顕現 伍

 左梁は空に浮かぶ人物を見据えていた。

 左梁の術は計算通りの軌道で敵に発射された。常人ではとても見切れない速度。一寸たりとも狂いは無い命中精度。直撃を受ければ肉も骨も残らない筈だ。

 しかし、神楽坂翔真はそれをあっさりと避けてみせた。必死な様子など微塵も感じない。まるで木の葉が風に乗り宙に舞うような軽やかさだ。左梁はシャツの第三ボタンを外し一呼吸する。

―――私の攻撃を見切った上で、風を操作し術を避けるとは考えたものだ。加えて、空中でのあの安定感。並の風術師ではないな・・・

 木火土金水然り、地水火風然り、全ては万物の源である自然を力とし、術者は《霊力》としてそれを用いる。それを御する為に術者は術を学び己を高める。それがより大きな力を自身の力として使用する為に必要な事だからだ。当然、術の力の差は術者の力の差となる。

 左梁の頬に緩い風が当たる。

 一方、翔真は空中で胡座をかき、左梁への対抗策を模索していた。敵の術の性質は理解しているが、術の使い方までは不明だ。先程の攻防で分かったのは、土を自在に硬質化させ、且つ任意の標的を狙えるという事だけだ。硬度は鋼鉄並み。発射速度はライフル級。当たれば致命傷になるのは明白だ。

―――あの威力を喰らうのは戴けないな。だけど、《本丸》を引き摺り出すまでは霊力は温存しておきたいしな。それに未だ《カード》が一枚足りない・・・

『翔真、聞こえるか?』

 耳に差し込んでった小型インカムのイヤホンから声が聞こえる。声の主は雄飛だ。

「はいはい。聞こえてるよ」

『目標Aを無事確保。今は目標Bを探索中。上に戻るには未だ時間が掛かる』

 電波が悪いのか、声の途中に雑音が交じる。

「分かった。《本丸》の確保までには間に合ってくれよ」

『了解だ。何とかする。それと一つ報告がある』

 雄飛は改まって云い直す。

「鳳先輩の事だったら任せる」

 イヤホン越しで雄飛が驚いた声を漏らす。

『お前知ってたのか?』

「闘ってる最中に、俺が鳳先輩の制服に装備させておいた人工術機の反応を感じたからな。大方、御手洗あたりを身代わりに俺の地雷を使用させた後に、左梁が実験体の一人として拉致してきたんだろ?」

 翔真はまるで今までの経緯を見てきたように話す。

『そこまで予測していたのか?』

「保険は手厚くしておくに限るだろ?じゃあ、そっちは任せた」

『おい、ちょっとま―――』

 翔真はイヤホン横にあるスイッチを押し応答を強制的に切る。スイッチから手を離した時、翔真に向かい何本もの長槍が飛んで来る。翔真はそれらの軌道を読み、槍の間を縫うように避けていく。

「闘いの最中に御喋りとは無粋な真似をしてくるな?」

 左梁は塀の上に昇り、苛立ったように云った。

「おしゃべりさせる余裕をくれているのはお前だろ?」

 翔真は両腕を上げ戯けてみせる。

「・・・安い挑発を」

 左梁は両掌を組み次々と印を結んでいく。翔真はそれを眺めながらゆっくりと胡座を解く。両腕と両足を猫のように伸ばすと、胆に力を込める。

―――じゃあ、いきますか!

 翔真は空中で臨戦態勢を取る。左梁は印を組み終わった両掌を再び合わせた。

―――土葬の神髄見せてやろう・・・

 左梁が片腕を上げると、まるで釣り竿が撓るように砂粒が鎌首を擡げ始める。地面を鳴らすように砂粒は左梁の背後に徐徐に集中していき、やがてそれは巨大な蜘蛛の脚を模していく。蜘蛛特有の八本の脚を再現し、標的を逃す事のない爪は本物そのものだ。砂粒は規則的に脚の形を保つように流動し、脚の一本一本がまるで別の生き物のように動いている。

 左梁は振り上げた腕を胸元に戻すと両掌を組み直す。

「闘!」

 それが合図だった。

 左梁の意志をそのまま写し取ったかの如く、八本の脚は翔真に向かい縦横無尽に襲い掛かる。一本一本の脚は人の大きさなど遥かに越えている。それらが翔真に狙いを定めると、まるで水蠆の顎のように加速し伸びたのだ。

―――器用な真似するな・・・

「ほいっと」

 襲い掛かる脚をするりと翔真は避けてみせる。

 翔真は冷静に脚の一本一本の動きを分析していた。同時に、一本一本の動きを読み、流水を優雅に泳ぐ魚のように空を翔る。

―――四方八方をあれで包囲して動きを限定する。敵は奴の策略通りの場所に追い込まれて八本の内のどれか一本に刺されてお陀仏って訳か・・・

「おいよっと」

 二本同時に襲い掛かる脚を、翔真は器用に身体を捻り回転させ避けみせる。左梁は翔真の動きを眼で追いつつ翔真の動く範囲を狭めていく。至極冷静に。翔真が避ける事は想定済みであるように。

―――さあ、何時まで逃げ切れるかな・・・

 蜘蛛が持つ複眼のように、左梁は翔真の動きを多角的に捉えている。しかし、翔真はその視線にとっくに気が付いていた。

―――一丁、試してみますか・・・

 翔真は蜘蛛の脚の包囲を縫うように更に上空へと昇ると、反転しベルトに装着していた巻物を取り出し広げた。

 左梁はその巻物を警戒する。

―――漸く《らしい》闘いをするか・・・?

 翔真の広げた巻物には様々な種類の武器が並んでいた。刀、苦無、ナイフ、斧、槍、鉈、弓、長刀、太刀。それだけはない。ハンドガン、リボルバー、ライフル、スナイパーライフル、手榴弾、ロケットランチャーのような銃火器まで並んでいる。それらは全て墨で描かれているようだ。

―――まずはこいつでいきますか!

「いくぜ」

 翔真は巻物の端を掴み半円状に振り上げる。反動をつけられた巻物は翔真の動きに沿って広がっていく。広げられた巻物に描かれているのは小型の擲弾だ。蜘蛛の子を散らすようにそれらが左梁に向かい降り注いでいく。

 左梁は氷雨のように降り注ぐ擲弾を睨み付けると、

「どれだけ私を愚弄すれば気が済む・・・ただの火薬で私の術が破れるとでも思っているのか!」

 翔真に向かい咆哮した。左梁は初めて感情を剥き出しにしたのだ。

「臨」

 左梁は組んでいた掌を組み直し再び叫ぶ。それは心中に沈殿した不快な感情を吐き出すようだった。蜘蛛の脚は見る見る縮んでいき、硨磲貝が閉じるように左梁を完全に包み込む。

「ふーん。なるほど」

 翔真は口元を手で覆い蜘蛛の脚の動きを凝視する。

―――私がこの防御を解いた時が貴様の最期だ・・・

 鋼鉄の鎧と化した蜘蛛の脚は堅牢にして強固。ただの爆薬程度で傷一つも付ける事は出来ない。左梁の予測は正しかった。

 降り注いだ擲弾は案の定、蜘蛛の脚の表面に着弾し炸裂した。そのまま爆裂は続く。幾つもの擲弾が蜘蛛の脚を引き裂こうと轟音を轟かせる。しかし、翔真の擲弾は左梁どころか蜘蛛の脚さえ傷一つ付けられていない。

 左梁は蜘蛛の脚の中でほくそ笑む。

「この期に及んでも未だ己の術を見せぬとは・・・少しばかり力量を買い被っていたようだな・・・」

 爆発が終わった直後、己の術を以て敵を仕留める。左梁はそう考えていた。

 左梁は防御だけをする為に蜘蛛の脚を閉じたのではない。次の手を打つ為の謂わば布石だ。

 左梁が使用している蜘蛛の脚は左梁の意志を反映し、自動で敵を追従するように術を組み込んでいる。しかし、この術には一つだけ欠陥が存在する。それは、術を使用している間、敵を視認していなければならない事だ。敵が見えない場所では狙いを定める事が出来ない。故に、防御の体勢にまわれば攻撃は必然的に出来ない。

 しかしながら、左梁はこの術に《欠陥》はあっても、《欠点》はないと考えていた。防御の体勢にまわった場合、敢えて蜘蛛の脚を使用し攻撃する必要はないからだ。左梁には土を自在に操る術がある。蜘蛛の脚ほどの大規模な術でなくとも敵を殺傷する程の威力は充分に賄える。普通の敵であれば気配を読み目を使用せず仕留める事は可能。

 が、敵は風を自在に操り中を舞う。加えて、蜘蛛の脚を悉く避け切った程の実力者。

 冷静になった左梁に《油断》の二文字は無い。

 考え出したのは蜘蛛と土の《同時攻撃》。蜘蛛の脚で空の自由を奪い、鋼鉄と化した土の矛を以て地上を制する。空を自由に飛べようとも攻撃の際は必ず的に近付く必要がある。遠隔からの爆撃が無意味と知れば、翔真は戦術を変えざるを得ない。その時が神楽坂翔真を仕留める最大の好機だ。

―――奴が使用している風をベースとした術は近距離から遠距離までこなすと考えるべきだ。となれば、奴の攻撃パターンは二つ。これまでの挑発や攻撃から考えれば近接戦闘に切り替えると考えるが妥当だが・・・何れにせよ、既に此方は《対策済み》だ

 やがて、耳を劈く爆音は止んだ。

 左梁は耳を澄まし外の気配を探る。微かに風が渦を巻く音が聞こえる。翔真は依然として左梁の凡そ真上の位置に陣取っている。此方の様子を窺っているのか動き気配はない。

―――頃合いか・・・

 左梁は蜘蛛の脚の防御を解き始める。脚は少しずつ花が開くように広がっていく。暗く閉じた空間に月の光が射し込んだ時だった。

 月の光が欠ける。小さな影にその光が遮られたのだ。その影は翔真だった。翔真は急降下する燕が翼を翻すかのように一直線に左梁に向かって来る。

 翔真は落下する中、蜘蛛の巣の中を覗くように目を凝らす。左梁の蜘蛛の脚が開く瞬間を狙った一点突破の奇襲、と見せ掛ける為の一手。

―――用心深い奴の性格を考えれば分からない事はないが・・・ベタ過ぎるくらいベタな術で笑っちゃうっての・・・

 翔真は垣間見た。

 左梁の蜘蛛の脚の中に見えるのは、堅く塗り固めれた土の壁だ。表面は艶やかに黒く光っている。泥団子を磨いたように光るそれは、防御を重視した術だろう。

―――啓鐘特製の《コイツ》の威力。お見舞いしてやりますか!

 翔真はまさに爆撃機そのものだ。

 手に持った小型の手榴弾二つ。それを蜘蛛の脚の中に放り投げると一気に急旋回。再び上空に向かい翼を翻した。

 左梁は気配を探り翔真の動きを全て把握していた。翔真が近接戦闘と見せ掛け、再び先程と同様の人間の玩具で攻撃してきた事。それは左梁にとって屈辱でしかない。

―――また同じ玩具か・・・実に愚かだ。そんなもので私の絶対的な防御を抜けない・・・

 左梁は蜘蛛の脚を抜けるように自身に迫る爆弾に何の恐怖も無かった。《ただの》爆弾程度で傷付く筈もない。やがて土の壁に爆弾が接触し炸裂する。威力は先程の擲弾には及ばないものだった。左梁はそれを鼻で笑う。

「少々奴の実力を買い被り過ぎたか・・・」

 口に出せばただ滑稽な話だ。そもそも歴戦の実力者である自分と、たかだか高校生程度の青二才を同じ天秤に乗せる事自体が間違っていたのだ。警戒心が強過ぎる自分を反省する。左梁は一気に勝負を決める為、そして開きかけた蜘蛛の脚を全開にする為、印を組み直す。

 しかし、左梁は直ぐに違和感を覚えた。

―――何だ、これは・・・!?

 蜘蛛の脚が何かに掴まれたようにぴくりともしないのだ。拘束具が凶暴な獣の口を開くのを阻むかのように、何かに押さえ付けられている感覚が左梁を襲う。

「ちっ・・・やむを得んか・・・」

 自身を守る為に構築した土の壁。

 術を解除するのは惜しいが内側から外の状況が把握出来ない以上仕方が無い事。左梁は内心で毒突きながら解術の印を素早く組む。が、土の壁がただの土塊に戻る気配はない。想定外の出来事に左梁は臍を噬む。

―――青二才め・・・味な真似を・・・

 翔真は上空から左梁の蜘蛛の脚を見下げる。

 蜘蛛が蜘蛛の巣に掛かるとは何とも滑稽な姿だろうか。左梁が造り上げた上げた蜘蛛の脚はまるで踠き苦しむ蝶のようにその脚をばたつかせている。

「効果覿面。流石啓鐘だ」

 翔真が左梁に対して使用したのは二種類の爆弾。

 一つは特殊なベークライト弾だ。ベークライトは通常熱で溶けて液状化し時間を於いて凝固し固体になる。翔真が使用したものは啓鐘御手製で、空気に触れた瞬間に凝固し始める。加えて、ただ固まる訳ではなく弾機のように弾力性があるのだ。伸縮する分、単純に力を加えただけは破壊は難しい。

 もう一つは術者と術の接触点のみを強制的に切断させる術を仕込んだ疑似爆弾だ。使用した術に接触した際、強制的にその術に介入し術者と術の接触点を断つ。術者との接触点を断たれた術は、術としての効果を消失し自然な状態へと戻る。しかし、翔真が使用したこれは、術者と術の接触点のみを切断し術の効果は継続させる性質を持っている。

 故に、左梁は攻撃の起点である蜘蛛の脚を封じられ、且つ身を守るために強固に造り上げた土の壁の中に閉じ込めれたのだった。術を解除すればこの状況を打破するのは容易い。しかし、それをすれば左梁は盾と矛を同時に失う事になる。一度使用した術に術を上書きする事も不可能だ。左梁は自身の術を他の術で打破するしかない。

「さて、どうする?手は幾つも残ってないぜ」

 翔真は獲物を猟る狼のようにその瞳をぎらつかせる。

 一方、左梁は翔真の意図に気付き、次の一手を模索していた。完全に頭を抑えられた状態。迂闊に動けば湯水のように翔真の攻撃を浴びる事になるだろう。土の壁からは完全に遮断されたが、現在も蜘蛛の脚には左梁の霊力が辛うじて流れ込んでいる。使用出来る霊力も無尽蔵ではない。このまま長期戦になれば不利になるのは左梁の方だ。

―――土の中に一度逃げ込み距離を取るのが得策か・・・いや、此処まで先を読んで来ているとなれば、それも読まれているだろう。こちらが次に打つ一手は流れを此方に引き戻す為のものでなければならない・・・

 左梁は幾つもの戦場を潜り抜けて来ている。幾つもの危機を乗り越え、こうしてまた戦場に立っているのだ。左梁は持っている。窮地に追い込まれた際の《奥の手》を。

 その時、左梁の頭の中に電気のように意識が走った。

 左梁は親指の皮膚を噛み切り反対の掌の表面に術式を書き込み始める。数秒と掛からずに術式は完成する。

「これを使用するのは久方振りだな」

 術式を書いた掌を地面に押し当てほくそ笑む。

 翔真の眼前から蜘蛛の脚が砂礫のように風化していく。と同時に、明らかに纏っている風の臭いが変わったのを感じ鼻をひく付かせる。腕組みをしていた手を解放し、手首を回し解していく。予想通りではあった。追い詰められた状況で小細工は無用。出し惜しみも出来ないだろう。

 だが、左梁の場合はそういう理由で動かないと、翔真は考えていた。空気を伝い感じるのは左梁の自信だ。自信を以て敵を葬る事が出来るという自負。左梁が繰り出そうとした、否、既に繰り出した別の術があるのだろう。蜘蛛の脚の術を解いたのがその証拠だ。

―――左梁が使用するのは恐らく《あれ》だ・・・ここまできたらもう一声・・・

 翔真は身構える。

 風を纏っている翔真は風によって周囲の微細な変化を感知出来る。広範囲ではないが、戦闘に於いては充分な範囲だ。

 周囲の変化に翔真のアンテナは直ぐに反応した。

 翔真が周囲に張っている風の盾に衝撃が走ったのだ。その衝撃を与えたのは《本物》の蜘蛛の脚。巨大なビルを支える鉄骨を何本も重ねたように太く長い脚が突如現れたのだ。強靭な筋肉とそれを埋め尽くす針のような毛。

―――俺の直ぐ真横に呼び寄せたのかよ!?

「受けきれねぇっ・・・!」

 翔真は横に薙ぐように襲って来た蜘蛛の脚の衝撃に耐え切れず吹き飛ばされた。翔真は落下する隕石のように凄まじい速さで家屋の方へと突っ込んでいった。家屋は屋根が粉々に崩れ、柱が叩き割れ、盛大に土煙が舞った。翔真はそのまま地面へと叩き付けられた。


『何だ?もう終わりか?』


 地面の底から湧き上がるような低く太い声。

 声の主は影を縫うように脚だけでなく、頭を、身体を何も無い空間から引き出していく。其処にまるで何か眼には見えない入り口があるかのようだ。

「久々だな」

 空間から現れた《それ》に左梁は親し気に話し掛ける。

『よう・・・我を呼び出したという事は、久々に愉しい戦だな?』

 声の主は嬉々として声を上げる。

「ああ。何年か振りの強敵だ」

 幕間のように隠れていた月明かりが声の主を照らしていく。

「存分に愉しもう、土蜘蛛」

『ああ』

 地獄に住まう鬼の貌。額からは白く歪に曲がった角。三白眼は魚のように飛び出し、口からは虎のような牙が剥き出しになっている。身体は牙と同様に虎の毛皮を着ているかのように見える。しかし、体表からは一切柔らかさは感じ取れない。触れれば人間の皮膚など簡単に引き裂くだろう。身体から伸びる腕はまるで人間のように指先が分かれている。その指先には怪鳥のように鋭い爪が伸びている。

『今宵は愉しい戦が出来そうだ』

 土蜘蛛は口角を吊り上げ笑ってみせた。

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