第5話 学院にて
エリス–エリス・ファーレンガルト−は、目の前の光景が、信じられなかった。
少し前に、
ー男の精霊使い?そんな馬鹿な⁉︎
周りの団員たちも、
「男の精霊使い?見間違いかしら?」
「実は女性なんじゃないかしら。」
「もしかしたら、精霊に憑かれているとか?」
「調べた見た方が早いんじゃない?」
ー調べる必要が、あるな
そう考えたらいい、あとは早かった。
その青年を呼び止め、
しかし、何をしたらいいのかもわからないので、学院長に報告しようと、学院長の部屋に行くことにした。
その後に起こる事を、彼女はまだ知らない…
ーー帰りたいなぁ〜
僕は、エリスという少女らによって拉致され、連れてこられた建物の中で、ため息をついた。
ーめんどくさい事になったなぁ、ルナのことどう誤魔化そうかな?
彼女たちに、
相棒であるルナは先程から、
➖終わったら、召喚してね〜、とか言ってたな。まだ、終わりそうにないなぁ。
僕はまた、ため息をついた。
アレイシア精霊学院の廊下を、1人の男が歩いていた。旅をしていたのだろう、薄汚れたロープなどの旅荘姿で、なぜかあちこちに焼けた跡があった。青年–カゼハヤ・カミト–は、ため息をついていた。カミトは、この学院の学院長を務めている魔女に呼び出されて、ここに来ていた。しかし、森の精霊に迷わされて、迷い続け、この学院の生徒の1人に殺されかけた。更に、拘束までされたのだ。カミトは、そのような事をされて、喜ぶような性癖は持っていない。そして、魔女に会いに行く、これが一番気の重い事であった。
そうこう考えているうちに、学院長室の前まで来たが、何か話し声が聞こえる。
–少し、待っているか。
この選択が、彼に何をもたらすのか、彼はまだ知らない。
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