エピローグ（現在）
さて、無事に結婚できたものの、
やっぱりまだメンがヘラることもある私です。
結婚しておいて、まだ何かあるのかって？
あるんだなあ。
そう、子供。
昔から、いつかは結婚して子供が欲しいと思っていた。
ただ、声優になりたかったから、
『仕事して、30歳くらいまでに結婚して子供が持てたらいいなぁ』
という漠然とした思いだった。
声優を辞めて、恋愛もうまくいかず、人生の目標みたいなものを見失ってからは、
徐々に結婚願望が強くなっていった。
というか、一人で生きていくのがしんどくなっていた。
結局、半ば自暴自棄になってやりたい放題やっていた私は、
Jと出会って結婚まで至ったのだけど。
Jも音楽は趣味レベルになっているし、
私は扶養に入りビアバーを辞め、新しく始めたアルバイトも週3日。
お金は貯まらないが、最近は心身ともに安定して暮らしている。
が、結婚後、なんと2度、自傷してしまった。
最初は、私が勝手に縁を切ろうとしていた友達と仲直りした方がいいとJに言われ、
連絡した友人が妊娠していると知ったとき。
私が求めていたものを全て先に手に入れる子だったから、離れようとしていたのに。
羨ましさでダークサイドに落ち、Jが私を慰めても慰めても駄目で泣き続け、
Jがもう無理、となり喧嘩→自傷。
2回目は、Jの友人が奥さんと我が家に遊びに来ることになっていたのだが、
その奥さんが妊娠している、と前日にJから告げられ（酒出さないでとの意図）
急激にテンションが下がり、やっぱりかとJも呆れ喧嘩→自傷。
…おいおい、何も変わってないやん！！
いや、たぶん、もう大丈夫。
Jは妊活に協力してくれているし、
あとはもう、運を天に任せるしかないのも分かっている。
こればっかりは、どっちが良い悪いの問題じゃない。
私は自分の気持ちが乱れる可能性のあることから、
できるだけ関わらず、目をそらそうとしてきた。
でも、普通に生活を送っている限り、情報を完全に遮断するなんて無理だ。
結婚しても、全てがうまくいくわけではない。
もう二度と自分を傷つけない、なんて意気込んでも、
落ちる時は落ちるし、傷つけてしまうこともある。
それでも、死ななければいいと思う。
絶対にやってはダメだ、と思い詰めると、
逆に自分を追い込んで、一足飛びに死に近づいてしまう。
それなら、死なない程度に発散する方がまだマシだと、私は思う。
いや、痕は残るし、やらないに越したことはないんだけども、ね。
喧嘩の頻度も減っているし、
ここに書くのは、一種の宣言のようなもの。
皆さん、私を見張っててください、と。
無事、子供ができた暁には、さすがに、もうしないと思う。
いや、絶対しません。はい。
両親に愛されていないとは思っていないけれど、
やっぱりどこか、寂しかった。
小さい頃から、母に積極的に抱かれた記憶がない。
物心ついた時から、母をやや怖い存在だと感じるようになった。
甘えたかった。抱きしめて欲しかった。話を聞いて欲しかった。
再婚した父は優しくて、良い人で、この人が父になって良かったと思った。
その気持ちは今も変わらないけれど、妹ができて、どこか疎外感を感じ始めた。
私だけ、この家族と違う血が混じっているんだな、と。
だから3人は平気なこと（部屋が汚いとか）が平気じゃないのかな、とか。
勝手に疎外感。
そして、妹のチクり事件から、一度、家族を信用できなくなった。
なんで私が辛くなるような事ばかりするんだ、と反発した。
だから、家を出た。
でも。
私の結婚を、祝福してくれた。
それだけで、もう十分だった。
今は家族とも仲良くやれるようになった。
Jの存在が大きいのは言うまでもないのだけど。
人は変わる。変われるんだと、思った。
いくつになっても。
これからも色々あるだろうけど。
まだJに依存してしまっているけれど。
少しずつ、今までとは違う方向へ、歩いていきたい。
自分を、周りの人を、大切にしていきたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます