二十七 恋文

『もはや、これ以上は耐えられぬ。ただ黙って、貴女の言葉を聞くことしか許されぬなど。

 貴女の声が、私の胸に突き刺さる。なんと弱く情けない男であったことかと、嫌になるほど思い知らされている。

 貴女がその想いを初花に染められた色と仰るなら、わたしの心は今なお、その深い紅に染まったままだとお気づきではなかったか。

 もし、もっと早くに貴女の心を知ることができていたなら、わたしはここまで待ちはしなかった。どうか、手遅れだと言わないで。今のわたしの心は、八年前のあの時以上にすべて貴女のもの。

 そして、誰よりも一途に貴女を恋い慕っているのはこのわたしだと、どうか信じて欲しい。


   な忘れそ 初花ぞめの思ひだに 過ぎにしかたと ひとは言へども』



 手にした文がちりちりと儚く揺れて、そうして初めて、震えているのだと結子は気づく。

 明らかに慌てて書いた様子の窺える、でも紛うことなき雅嗣の墨跡は、そのまま彼の声となって結子の心に聞こえてくる。

 どうか、せめてあの頃の想いだけは忘れないでいて。人は、もう過ぎたことと言うかもしれぬけれど──彼の悲痛なまでの願いが結子の胸を打つ。

 まさか、これは夢ではないのかと、そこにある雅嗣の手蹟に繰り返し視線を辿らせ、それから、こみ上げてくる塊のようなものをなんとか呑み込むと、力が抜けたように文を持つ手を膝に落とした。そして、今すぐにでも泡沫うたかたと消え去りそうな、俄かには信じ難い喜びを受け止めかねて、結子はただ、意味もなく視線を彷徨わせる。

 結子の心のありかに怯えるかのひとはすでに立ち去り、その気配は遠い。

 女房たちは何やら立ち働き、北の方たちの話し声が結子の耳をくすぐる。落ち着かぬ瞳を向けたその先には、釣殿から繋がった廊に幾人かの人影も見える。

 ああ……今この時、ほんの一瞬でもどこかで一人きりになれたなら!

 ひどく高鳴る鼓動で、心が疼くように痛む。こんなにも嬉しいことのはずなのに、痛むなど、なぜ?

 結子は小さく胸を押さえたまましばらく逡巡し、それから思い切った様子でつい先ほどまで雅嗣が手にしていた筆を取って、散らばった紙の上にいくつかの言葉を書きつけた。けれど、それを書き上げる間もないままに、渡殿の方から届く微かなざわめきに追い立てられて筆を置く。その紙を手早く折り畳み、胸元に雅嗣の文も重ねて差し入れると時を同じくして、輝くような笑顔で対屋たいのやに飛び込んできたのは、若菜の君だった。


「二の姫さま!」


 軽やかに呼ばうその声は少しばかり大人びて、あの冷たい顔色など嘘のように頬を染め、瞳を輝かせて結子に駆け寄ってくる。

 明るい秋の日差しの中、嵐の如く押し寄せてくるさまざまな出来ごとに、結子はもう何をどう考えていいのやらさっぱり分からぬまま、辛うじて笑みを作ると、若菜の君、と喘ぐような声にその名を載せた。


 ***


 深更の内裏は、凛と張り詰めた空気に満ちている。

 清涼殿で名対面*を済ませた雅嗣は、すでに一刻ほどもひとり鬼の間*に座り込み、幽かに揺れる大殿油おおとなぶらの灯を厳しい瞳で見つめながら、身じろぎもせず時をやり過ごしていた。

 すでに子の刻*も過ぎただろうか。殿上てんじょうの間*から長く漏れ聞こえていた他の宿直とのいびとたちの語り合う声も、いつしか途絶えた。新嘗祭にいなめさいの近い今は雑務も多い、皆疲れ果てて眠りに落ちたのだろう。時折、外から白砂を踏む音が僅かに届く以外には、もはや物音ひとつ聞こえない。

 小さく息をついて立ち上がった雅嗣は、足音を忍ばせて鬼の間を出た。小さな燭のみ灯された御座おまし*の御帳台の横を通り、すでに帝の入られて久しいよん御殿おとど*に向かう。そうして、物音を立てぬよう気を配りながら燭の油をつぎ足すと、そのまま鬼の間には戻らず、眠る宿直びとの間を縫うように通り抜けて南廊に出た。

 風のない、ひどく底冷えのする夜だ。

 胸に重く沈んだ息を吐き出すと、それは白く凍って闇に溶けていく。見上げると、立ち並ぶ殿舎のいらかの上に広がる夜空にも同じように白い雲が立ち込め、東の切れ間に淡く光を放つ下弦の月を今しも覆い隠そうとしていた。

 明日もまた、雨になるのやもしれぬ。ようやく上がったばかりだというのに……などと考え、そしてまた昼間の出来ごとを思い出して、雅嗣は灼けつくような胸の痛みに眉を寄せた。

 かのひとが現れた瞬間ときに感じた、それまでの淀んだ雨後の空気を吹き払うかのような、さやかな風。母屋もやの奥深くにまで差し込んだ陽に浮かぶ、けざやかな紅の衣に囚われ、扇を翳すその動きひとつにまで、一瞬たりとも目を逸らすことなどできなかった。

 己の視線に、あのひとは気づいただろうか。

 深く翳された扇と几帳の帷に阻まれて、一言も交わせぬままに時ばかりが過ぎた。不甲斐なさに歯噛みする雅嗣に許されたのはただ、浅ましいほどに耳を凝らして中の君の声を盗み聞くことのみ。几帳の向こう側で、頼彬を相手に密やかに紡がれる問わず語りのような言葉のひとつひとつが、雅嗣の心を抉るように揺さぶり続ける。

 簡単に忘れることなど、できるはずがない──中の君はそう言っていた。望みが断たれたとしても、想い続けていくものなのだ、とも。

 それは、誰のことを言ったものだったか。

 右京大夫のことなど、今はもう、どうでもよかった。心のうちにはただ都合のいい期待ばかりが頭をもたげ、理性で打ち消そうとしても、もはや消えてはくれない。

 本当に、限界だった。

 今の雅嗣にとって、耳に届く中の君の声は甘やかな毒のようなものだ。その毒に冒されて、雅嗣は突き動かされるように筆を取った。心の命じるまま筆を動かした文に書いたのはすべて真実の想いだけれど、多少の冷静さを取り戻した今となっては、あまり思い出したくない。それに、文の体裁すら整っておらぬあのようなものを、あのような形で手渡された中の君の戸惑いやいかに、と考えれば、己の短略さを恥じたくもなる。

 それでもあの時、他に手だてはなかった。後悔は露ほどもないが、今はただやるせなく落ち着かぬ。

 頭上にある燈籠から聞こえた、じじ、という灯の揺れる音に思わずそちらを振り仰いだ雅嗣は、またひとつ、大きなため息をついた。

 禁裏にいる今、よほどの権門の姫ならいざ知らず、中の君のように取り次ぐすべを持たぬひとからの返事など、来ようはずもない。そう分かっているはずなのに、微かな物音にすら、もしやと愚かな期待がよぎる。

 ざ、ざ、と、滝口*たちの白砂を踏む音が聞こえてきた。彼らの姿がこちらに近づき、また遠ざかっていくのをじっと見送った雅嗣は、やがて、ふ、と肩の力を抜いて視線を落とすと、ほんの数刻前、中の君のぬくもりに触れ、そして今はただ凍えるばかりの己が手を見つめた。

 眠れぬ夜に、尽きぬ吐息がまたひとつ闇に消えていく。




 そのまま、一睡もせぬうちに宿直が明けて、雅嗣は妙に冴えた頭で待賢門たいけんもんに待つ牛車くるまに向かった。いつもと変わらぬ様子でしじの横にひざまずく康清を見つけると、それでも尋ねずにはおれなかった。


「何か、変わったことはなかったか?」


 は? と主人を見上げた康清は、目を瞬かせながら、いえ特には、と答える。雅嗣はただ、そうか、と口の中で呟き、搨を踏んで御簾のうちに身体を沈めた。

 暁の中をゆるゆると進んだ車がやがて東洞院の邸に到着する頃には、夜はすっかり明けていた。どんよりとした雲が垂れ込める朝、雅嗣は母に帰邸の挨拶もせず足早に己の対屋に戻ると、康清が来るのも待たずに宿直衣とのいぎぬを脱ぎ捨てる。そうして小袖だけになると、崩れ落ちるように御帳台の中に横になり、ふすまを引き被った。

 常にないほど疲れている。

 御帳台に入る直前、ちらりと見遣った文机の上にも、それらしき文は届いていなかった。この感情はなんであろう、絶望か、諦観か──額に手を遣り、物思いを断ち切るようにして目を閉じる。ほどなくして睡魔が雅嗣を襲い、ようやく落ちた眠りの中、夢を見た。

 ひどい雨が降っていた。

 いかずちさえ鳴り渡る中、季節を問わぬ花々の咲き乱れる、この世のものとも思えぬ美しい庭に立っていた。

 衣はしとどに濡れているが、なぜそのような姿でそこにいるのか、分からない。視線を上げれば、古めいた邸に下げられた御簾が心許なく揺れている。

 己はなぜ、邸に入らず雨の中にいるのだろう。早う中に、と重い足を踏み出そうとした時、御簾の陰に白く輝く衣が見えた。それはなぜか、あまりに眩くて咄嗟に目を細める。近寄り難く、思わずたじろいだ足許にその時、かさりと何かが触れた感覚があった。

 恐る恐る見下ろしたその先には、枯れ果てた梔子くちなしの花。そのまわりには、まるで蛇がとぐろを巻くが如く、色褪せた五色の糸が絡まりつく。

 ああ、と雅嗣は呻いた。

 ああ……これは薬玉だ。いつか、あのひとに贈ったもの。

 無惨に踏み散らされた薬玉を呆然と見下ろす頬に、冷たいものを感じる。


「──若君、若君……」


 濡れた頬に手を遣った。これは雨だろうか、涙だろうか。


「若君」


 遠く、幾度も呼ばう声に雅嗣は、はっ、と息を呑んで目を開いた。

 大きく弾む心の臓の鼓動を耳の中に聞きながら、のろりと視線を動かす。いつもとたがわぬ自邸の褥の中だ。夢であったかと荒い息を吐き出し、ふと、まなじりに浮かんだ涙に気づいて指で払うと、再び瞳を閉じた。

 もうすっかり忘れ去っていた薬玉のことなど夢に見るとは、いったい何の暗示なのだろう。


「若君、いかがなされましたか?」


 外から、康清のおずおずとした声が聞こえる。雅嗣はまた、ゆっくりと目を開いた。

 夢解きなどして惑わされることもあるまい、と気持ちを切り替え、身を起こして、大事ない、と一言答える。するとしばらくして、康清が安堵のため息を落とす気配があった。


「よろしゅうございました。何やら、うなされておられるかのような、怪しいお声が聞こえましたもので」

「怪しい声?」

「唸り声のような……よもや物の怪にでも、と」


 まことか嘘かも分からぬ康清の言葉に、雅嗣は小さく笑い、悪夢の余韻から抜け出して御帳台から顔を覗かせる。


「馬鹿な。かような昼間から物の怪とは」

「昼間と言えど、もうじき申の刻*も半ばです。ずいぶんと長うおやすみ遊ばされましたな」


 淡々と答える康清に、雅嗣は御帳台から出て外を見た。相変わらずの曇天で、すでに黄昏時のように薄暗い。

 褥を出て感じた肌寒さに身震いしながら、雅嗣は康清を振り返った。


「で、何だ?」

「は?」

「何か用でもあったのだろう?」

「お……そうでございました。殿がお待ちにございますよ」


 雅嗣を見上げていた康清は、すっかり忘れていたとでもいうようにぽんと膝を打ってそう答えると、筺に入れられた雅嗣の衣を手に立ち上がった。


「父上が?」

「ええ、五節の装束が縫い上がってきたとかで」


 自身で薄色の指貫さしぬきを着けた雅嗣の肩に手際よく今様色*のあこめを着せかけ、そのまま女房の手も借りずにさっさと白い冬の袍*までを着つけ終えた康清は、ああそれから、と、まるでなんでもないことのように傍らの文箱を雅嗣に差し出した。そして、妙に恭しい態度で床に手をつき、上目遣いにあるじを見る。


「お待ちかねのものか、と」


 その声に、何気なく康清の方を向いた雅嗣は、そのまま袖口を直す手を止めて目を見開いた。


「……誰から?」


 問うたその声が自身でも驚くほど震えてしまい、気まずさから軽く咳払いした雅嗣に、康清はすぐ態度を崩し、呑気に首を傾げて見せる。


「さあ? 先ほどある雑色から取り次ぎを受けましたが、誰からとは……。若君はご存じかと思うておりましたが」


 相も変わらず、主人をからかうような態度を見せる康清の視線をよそに、雅嗣はすでに心の余裕もなく、文箱にその手を伸ばしていた。

 受け取った瞬間ふわりと漂った微かな白檀びゃくだんが、その送り主を雄弁に知らしめる。

 体の芯から湧き起こる、喜びと恐れがない交ぜになった感覚に、雅嗣は居心地悪くもう一度咳払いをして、小さく言った。


「しばらく……退がっていてくれるか」

「畏まりました」


 康清は何を尋ねることもなく深々と頭を下げ、脱ぎ散らかされたままの宿直衣を手早く拾い上げると、瞳を伏せて静かに対屋を出て行った。

 雅嗣はふらふらとしとねにつくと、壊れ物にでも触れるかのようにそっと文箱を開け、収められたものに視線を落とす。

 花芽の気配だけを纏うか細い桜の枝に結びつけられた、氷襲*の薄様。そして、花の代わりに小さく結ばれた、古ぼけた五色の糸。

 しばらく、微動だにせずそれを凝視していた雅嗣は、やがて、はっ、と短く息を吐き出した。くらりと頭が揺れた気がした。

 あの夢は、このことであったか──無意識のうちに極限まで張り詰めていたらしい意識が緩み、全身から力が抜け、不覚にも涙が滲む。思わず掌で口を押さえ、それでもその文から目を離せなかった。

 読むまでもなく、送り主の想いが痛いほどに伝わるそれを目にした一瞬で、雅嗣は悟る。

 己は怒りに任せ、苦い思いとともに葬り去ろうとした八年前の記憶を、今まで手放すことなく抱きしめ、別れの日の薬玉の糸でさえ守り続けた中の君の心の切なさを。

 己のくだらぬ自尊心が傷つくことを恐れ、どれほど心ない態度であのひとに接し、そして傷つけたかを。

 すぐ横で、炭櫃すびつの中の炭がかさりと微かに音を立て、赤い熾火が一瞬ふわりと膨らむ。

 雅嗣は今初めてその文を手に取り、結ばれた紙を解いた。そして、そこにある歌に目を通すや否や、抑えきれぬように立ち上がり、声をあげた。


「康清……康清!」


 すぐにやって来て、従順に黙って頭を下げた康清に、雅嗣は焦りの滲んだ声で言う。


「出かけねばならぬ。今すぐ、牛車くるまの用意を」

「畏まりました」


 冷静に、まるでそうなることを予期していたかのように一礼した康清の、立ち上がってくるりと踵を返すその背に、雅嗣は、ああそれから、と思い出したように付け足した。


「申し訳ないが、父上の許には参れぬ、と近江にでも言伝ことづてを──」

「そのことでしたら、たった今、若君はご体調芳しくなく本日は伺えませぬ、と近江どのにお伝えいたしましたゆえ」


 足を止め振り返って、含みのある笑いを浮かべてそう言った康清の抜かりのなさに、雅嗣はぴくりと眉を上げ、それから素直に頭を下げた。


「……すまぬ」

「なに、今から向かえば、万里小路までのこうじに着く頃にはとっぷり日も暮れましょう。牛車くるまの支度をするよう、申しつけて参ります。今しばらくお待ちを」


 心なしか浮き足立つような調子で出て行く康清を見送り、雅嗣はようやく一度、息をつく。そして、心急く思いをどうにか押しとどめると、手にしたままの文を再びそっと開いた。今も変わらぬやわらかなその手蹟に視線を這わせれば、かつて中の君から初めて文を受け取った時の、あの抑えきれぬ心のざわめきが容赦なく雅嗣を攫おうとする。



『年れど なほ色あせぬくれないの いとど恋しき思ひなるかな』



 もう一度その歌を胸のうちに詠んだ瞬間、雅嗣は圧倒されるほどの勢いで寄せくる想いに押し流されるように、康清が呼びに来るのも待たず対屋を飛び出した。そうしてただ一心に渡殿を駆け、車宿くるまやどりに向かう。その手に握りしめた文にある中の君の想いを、幾度も幾度も確かめながら。



──────────


名対面

宮中にて宿直する殿上人の姓名を名乗らせて、点呼を取ること。だいたい亥の刻(午後九時頃)に行われました。


鬼の間

清涼殿の裏鬼門に当たる南西の位置にある小部屋。南壁に、鬼を切る白沢王はくたおうの絵が描かれているのでこう呼ばれました。


子の刻

現在の午前0時頃の前後2時間。


殿上の間

清涼殿の南廂にある、参内した公卿や殿上人の控える部屋。ここに昇殿が許されることで、「殿上人」と呼ばれるようになります。


昼の御座

清涼殿における天皇の昼の座所。


夜の御殿

昼の御座の奥にある、妻戸のある壁で囲われた天皇の寝所。


滝口

蔵人所の管轄下、宮中の警備に当たった武士のこと。清涼殿の滝口に詰所があったため、滝口の武士と呼ばれます。


申の刻

現在の午後4時頃の前後2時間。


今様色

表が紅梅、裏が濃紅梅の色目。


冬の袍

冬の直衣は表地が白、裏が二藍の綾織物で仕立てられており、僅かに二藍が透ける、紫を帯びた白の衣でした。ちなみに、夏の直衣は二藍の単仕立でした。

二藍は若い頃には赤味の強いもの、歳を重ねるごとに青味の強いものへと使う色目を変えたので、年齢や好みによって、それぞれに若干色合いが違ったと思われます。


氷襲の薄様

表が鳥の子色(ごく淡い、灰色がかった黄色)、裏が白の薄い紙。

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