ジュブナイルという言葉に生きた(生きてる)現在進行形の作者様より生まれた物語であることは間違いない。徹底的に練りこまれた世界観に傾倒することなく、登場人物の生き様、呼吸がこちらにも届きそうな描写力。息をつかせぬ展開に次ぐ展開は、さながら映画のカメラアングルを追いかける様です。
女の子が主役というところもあり、恋愛色は薄いです。憧れる様な美男子の様な華もないです。
でも、それ以上の「生きる」ことをここまで生々しく描くか、と嘆息してしまいます。
決してライトではない。生ぬるくもない。ファンタジーの真髄ってそこじゃないかしら、と思う僕には大好物の一作です。
第一部は完結し、第二部は作者様のサイトでスタートしてますが、是非カクヨムでの掲載を心待ちにしつつ。絶対にもっと評価されていい作品です。是非に是非に!