砦編
第十四話『Lv15』
「じゃあ、砦に向かおう!」
妖精くんが意気揚々と言った。私達は砦に向うことに決めた。
私達は砦に向かった。
そこにはボスがいるという。
そのボスは着任してから、悪さを働いて、妖精くんたちが過ごしにくくなったらしい。
「いきなりボス!勝てるのかしら!」
と私は心配になった。
テンポが早過ぎるんじゃないかしら?
二回敵を倒したくらいで、いきなりボスを目指すかしら?普通。
そういえばそもそも、レベル5だし。
とはいえ、どのくらいまでレベル上げればいいのかもまったく検討もつかないのも事実。
「まぁ、大丈夫だろう」
と何故か自信があるっぽいライオン。
まあ、キマイラって強いもんね。
レベル1でもレベル15のチーターを簡単に倒しちゃうレベル。
「君たちが魔王になったら、僕は大臣かぁ」
と、なんだかよくわからないことを考えている妖精くん。
魔王になったあともいろいろ大変そうだなぁ。
私は楽しく過ごせれば別にそれで構わないのだけど。
その場で一番楽しく過ごす!
それが私の
「男子はみんな野心家なのね」
と私は思った。
結構このメンバー私以外悩みもせずに上を目指している。
そういうものなのかしらね、男の子は。と思った。
「まぁ、せっかくだしな」
と、ライオンが言った。
せっかくだから、らしかった。
せっかくで魔王になるのだ。
「さっぱりわからん!」
私は口にだしてしまった!
「そう?一番は一番目指さないとなれないしね!とりあえず目指して見る分にはなんの問題もないんじゃない?」
もちろん問題ないんだけど、何故か私だけがこき使われるビジョンしか見えないのは何故!
何回も思うけど、ヤギじゃなくて、ライオンが胴体の方がいいと思うなぁ。
「なれなかったらなれなかったで新しい生き方を探せばいいんだよ!」
とへびくんが言った。
「そういうものなのかな?」
正直女子の私にはピンとこないけど、皆がそうなら、皆の夢を応援するわ!
主に移動の面で。
そう、移動に関する仕事は全部私。
なんだか納得行かないけど、そうなちゃったんだからしょうが無い。
「さて、ついたよ!砦には普通のモンスターもいるから、がんばろう!」
妖精くんがそう言った。
「ヒョウだわ!」
<ヒョウLv15が現れた>
「レベル15だって!」
私はみんなに言った。
「チーターと同じか」
「え?レベルってなに?!」
と妖精くんが聞いてきた。
「敵の強さね」
と私が言う。
「え、ヤギさんそんなことがわかるの?」
と不思議そうに、妖精さんが聞いた。
そうか、これは超常の力なのかも。
「うん、なぜかわかるみたい」
私のスキル「天秤 - ライブラ」のおかげだけど、これを説明をすると、結構時間がかかりそうな気がしたので、そう答えた。
相手のレベルも分かったところで、戦闘の用意も完了した。
「よーし、戦闘開始よ!!」
私はそう言った。
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