第9問目 得意のゲームと不得意な人間関係
GODに付いて説明しておこう
あいつとはこのゲーセンで知り合った
最初の内は格ゲーでお互いに対戦相手として切磋琢磨してたな
GODと言う名前はあいつのゲームハンドルだ
昔のゲームはハイスコア取ると3文字のアルファベットしか使えなかった
それで俺はMKGと言うゲームハンドルを使ってる
あいつはGODを使ってるが神にでもなりたいのか?と聞いたら
「そうだ!俺はゲームで神になる!違う意味も有るがな!」
と力説してたな
出会った最初の頃から帽子を深く被っていて表情を見せない感じ
俺が25くらいの時からGODがゲーセンに来る様になった
予想するに年下だと思う
このゲーセンの店長に年聞かれて身分証出してたくらいだったから
10年以上の知り合いだがこれ以上の情報は知らないし俺も教えてない
ゲーセンだけの常連コミュニケーションみたいな
ライバルみたいな存在で一目置いてるがやたらと対戦しろと絡んでくるのが難点
GODもマルチゲーマーで協力プレイや対戦等色々やってきた
然し素性は殆ど解らない
そんな感じだ
「勝負はいいとして何で勝負するよ?超長時間物は勘弁してくれよ」
「そうだな・・・ジャンル別3本勝負で行かないか?まずはクイズだ!」
「良いだろう・・・クイズで協力ワンコイン勝負な」
「よしやるぞ!」
「ライフ無くなったほうが負けな」
「上等だ!」
ー1時間後ー
「お互いワンコインでクリアしちまったじゃねーか・・・」
「この勝負は引き分けだな・・・次はガンシューティングだ!」
「次も協力物か・・・ワンコイン勝負だな」
-1時間後-
「またクリアしちまったじゃねーか!此処お互い得意なゲームしか無いだろ!?」
「今回も引き分けだな・・・だがゲームを楽しめたんだから良いだろう!」
「勝負じゃなかったのかよ!?」
「最終戦で決着を付けよう!格ゲーだ!」
「最終戦だな・・・これで俺が勝っても泣きの1回とか無しだぞ?」
「上等だ!」
今までとは違い対面の対戦台に座って今度こそ勝負が決まる
-5分後-
「よっしゃ」
「畜生!もう1回!もう一回勝負しろ!」
「それは無しって言っただろ?」
「クソ!」
勝った余韻に浸ってるといつもの選択肢が!
1:勝ち誇って命令する
2:許してもう一度ゲームをする
何だこの選択肢?
意味が解らないんだが
素早く一服しながら考える
そういやナコはずっと黙ってた
ゲーム中ずっとだ
つまりこのゲームに意味が有ったからだ
意味が有るって事は・・・
そうだ!前回ナコはGODに呪われ爆発するって言ってたな
要するに答えは1つ
「2だ!許すよGOD!もっとゲームしよう!」
「正解です~!よく解りましたね~!」
「人は追い詰められると何を仕出かすか解らないからな」
「その通りです~!追い詰められたGODさんが逆上して絞殺される所でした~」
「相変わらず怖いな・・・」
GODを見てみると帽子でよく解らないが口元がほころんでいるのが見える
本当にゲームが好きなんだな
さて選択肢もクリアしたしゲームをやり倒そうかな!
「MKG!一緒にこれやるぞ!」
「おうクリアしてやろうか」
「・・・御影さんは本当に気付いて無いんですね~」
ナコは独り呟いた
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