第11話 美依篇五 鏡越しに君と
***
静かな朝だ。
今朝は誰も話しかけてこない。まあいずれ誰かしら来るだろうが、今はあの三人も登校していなかった。
静かだ。自然と心も穏やかになる。
『私、今日はおうちでお留守番してますね!』
本人の自己申告なので信用ならないが、教室であいつに絡まれることもない。
ただ、
『昨日の
便利に使えるレンカがいないことで、
正直、昨日のことを思い出すと登校したくない気持ちの方が強かったものの、これではずるずるとズル休みを続けそうだし、何より、そんなもの今更だ。誰かに意味もなく怖がられたり逃げられたりするたびに同じような想いをしてきた。
しかしそうなった責任が自分にもあるらしいことを不覚にも昨日の一件で気付かされた。
これまではなるべく周りにどう思われようが構わないというスタンスで不快感を隠しもせず顔に出して怖がられたりしたが、これからはもう少し周りを意識してみよう。周りに見られている自分というものをちゃんと考えてみる。
とはいえ、自分が嫌な想いをしたくないというだけで、別にクラスメイトたちと親交を深めたいわけではない。怖がられ敬遠されている現状から、近づきがたい、壁を感じる、という程度になればいい。それくらいに改善されればあのクラス委員が絡んでくる口実も弱くなる……はずだ。
なんにせよ、穏やかにいこう。
心を平静に、冷静に保てば、鏡の妖怪に乱されることもないし、滅多なことでは不快感を露わにしないだろう。さすがに微笑みはしないが、仏様のような自分を心掛ける。昨日のことで何か言われても動じないように。
しかしこれから相手にする人物のことを考えると、どうしても微妙な気持ちになってしまうのだが――だからこそ、穏やかに。
「……ふう」
一息ついて、机の上の木箱を脇に寄せて突っ伏す。そうしながらそれとなく周りの様子を窺ってみる。意を決するべく早めに登校したのもあって教室内はまばらだ。
都合がいい。あとは人の少ないうちに目的の人物がやってくるのを祈るだけ――と、
(……来た)
ありがたいことに、向こうも早めに登校してきてくれた。やはり昨日の一件が関係しているのか。
息を潜めて――いやむしろ深呼吸して覚悟を決めるべきなのだが、相手の気配を探ろうとすると自然にそうなっていた。
なかなかやってこない。普段あまり意識しておらず彼女の朝の行動に注意を払っていなかったが、まあ当然の流れとしてまずは鞄を置くために自身の席に向かったらしい。なんとなく直接こちらにやってきている印象だった。
それから――椅子を引く音。座った? 立った? どうやら席を立ったようだ。そろそろ来るかと思えば、足音は遠ざかっていく。机に突っ伏したまま確認してみると、なぜか教室を出ていくところだった。トイレだろうか。
いっそのことこちらから声をかけようかとさえ思ってしまうほど思わせぶりだ。
(……いや)
普段と違うことをすれば怪しまれるかもしれない。あくまでもののついでという感じでいきたい。それに、自分から話しかけることには抵抗がある。話しかけられれば苦労しない。どんな第一声で近付けばいいのか、「おい」とか「お前」という安易な言葉じゃ二の句が継げない。
そうこう考えているうちに誰かの足音が近づいてきて、諒真の机の前で止まった。
密かに深呼吸してから、思い切って顔を上げた。
「……訴えるぞ」
「?」
案の定、彼女は携帯を――カメラを構えていたのだ。
「……なんなんだよ」
「寝起きの写真、欲しかったので」
昨日は撮った写真に納得できず、今日改めて撮り直そうというつもりだろうか。それにしてもどうしてそんなものがほしいのやらさっぱり分からない。
「経過――、」
「もういいよ」
実験動物じゃあるまいし、ひとの観察なんてして何が楽しいんだか。
彼女は今日も相も変わらず何も感じておらず何も考えていなさそうな、表情からは何も読み取れないぼんやりとした顔をしている。
単に名字が同じだけではここまで気にならなかっただろう。彼女が絡んできたとしても同じ名字だから興味をもたれたのだと納得していたはずだし、納得できなくても自分から関わり合いになりたいとは思わなかったはずだ。
だが、事情がある。
彼女は今年の五月、ゴールデンウィーク明けという微妙な時期に転校してきた。
ちょうど意識不明に陥ってから一年というある意味、節目とも言える時期だったから憶えている。
簡素というか愛想がないというか、そんな感じで名乗るだけの自己紹介を終えたのち、誰かが彼女に質問したのだ。
『うちのクラスの束原くんとは親戚か何かですか?』
あれは……美依か。あの目立ちたがり屋が質問したのだ。
その問いに緋景は、
『私は、諒真くんのお嫁さんです』
教室が一瞬たしかに静まり返った。
あの日までなんの接点もないどころか完全に初対面だった相手から突然そんなことを告げられ、普段はなるべくこちらを見まいとしていたクラスメイトたちから視線の集中砲火を浴び、とてもじゃないが平静でいられなかった。
それ以後、気にはなっても近付かなかったし、彼女の方も特に接触してこなかったのだが、クラスメイトたちは彼女を諒真の関係者だと確信したようで、転校生だからともてはやすものは少なかった。微妙に距離をとられていた。
束原緋景とは何者かを幾度となく考えた。
考えた末、緋景は現在行方不明である両親いずれかの隠し子ではないかという結論に至った。
つまり、自分にとって妹みたいなものじゃないかと諒真は考えている。
あるいはいっさい手掛かりのない両親へと繋がる貴重な存在なのかもしれない、と。
だから、知りたいと思う。
これはそのために必要な第一歩だ。
「やる」
机の上にあった木箱を緋景に押し付けた。
「?」
「……昨日の、助けてもらった礼だ」
「…………」
なぜか、そっと息をつく気配を感じた。
まるで安堵したかのような。
まあそうなってしまうのも分からなくはない。昨日彼女は明らかに異質な力を披露したのだ。それを見た相手がどう思っているか、ふだん感情をあまり表に出さない彼女でも不安を覚えていたのかもしれない。
「……開けていい?」
好きにしろ、と言う代わりに頷いた。
木箱を開くと彼女は中身を取り出して、
「……呪いの鏡」
「失敬な」
「おい」
喋るな、余計なことはするなという意を込めて鏡を睨むと、やつはそれ以上何も言わなくなった。
「……欠けてる……」
手鏡は赤コートにやられて鏡面にはひびが入っているし、一かけらぶん失われたままだ。そんな中古品より劣る代物を渡された彼女はどんな顔をしているのだろう。あまり見ないようにした。
「見る分には困らないだろ」
「ほんとにもらっていいの?」
「……だから、やるって」
「なんで?」
昨日の礼という口実があってもやはり突然プレゼントなどすれば訝しむか。モノがものだけに恩を仇で返そうという魂胆が見抜かれているのかもしれない。
別に危害を加えるつもりはないが、この手鏡を持っているとまた赤コートが現れないとも限らないし、その辺の事情に詳しそうな彼女に受け取らせるのはやっぱり難しいか。
「……あれだよ」
それでも一応、努力はしてみよう。
美依から奪い取った手鏡の始末について諒真は
緋景へのプレゼントに。
「これ見て……笑う練習でもしてろ」
彼女自身は笑んでいるつもりなのかもしれないが、傍目からだと困っているかのような、ともすれば怒っているかのように映るどうにも微妙な表情を作る。
その点、鏡野なら実体とは異なる鏡像を見せ、いい感じに笑顔のサンプルを提供できるだろう。それを真似して、少しでもマシな笑顔を作れるようになれば友達のひとりでも出来るんじゃないかという――なんだろう、親心は何か違う気がする。強いていえば、妹かもしれない相手に対する兄としての気遣いか。
無理に作った笑顔では不恰好だし疲れるばかりでも、続けていればいつか自然と笑えるようになるだろう。
「…………」
緋景はじっと手鏡を見下ろしている。鏡野が気をきかして早速実践してくれたのかもしれない。
昨日、遊里が言っていた。運命への抵抗だの新しい用途だの言うが結局のところ、鏡野は誰かに構ってほしいだけなのだと。美術品のように観賞するため飾られるのではなく、道具として生まれたからには――作られたからには、モノとして人に使われたい。そういう、道具としての存在意義めいた何か。
人を映すのに飽きたのではなく、まあそれも多少なりともあるのかもしれないが、そもそも鏡野は近年、鏡として使われることすらなかったらしいのだ。新しい用途を求めたのは人が自分を必要とする理由が欲しかったから。使われず必要なくなれば持ち主の意思次第で捨てられるしかない道具である運命への抵抗。
あるいは、幸せを掴むための努力。
そんな鏡野を哀れに思ったのでも共感したのでもなく、ただ単に使い道を思いついたからせっかくなので利用してやろうというだけだ。
「…………」
ふと気が付くと、緋景が今度はこちらにじっと視線を注いでいる。もう用はないと告げる代わりに目を背けると、その意図が伝わったようで彼女はこくりと頷き、
「……ありがとう」
深い霧の向こうから射す日差しのような、どこかぼんやりとした柔らい笑みが浮かんでいた。
***
何はともあれ、鏡野を緋景に渡すことには成功した。
次はあの目立ちたがり屋から手鏡の破片をとり返せばうまくいくのだが――
「おはよう!」
「……ああ」
当の本人がやってきた。
普段にも増してやたらと大声で挨拶したかと思えば、普段のように去っていくことはなく、なぜかひとの席の前でむすっと腕を組んで仁王立ちしている。
「……なんだよ」
「これ……返しに来たのよ」
そう言って美依は机の上に畳まれたハンカチを乗せた。昨日の別れ際、鏡の破片で手の平を傷つけた彼女に渡したものだ。きれいに洗ってくれたようだが、返しに来たのはそれだけではない。
ハンカチをめくってみると、親指ほどの大きさがある鏡の破片が包まれていた。
「その……うまくいったわ」
美依にしては珍しくぼそぼそと聞き取りづらい声だった。
うまくいったというのは昨日の――父親の件だろうか。
昨日の放課後、下校する前に改めて破片を返すよう美依に迫ったところ、彼女から「待ってほしい」と言われた。事情なんて聞く気もなかったが、美依は父親に会って直接話をしたいのだと勝手に語り始めた。昼に諒真の口からはっきり「可愛い」と告げられ、面と向かって話すことの重要性に気付いたのだとか。
電話やメールではなく直接会うことで伝わることも伝えられることもあるだろう。たとえば話す際の表情の変化や仕草、態度など、そうした機微に相手の本心が表れるかもしれない。
会うなら勝手に会えばいいと思ったのだが、実際に父親と対面したらうまく話せない、だから鏡野が必要だと美依は訴えた。その主張には一理ある。鏡野がいれば普段より本音を出しやすくなるからだ。一日だけ、という条件で美依に破片を預けた。期限付きの方が彼女の後押しにもなる。
そしてその結果、どうやら美依は納得いく結果を得られたようだった。
父親と話した際のことでも思い出したのか、ぎこちなくも溢れる感情から自然と生まれたかのような笑みが滲んでいた。
何か、思うところはあるのだろう。それは両親の問題かもしれない。しかし浮かんでいるのは悲しげなものではなく、どちらかというと「しょうがないな」といった感じの微笑だ。
彼女の家の詳しい事情は知らないし、あまり踏み入りたいとも思わない。彼女からうまくいったと聞けただけで充分だ。
「……良かったな」
「あ……うん」
口を開いてから何か声を発するまでにさっきからなんとも微妙な間をとる。まるでどう口をきけばいいか分からず戸惑っているかのようだ。それはこちらも同じだから用がなければさっさと目の前から消えてほしい。
ふと思い至ってそれとなく美依の顔というか全身に視線を走らせた。何か見落としていて、またそれを理由に騒がれても困る。が、特に昨日と違ったところもない。
「その……、」
美依は蚊の鳴くような声で、
「……ありがと」
そう言うと、逃げるように教室を出ていった。
「…………」
別に、自分のためにやったのであって、彼女が礼を言う必要などないのだが。
なんというか、こう、さっきからそういう慣れないことを言われていると、なんだか妙な気分になる。
それもこれも、この破片のせいだろうか。
そういうことにしよう。
「とにかく……破片を手に入れた」
気持ちを切り替えようとあえて言葉にしてみる。
「これで……」
緋景について探ることが出来る。
改めて鏡野と話をつけるために破片を取り出してその中を覗き込んでみると、こちらを見返す大きな瞳と目が合って思わず叫びそうになった。
「ぐ……てめぇ鏡野……っ」
「わたくしは昨夜いわれたことを実践しているだけですよ?」
さりげなく振り返ってみると、緋景は自分の席に座り手鏡とにらめっこしていた。さっきの瞳は緋景のものだろう。
「……向こうからこっちは見えてないよな……?」
今は破片の中に着物姿の少女が映り込んでいる。手鏡よりも画面が小さいからか、鏡野も鏡の中で若干後ろに下がっていた。奥行きを感じられる。
「透視……というより、
撮影するわけでも盗み聞くわけでもないから、盗撮や盗聴よりは透視というべきなのだろうが、
「人聞きが悪いな。俺が覗くんじゃない」
「似たようなものではないですか」
まあその通りだ。ただし、こちらは別に緋景の私生活を覗き見たいのではない。
鏡野を使って緋景の身辺調査をするのが目的である。
昨日の美依と鏡野のやりとりを見ていて考えついた案だ。どうやら砕けた破片も手鏡本体同様に利用できるらしく、鏡野自体は一人だが、どうやら手鏡から破片に行き来したり、破片に映る景色を手鏡の方で確認することも出来るようだ。破片はいわば固定電話の子機のようなものか。
この性質を用いれば、今のように手鏡が映す光景を見ることもでき、緋景のもとにある手鏡本体から鏡野が見聞きした情報を、破片を通してこちら側で聞き出すことも出来る。
一種のスパイ活動である。
鏡野の方も乗り気だったし、それ以前に破片という自身の身体の一部を握られているから鏡野は従うしかないのだ。
「……ほんとうに鬼畜です……」
「なんか言ったか?」
「いえ! 役割は把握しておりますゆえしっかりご奉公させていだきます!」
「よろしい」
多少気にかかることはあるが、なんだかんだでいいことだらけだ。昨日は散々な目に遭ったという想いが強かったものの、結果的にはメリットが大きかった。むしろこちらの方が美依に礼を言いたいくらいだ。
特に鏡野。こいつが大人しくなったのが一番大きい。前々から知りたいと思っていた緋景についても探れるのだから万々歳である。
そんなご満悦気分で破片を見下ろしてみたら、鏡野は表情を隠すようにうなだれていて、消え入りそうな声でなにごとかをつぶやいていた。
「わたくしはもうあなたのものですから。人質などとらずとも、わたくしは……」
「そこまでへりくだられると逆に気持ち悪いな」
何か裏がありそうで。
「失敬な!」
怒鳴る鏡野の顔はなぜだか真っ赤だ。
ともあれ、鏡野が言うことをきけば面倒が少なくて助かる。
残る問題はといえば、あの幽霊のことだが――
「つ、束原くん、おはようっ」
それも、
「……あれ? 今日は挨拶からしたのに……」
「……今日はやけに遅かったな」
「え? もしかして待っててくれたとか? でもごめんね、束原くんが期待してるような情報は何も……」
「お前はひとをなんだと思ってるんだ」
別に待っていたわけでもなければ、遅かったことを咎めているわけでもない。
思うに、今朝の彼女は身だしなみを整えるのに時間を費やしたのだろう。昨日とどこか印象が異なる。すぐには気付かなかったが……匂いか。柑橘系の香りがする。髪にもつやがあり少し濡れているようだ。シャワーでも浴びて来たのか。
「今日はレンカちゃんいないんだね……?」
「……あぁ」
すぐにやってくるかもしれないが。
それはそれとして、今朝も何か用でもあるのだろうか。
「で?」
「……で?」
きょとんと首を傾げる言梨。
「……何か用か」
「用っていうか……」
伸ばしている髪を指でもてあそびながら、
「あ、あの手鏡なんだけど、もし対処に困ってるんならわたしもらっても……、」
「もうないぞ」
それとなく破片を包んだハンカチを手元に引き寄せる。
「またまたぁ~」
「だからないんだよ」
「もう束原くんはいじわるなんだから。ほんとはあるんでしょ?」
「どういうノリだよ。ほんとにないんだって」
言梨の笑みが固まった。
「……ほんとに?」
「ほら」
教室の後ろを示す。そこでは相も変わらず手鏡とにらめっこしている緋景の姿がある。さっきから何をしているのだろう。鏡を覗き込んでしきりに頷いている。鏡野とでも話しているのか。あの妖怪はまた何を吹き込んでいるのやら……。
「なにゆえ束原さんに……。やっぱり束原さんってその、束原くんの……」
「なんだよ」
こいつは自分と緋景のことをどう思っているのだろう。多少、興味が湧いた。周りからはどのように見えているのか。客観的な視点ではどのように映るのか。もしかすると自分では気づかないものの、何かしら顔立ちが似ていたりするのかもしれない。似ていたらそれはそれで思うところはあるが。
言梨は小さく息を吸ってから、
「結婚してるの!?」
……………………………………………………。
「は?」
何を言ってるんだろうこいつは。
「は? じゃないよ! こっちは真面目に訊いてるのに!」
顔を真っ赤にしている。先ほどの鏡野みたいだ。
「だってそのっ、年齢的にはいける歳じゃないかと……!」
「…………、」
まあ、諒真は今年で十八になるし、緋景は十七になるだろうか。たしかにいける歳だが、いささか発想が飛躍しすぎではないか。
「じゃ、じゃあ、婚約してるとか……」
「普通は兄弟とか親戚とか、もっと他にもあるだろ……」
言梨の言葉にふと引っかかるものを覚えた。
婚約――
『私は、諒真くんの〝お嫁さん〟です』
ちょっとその後にいろいろあってスルーしていたが、あのとき彼女はそんなことを言っていたのだ。
名字が同じだからてっきり隠し子ではないかと疑っていたものの、婚約者とか許嫁とか、そういう考え方も出来るか?
……考えても仕方ないか。
いずれ、それも近い内に何かしら分かるはずだ。
「でも束原さん、お嫁さんだって……、」
「……その〝束原さん〟っていうのどうにかならないのか、紛らわしい」
「じゃあどう呼べば――、」
と、言梨が不満気に何か言い募ろうとした時だった。
「束原くん!」
「あ?」
どこかに行っていた美依が帰ってきた。
また〝あれ〟かと思うとげんなりしてしまう。
昨日の、美依化現象の後始末だ。
努めて心を穏やかに。ヘタな応対をして妙な噂を立てられるのはこりごりだ。
一度深呼吸してから席を立ち、教室の入口でこちらが来るのを待っている、何やら不機嫌そうな美依の元へ向かう。
「……今度はなんだよ」
いったいどんなクレーマーがいるのやらと思ってみれば――
「この人、
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