間違える
3-3には
それは薄汚れた水槽の中を泳ぐ出目金だ。片目が潰れていて見た目がひどく不気味で、だから主などと呼ばれるのだろう。
その主にまつわる噂もある。
夕方、教室が真っ赤に染まる頃。誰にも見られず聞かれずに、主の水槽の前で憎い相手の名前を三度唱える。すると三日のうちの相手は死ぬ。
子供だましだ。
でも僕は子供だったし、父とは折り合いが悪かった。酔っ払っては僕と母に暴力を働く、あの男が大嫌いだった。
だからある日、絶好の機会が訪れた時、僕は迷わなかった。
翌日、担任の先生の
そういえば先生は、父と同じ名だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます