第10話 その後

俺たちサッカー以外にも、剣道、テニス、バトミントン、が戦い、バトミントンと剣道を雀山商業に取られた。

次はバレーとバスケットボール。


バスケットボールは圧勝したが、バレーは僅差で負けた。

「さて、次は両校吹奏楽で勝負してもらう。いかに観客を沸かせられるか。勝負だ。」

龍秀高校は「エキゾチックヒーロー」を演奏し、雀山商業も「マニアックティーチャー」を演奏した。

甲乙付け難く引き分けに終わった。

最後は両校生徒会長と両校番長が、生徒会長同士、番長同士でオセロと将棋をして、南原と東原は合わせて三勝し、龍秀を防衛した。


「それでは皆さん、これで、<雀山商業侵攻戦>を閉会します。皆さん我々の喧嘩にお付き合い頂き有難うございます。なお、両校生徒会メンバーおよび、不良共は集まってください。」


そうして、解散した。

「こうして皆さんを集めたのは理由があります。それは・・・・・・・・・皆さん親睦会も兼ねて食事に行きませんか?」皆こけた。

それは深刻な話かと思っていたからだ。

そして、龍秀高校生徒会および雀山商業生徒会、朱雀隊、武対屋龍秀の打ち上げが始まった。


「この度は、突然の宣戦布告誠に申し訳ない。また、ご協力感謝します。私は去年この龍秀高校に攻め込みました。その時の番格の意思でその後も龍秀高校には目を光らせていました。ですが、私自身、この行動に自信が持てず、内心悪いと思っていました。今回、負けてしまった事をきっかけに、これからはもう二度と攻め込みません。この西村をどうか弟子にして下さい。お願いします。南原殿。」


「分かった。だが裏切ったら承知せぬぞ。」

「分かりました。有難うございます。」

「よし、皆、お肉が出来たぞ。」

ここ・・打ち上げ会場は司馬の実家、司馬精肉・・じゃなかった、柴精肉店である。

主に牛肉と羊肉がお薦めである。


「おう、ジンギスカンか。いいのう。さて今日はいっぱい食べよう。」と俺、「おう、そうだな。とその前に盃を。」

俺と西村は義兄弟の盃を交わすと、盛大に食べ始まった。

「牛肉もあるで。」良いねえ。最高だ。

そうしてあっという間に二時間経ち午後二時となった。

「えっ!?これで千円とは安い。」と俺は言った。

「今回は特別です。いつもはこれで五千円ですがね。」帰りに残った生肉を皆で分け合い、有り難いことに特製焼肉のたれをもらえた。

今日は、幸せだったなあ。

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