだけの情報で良いから教えて欲しい」

「私を作ってくれたプログラマさんの名前すら知らないんですよ~」

ナコから情報を得るのはやはり無理か・・・

PCで調べてみようかなと思ったけど画面を見たら「押すなよ!」がまだ出てる

押したら爆発するんだったよな

PCは諦めて別の手段を考えてみよう

購入したのがネットの裏掲示板だったからPCが使えればまだ情報は探れたのに

どうしようかな

自分の移動範囲を広げてみるか

考える事は続けながら今出来る事をしよう

まずは契約した場所に行ってみようかな

でもあの雑居ビルの空き部屋みたいな所行って何か有るかなぁ

まぁ行くだけ行ってみよう


冷蔵庫から麦茶を取り出しゆっくりと飲んで思考を纏める

取り敢えず行き先は決まった

何も無かったら無かったでも構わない

この世界で答えが見つからなくてももしクリアした時の為の地盤作りだ

ナコに聞ける事も出来る限り違う方向からもっと聞いておこう

「ナコ・・・このゲームで問題正解数が最高の奴は何問位だ?」

「ん~殆ど10問以内で間違った選択をしてますね~最高は49問ですね~」

俺は今の段階では平均より上には行っているのか

問題について聞いても多分参考にならないだろうな

「ナコとヘル=パーは初期設定から必ず付いてくるのか?」

「はい~ナビと死神としての重要な役割を持ったポジションなので必ずです~」

「他にも必ず出るキャラは居るのか?」

「解りません~プレイヤーの記憶から出る人物は出る事が多々有りますが~」

記憶に寄る存在出現がメインなのか

俺の場合知ってる人はまだGODと店長とタバコ屋の婆ちゃんだけだよな

まだ出て来る可能性は高い訳だ

「もう一度聞くけど俺がこの世界で死を感じたらリアルでも死ぬんだよな?」

「はい~精神の死が脳波でキャッチして死ぬ事になってます~」

やはり此処が疑問なんだよなぁ

つまり死と思わなかったら死にそうな目に遭っても助かるんだよな?

実際この世界で左手落とした時だって死ぬ程痛かったけど死ななかったし

「かなりあやふやな設定のゲームなんだな」

「結構ファジーな設定です~夢の世界を他人が完璧に操作するのは難しいです~」

もっと聞きたくなって来たが情報過多も問題に影響するだろうし移動しよう

「そろそろ行くぞナコ」

「はい~自転車で行くんですか?」

「駅まではね・・・さっき歩いて疲れたから流石に電車を使うさ」


-5分後-

駅に着いた

駐輪場にチャリを置いて駅に入ろうとした瞬間頭の中に選択肢が!


1:電車でいく

2:自転車で行く



また漠然とした問題だなぁ

良く解らないが駐輪所近くの灰皿で一服しよう


ふぅ

「なぁナコこの漠然とした選択肢の中にヒントは有るのか?」

「答えが解らなくなってるので何とも言えませんが有るはずです~」


ナコは問題にヒントが有ると言った

よく考えよう




ああ今回は簡単だな

1の電車でいくは多分死亡フラグだ

何故いくがひらがななのか疑問に感じたんだよな

逝くに掛かってるんだよ

答えは決まった


「2の自転車で行く!これが俺の答えだ!」

「解りました~自転車で行きましょう~」

「ちょっと遠いが無理な距離じゃないし」

と言ってタバコを灰皿に入れてチャリに乗る

「さぁ今回はどうかな」

「ん~確認しますね~・・・・正解です~」

予想通りだ

「因みに電車でいくを選んでたらどうなった?」

「電車が事故に遭いそのままあの世へ逝く所でした~」

今回もナコに助けられたな

「ナコ・・・ありがとう」

「え~私は何もしてないですよ~」

さぁ問題もクリアしたしチャリの旅だ!



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