二十六 初花染めの想い

「……右衛門佐さま?」


 結子は果てのない物思いを振り切ると、呼ばれるままそっと几帳の際に身を寄せた。

 しかし、頼彬はなぜか口を噤んだきりだ。そのあまりに長い沈黙に、思わず結子の方からもう一度、すけさま? と声をかけた。

 やがて微かな身じろぎとともに、几帳の下からいくつかの写本が差し出される。結子は手を伸ばし、それを手に取った。


「これは……?」

大丞たいじょうが写したものです」


 それはさまざまな、女君が好む物語を写したものだった。この頃の娘は書ばかり読んでいる、という北の方の言葉を思い出す。

 だが、頼彬は寂しげにこう続けた。


「かつて、わたしの妹に読ませる為に、閑職についていた当時の大丞が写したものなのですよ」

「まあ」

「それを、このたび若菜の君に贈ることにしたそうです。続きを写したいが時間がない、どうにかできぬかとわたしに言ってきた。ひどいやつだ」

「……」


 結子はどう返せばいいか分からず、黙り込んだ。結子の困惑に気づいた頼彬は、冗談ですよ、と小さく笑う。


「それで中将が、そのようなことを得意としている女房を知っているからと。今、文を書いてくれています」

「そう……なのですね」


 結子はそっと帷の下をくぐらせて写本を返しながら、手にした紙に淡々と筆を滑らせている雅嗣の様子を見た。妹姫の死を伝えに馬を走らせたのもまた雅嗣だ、と亨は言っていた。そうやって、友の為にはなんでも厭わず引き受けるのだろう。

 そんなことを考えていると、頼彬の呟くような声が聞こえてきた。


「……正直に言うと、大丞あいつを想い続けたまま逝った妹が不憫に思えてしまって。妹ならこんなに早く、想った相手を忘れることなどなかっただろうに」

「それは……」

「長く待ったことは、間違いだったのでしょうか?」


 いつも穏やかな笑みを浮かべている頼彬の自虐に満ちた声を聞いて、結子は思った。先ほどの北の方の言葉が頼彬を傷つけたのだ、と。決して同意や答えを求めているのではないのだろう。ただ、やるせない思いを吐き出しておられるだけだ。

 それでも結子は、きっと、と答えた。


「きっと、間違いではございませんでした。それがお二人の真心だったのですから。妹君はじょうさまをとてもお慕いしておられたと思いますし、丞さまもまた……。それは、いつぞやに丞さまとお話しした時にも感じましたもの。お二人の、互いを想う強さを」


 その言葉に頼彬はまた、黙り込む。結子は裾の上に落ちた黄色く朽ちた葉をつまみ上げて、そっと几帳の前に置いた。


「……ではやはり、大丞は薄情な男なのだな。それがこんなにも簡単に心変わりしてしまうだなんて」

「いいえ、それは心変わりとは申せぬもの……」


 吹き込む風が、かさかさと朽葉を揺らすのに目を遣りながら、結子は慎重に言葉を探した。


「丞さまは決して、妹君をお忘れになったわけではないと思います」


 あの日、独りで十三夜の月を観ることを選んだ亨の心には、間違いなく妹姫の魂が寄り添っていた。そのひとを簡単に忘れ去れるほど、軽薄な男のようには決して見えぬ。


「本当は、佐さまもお分かりなのでございましょう?」


 その問いにも、頼彬からの答えはなかった。結子は小さく息をついて、今日はまだ一度も眺めたことのなかった庭に、今初めて目を向けた。色づいた楓や桜が、穏やかな秋の光に美しく輝いている。もうじき霜月になろうとしている今、上にいくほど濃くなる紅が目に鮮やかだ。

 そして、飛び散るような陽の影には、松がひっそりと佇んでいた。その深い青はざわめく心に凪を呼び込む。いっときの感情に振り回されていた今しがたの己を思い、結子は一度大きく息をした。


「ね、佐さま。わたくしは女ですから、殿方のお心はよく分かりませぬ。でも、わたくしならそんなに容易たやすく、お慕いしたお方を忘れることなどできないと思います。女は、ただでさえ一途に訪れを待つ身ですもの、心も身体も想いに支配されてしまいがちです。だから、殿方が思うておられるよりももっと強く……一度お慕いしたお方のことは、想い続けられるのです。きっと、妹君も──」


 結子はそこで言葉を呑み込み、紅の濃淡が重なる袖に視線を落とした。世を去った頼彬の妹姫のことを言うつもりだったけれど、それはそのまま自分の心に他ならぬと、言ったあとに気づいたのだった。


「──ほら、初花染めのくれないは、殊のほか深く染まると申しましょう? 人は、想いめたその心を簡単に忘れることなど、できるはずがないのです。なのに、殿方はそうではない、忘れることができる、と佐さまは仰るのですか?」

「それは……」


 そう呟いて一瞬口ごもった頼彬は、それから小さく笑った。


「貴女は本当にお優しい方だ。でもね、現実に大丞は他のを娶るわけですが」

「あら……殿方はあちらの姫君、こちらの女君、と方々へお通いになられるものですもの。わたくしにはそのような男君のお気持ちはよく分かりませんけれど、そのたびに心変わりなさっておられては、きっとお心が持ちませんわね」

「……ひどいな」


 一瞬、元亘のことが頭をよぎった結子の皮肉な言葉に頼彬は苦笑し、けれどもすぐにその笑いを収めて、静かに言った。


「男だって、一途に一人のひとを想うこともありますよ」


 結子は胸を突かれたように、ちらりと視線を揺らした。心のうちで、漣のようにその言葉が広がっていく。

 そう……一途に想ってくれたひとを知っている。

 一心に文を書く雅嗣の筆先が淀みなく動いているのをそっと見遣る。こちらの話は耳に届いていないようだと、結子は安堵にほんの少しの落胆を滲ませ、小さく息をついた。


「ええ、一途に想うのは女だけ、などと言うつもりはありません。誠実に女君を想う殿方がいらっしゃることも、存じております」


 そこまで言うと、結子は首を傾げて少しだけ考え、問わず語りのように言葉を続ける。


「わたくしは、こう思うのです。……外の世界で務めを果たされる殿方は、それだけで大変な重荷を抱えておられる。だからこそ、想いを捧げる女君がお側にいることが必要なのではないでしょうか? それは、心変わりとは違うものだと思います。そして女は、打ち込むべき勤めがあってなお、そのように心を捧げてくださったお方のことを、たとえ死に分かたれたとしても、二度とお目にかかれぬとしても……想い交わせる望みが断たれたとしても、想い続けていくものなのだ、と」


 そこまで言った時、からん、と乾いた音が小さく響き、結子ははっと顔を上げた。雅嗣が筆を取り落とした音だった。頼彬が声をかける。


「──大丈夫か?」

「ああ……すまない」


 それは、この日初めてはっきり聞いた雅嗣の声だった。思っていた以上に近くに聞こえたその声が、結子の心を大きく弾ませる。

 頼彬は少しだけ几帳に近づくと、結子の動揺など気づかぬかのように穏やかな声で言った。


「貴女はまこと、善い方だ。貴女には、とても反論できそうにありませんよ」

「……そのようなこと」

「それに、妹と大丞のことも……」


 ありがとう、と頼彬は言うと、そのまま庭に目を遣った。

 幾分強い風が吹いて、几帳だけでなく御簾も音を立てて揺れた。結子の前にあった朽葉もまた、微かな音とともに飛ばされていく。それを目で追いながら、結子は、己にとって最初で最後のものとなるのであろう雅嗣への強い想いを噛みしめる。それは言葉にするとなお、色濃くなった気がした。


「書けたか?」

「もうじき終わる。もう少しだけ、待ってくれ」


 心を許し合った二人のやりとりを見聞きするのは結子にとって幸せなことでもあり、同時に、締めつけられるような苦しみでもある。この、憧れに満ちた情景にも、もうすぐ別れを告げねばならぬのかもしれないなんて。

 じりじりと灼けつくような胸の痛みに袖の中の手を握りしめ、ただ、二人の気配だけに心を傾けていた結子の耳に、また、雅嗣に語りかける頼彬の明るい声が聞こえた。


「わたしは急がぬ。もう、いつでも出られるが、ここで楽しく話しながら待っているよ」


 結子ははっと視線を上げた。


「もう、行ってしまわれるのですか……?」


 そう尋ねた声が少しかすれていることに気づき、結子は苦しげに喉元へと手を遣った。


「ええ、まもなく内裏うちでは新嘗祭にいなめさい*や豊明節会とよのあかりのせちえ*がありますし、右大臣(みぎのおとど)は五節ごせちの舞姫を奉られる。年が明ければすぐに若宮さまの春宮立坊とうぐうりつぼうもある。中将は休む間もないほど忙しそうです。まあ、わたしも色々、ね」


 結子は、茫然とその言葉を受け止めた。

 行ってしまわれる、あの方も。

 わたくしはまだ、あの方と一度も言葉を交わしてはおらぬのに。


「……残念ですわ」


 辛うじて紡ぎ出された、万感の思い込められたその呟きに、頼彬はふ、と動きを止めた。


「中の君?」


 頼彬は訝しげな様子で、几帳を隔てた先を窺う。結子は僅かに視線を泳がせて言い訳を探した。


「……わたくしはもうじき、父とともに葛野かずらのに移ることになっています。もう少しお話できれば、と思いましたのに」

「葛野へ移られるのですか?」


 頼彬は少し驚いたようにそう繰り返すと、ちらりと雅嗣を見た。結子は途切れがちに言葉を続ける。


「ええ、雪の降る前に。……しばらくはお目にかかることもできないと思います」

「そうなのですか」


 低く答えた頼彬の声の後ろでその時、何やらかさかさと紙を折るような音がしたかと思うと、俄かに雅嗣が立ち上がり、奥にいる佳子の方に声をかけた。


「姉上、わたしはそろそろ……」


 続いていた賑やかなお喋りが止んだ。弟に呼ばれた佳子は気安く結子の側までいざり寄り、もう行かれるの? と尋ねる。それから、はたと思い出したように結子に声をかけた。


「そうそう中の君、貴女にもお聞きしたいことがあるのよ」


 言ってから、ちらと弟の方を見た佳子は、問い返すように首を傾げた結子の瞳を見つめて言った。


「中の君、貴女、二条堀川のお邸に戻りたいお気持ちはあって?」

「え……?」


 予想もしなかった問いかけに、結子は言葉を見失う。二条堀川に戻ることなど、もはや考えても叶うはずのないことだから、望むことすらなかった。


「驚いた? いえね、なんでも貴女が近々、右京大──」

「姉上!」


 突然、雅嗣が大きな声をあげて姉の言葉を遮った。その声に飛び上がらんばかりに驚いて口を噤んだ佳子は、呆気に取られたように弟を見上げる。


「……何ですか、大きな声で」

「そのお話は、またいずれ」


 しばらく、じっと探るような視線で弟を見ていた佳子はやがて、いいわ、と呟くと、はらと扇を開いた。


「今日は宿直とのいだとか」

「はい」

「そう。では気をつけて。また邸にも顔を見せて頂戴」

「また、日を改めて必ず。……では」


 雅嗣の振る舞いは、まるで結子のことなど頭にないかのようだ。一方の結子は、佳子が口走った二条堀川のことで少しばかり混乱し、最後の機会を逃そうとしていた。

 気づけば雅嗣は、奥へ行って北の方たちに別れを告げているところだった。それはきっと、日々の営みの中での、ごく普通のありふれた光景だったはずだ。でも、結子にとってのそれは、今生の別れとなるやもしれぬ姿だった。

 早鐘のように打ち始めた鼓動に、結子は冷静さを失っていた。言葉を交わすこともできず、お心も確かめられぬままに、行ってしまわれる──


「では中の君、わたしはここで失礼いたしますよ。どうぞ、息災で」

「……ありがとう、存じます」


 頼彬に優しく別れを告げられて、結子は気もそぞろに礼を言う。

 その間に雅嗣は、北の方や護貞たちの許からこちらへ大股で戻ってきたかと思うと、せめて一言だけでも、見上げた結子の方を一瞥だにせぬまま通り過ぎて、簀子すのこから透渡殿すきわたどのの方へと、頼彬とともに去って行った。それは、あまりにもあっけない別れ際だった。




 行ってしまわれた。結局、ただの一言も交わすことなく。

 結子の瞳に今度こそじわりと涙が浮かび、庭に重なる秋の色が切なく滲む。今も続く楽しげな語らいが遠い。

 愚かなこと──もはや口癖のようになってしまったその言葉を、くちびるに載せる。鬢批びんそぎが乱れるのも気にせず、結子は目を閉じて吹く風を受け止めた。

 遠くで鳥の囀る声がする。瞼を閉じても明るい秋の光は、誰の上にも等しく降り注いでいる。大きな落胆と哀しみと、そして妙な安堵が、結子の中で渦巻いていた。

 突然、穏やかな空気を裂くようなひよどりの鳴き声が近く聞こえた。結子は目を開いてしばらく庭に目を遣ったあと、思い立ったように几帳の陰から出て、御簾が上げられた廂の、ほんの今しがたまで雅嗣が座っていた場所ににいざって行った。そして、まだかのひとのぬくもりが残る文机にじっと視線を落とし、恐る恐る手で触れて、それから、ほ、と息を零す。

 文机の上には、数枚の紙が散らばって捨て置かれたままになっていた。それらを愛し子でも撫でるようにゆっくりと指で辿り、雅嗣が使っていた筆に触れる。そうしてふと視線を滑らせ、茵の向こう側に蝙蝠かわほりが残されていることに気づいた。

 かつて出逢ってすぐの頃、扇を交わしたことがあった。蝙蝠に残された薫りを胸に抱いておとないを待ったあの頃を想い、愛おしさに胸がつまる。目を逸らすことができず、思わず震える指を蝙蝠に伸ばそうとした……そっと、そっと。

 その時、ふわり、と記憶の中と同じ薫衣くぬえの香が漂い、微かな衣の音が耳をくすぐった。結子は弾かれたように伸ばした指を袖に隠すと、背後にある人の気配にその身を固くした。

 それが誰であるのか、結子には見ずとも分かった。いったい、いつ戻ってこられたのだろう。蝙蝠に触れようとしていたことを見られはしなかったか、このように端近まで出てきたことをはしたなく思われはせぬか、と今なお、そのような羞恥にうつむく。その時、小さく雅嗣の声が聞こえた。


「蝙蝠を……忘れてしまいました」


 誰に言うでもなく、言い訳めいた調子でそう独りごちながら、雅嗣は結子のすぐ横に来て膝をついた。そして、静かに蝙蝠を拾い上げると、雅嗣もまた、ふ、とその動作を止めた。

 隣り合い、互いをこれ以上ないほど意識し合いながら、二人は息を詰め身じろぎもせず黙り込む。その沈黙がいたたまれず、結子は奥へと身を引こうとした。重なり合っていた二人の衣が、ざわと大仰な衣擦れの音を立てる。


「……待って」


 その時、咄嗟に雅嗣がひそめた声でそう言うや、結子の袖に手をついて押さえ込んだ。顔を背けたまま、再びびくりと揺れた結子の肩から、はらはらと黒髪が零れ落ちた。

 雅嗣は、手早く文机の上に散らばった紙の下から小さく折り畳んだを取り出すと、そのまま捉えた袖を手繰り寄せた。そして、衣の中に隠れる結子の手を見つけ出し、何も言わぬままそっとそれを握らせた。

 その、一瞬触れた雅嗣の指のぬくもりは、今また結子から平常心を奪い去っていく。幾度か浅い息を繰り返し、たまらず振り返った結子は、そこに今こそ、まっすぐ自分だけを見つめている雅嗣の瞳を見た。この半年もの間、雅嗣が決して見せようとはしなかった、熱のこもった瞳に呑まれて結子が一言も発せぬ間に、雅嗣は一度その目をふっと細めると、静かに結子の袖を離して立ち上がった。

 恐ろしく弾む心の臓の音が、頭の中にがんがんと響く。御帳台のそばで笑いさざめく人たちは、雅嗣が戻ってきたことにすら気づいていない。もはや何かを言うはおろか、息をすることも忘れた結子の前で、雅嗣は静かに視線を外した。そしてくるりと踵を返すと、何も言わず、先ほどと同じように足早にその場を立ち去っていった。

 賑やかなお喋りの中に、ほほほ、と軽やかな佳子の笑い声が聞こえてくる。澄んだ陽差しは、文机に嵌め込まれた螺鈿をきらきらしく輝かせている。さっきまでと何ひとつ変わらぬのに、結子だけがひどく顔を強ばらせ、身じろぎひとつできず、かのひとの背が消えていった先を見つめ続ける。

 やがて、耐えきれずに手をついた結子の袖の中で乾いた紙の音が鳴った。結子は思わずぎくりとそちらに視線を移す。それこそはきっと、これからを決定づける何ごとかが書かれているものに違いないのだけれど、開くことも恐ろしく思えて袖から出せぬまま、紙の感触を指で確かめた。

 どのくらいそうしていただろうか、結子は一度大きな息をつき、それから、手の中に握らされたを恐る恐る袖のうちから出してじっと見つめた。雅嗣の動揺を伝える無造作に小さく折り畳まれた紙は、先ほど彼が一心に書いていた、麗景殿の女房に宛ててしたためているとばかり思っていた文であろう。

 結子は一度、あたりを見回した。そして、誰も近くにいないことを確かめると、勇気をふりしぼりそっと文を開く。

 もはや、これ以上──という言葉で始まるそれは、決して忘れ得ぬ、雅嗣の手蹟だった。



──────────


新嘗祭

霜月の二回目の卯の日の夜に宮中 神嘉殿しんかでんにて行われる神事。その年の秋に収穫されたばかりの穀物を、天皇自らが天の神、地の神に捧げ、自らも食するもので、現在も行われています。


豊明節会

新嘗祭翌日の辰の日に、宮中 豊楽殿ぶらくでんに臣下を招いて行われた宴。帝も出御される盛大なもので、その年の新穀を神に捧げ、自らも食したのち、東宮以下臣下たちもこれを賜りました。白酒しろき黒酒くろきなども供された他、歌舞も披露され、中でも選ばれた五節の舞姫たちが披露する五節舞ごせちのまいは、この節会の最も華やかな中心行事でした。

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