第8問目 行きつけのゲーセンと因縁のライバル

縄の橋を渡りきった後暫く携帯のナビ通り進んで行く

やっと解る道に出て来た

これなら家にすぐ帰れる

ああこの道ゲーセンの道だな

寄って行こうかな?

「ナコはゲーセンとか知ってるのか?」

「知ってますよ~行くんですか?」

「ちょっとこの世界のゲーセン見てみたい」

「頑張って下さい~」


ゲーセンの自動ドアが開いて中に入る

ああ変わってないな

「最近プライズ系と音ゲーとメダル系ばかりになっちゃったよなぁ」

「プライズってなんですか?」

「ああクレーンでぬいぐるみ取るとかそういうのをプライズって言うんだ」

「取れるんですか~?」

「取っても家に飾るのもなんだしあげる人も居ないしなぁ」

「私欲しいですよ~このパンダのぬいぐるみ~」

「ん?これか~これなら・・・じゃあ取ってやるよ」


両替機で1000円入れて500円玉2枚に両替する

3プレイ500円だから大体これで取れるだろう

500円をチャリンと入れてゲーム開始

まずは取れる範囲にずらす

1回目は基本捨てプレイだ・・・よし動いた

「あ~動いただけですね~やっぱり難しいですか~?」

2回目はぬいぐるみの頭の紐の輪っかを狙って・・・よし出口に引っ掛かった!

「惜しいです~!もう少しだったのに~」

3回目は頭をクレーンの爪で引っ掛かってる頭を押し込んで・・・取れた!

「わ~!御影さん本当に取れましたね~!ありがとうございます~!」

「まぁこれは簡単な方だよ・・・ってナコはぬいぐるみ持てないじゃないか」

「んふふ~それが持てるんですね~・・・電子分解投影化!」

とナコが手をかざすと俺の手にしてたパンダのぬいぐるみがポンと消えてしまう

「消えた!?」

「いえいえ~此処に有りますよ~」

ナコを見るとぬいぐるみが小さくなってナコの手にしっかり握られている

「凄いな・・・それ使ったら問題も楽に解けそうな気も」

「問題には口出し手出し出来ないんです~プライベートだから出来るんです~!」

「だったら最初からぬいぐるみを投影化すれば良かったんじゃないか?」

「御影さんは女心を解ってないですね~取って貰うのが良いんじゃないですか~」

そんなもんなのかね・・・と思ってると声がした

「MKG!貴様女の子と仲良くこのゲーセンに来るとは良い度胸してるじゃないか」

この声には凄く聞き覚えが有る

この世界で初めて知ってる奴が出て来たが・・・嬉しくないなぁ

「久し振りだなGOD・・・」

「煩い!リア充の声なんぞ聞きたくないわ!カスが!爆発しろ!」

「お前相変わらず絡んで来るのな・・・」

「黙れ!俺とこのゲーセンで勝負しろ!負けた方は勝った方の命令に従う!」

と此処で頭の中に選択肢が!


1:勝負を受けない

2:勝負を受ける



この選択肢微妙だなぁ

漠然とした感じの選択肢だから奴の言ってた爆発しろがキーだろう


つまりこれは受けるしか無い



「2の勝負を受けるだ!」

「正解です~!因みに受けてなかったらGODさんの呪いで爆発してました~」

「意味が解らないが怖いな」

タバコを一服しながら覚悟を決める

因みにこのゲーセンは筐体の横に灰皿が付いてるから問題は無い

頭がクリアになっていく・・・


さて勝負しますか!

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