三章 冥府への招待 ⑥



「ヘカテさま、どこに連れて行ってくださるのですか?」

「それは着いてからのお楽しみ、さ」


 肩を並べて歩きながら、尋ねるペルセポネにヘカテは答えを焦らす。


 黒い岩肌に囲まれ霧に包まれた地下の風景は、ペルセポネの目にはどこを歩いているのか区別がつかない。

 石の転がる道ともわからない道を歩きながら、ヘカテは大人しくついてくるペルセポネに尋ねる。


「どうだい、初めて地下にやって来ての感想は?」

「不思議なものや驚くことばかりです。

今まで全然知らなかったものですから。こんな世界があるなんて……」

「こんな暗くて湿っぽくて殺風景で、何の味気もおもしろみもない冷たい世界があるなんて?」


 ヘカテのとがった物言いに、ペルセポネは困って口ごもる。

 それを鼻で笑って、独り言のように言った。


「お嬢ちゃんの目には、世界は一体どんな風に映って見えてるんだろうねえ」

「えっ」

「きれいなものだけ見て生きていられたら、さぞ幸せだろうね」


 ヘカテの声に辛みがにじんだように聞こえて、ペルセポネは怪訝そうに、自分よりも高いところにある女神の顔を見上げる。

 薄い微笑みを張りつかせたヘカテの顔からは、その心は読み取れない。


「ところで、エリニュスはどうしてそんなこそこそついてきてるんだい?」


 ヘカテが虚空に呼びかけると、羽音と共にアレクトの声が答えた。


「主命ゆえ、ペルセポネさまの前に姿を見せることはできません」

「なるほど、冥府の王のご配慮というわけだ。

お嬢ちゃん、知ってるかい? 

このエリニュスたちはちょっと生まれが変わってるんだ」


 ヘカテの言葉にペルセポネは首をかしげた。

 ヘカテは唇の端を持ち上げて笑って、


「もともと世界を支配していた天空神ウラノスが、その支配権を奪おうとするクロノスと争ったとき、クロノスに傷を負わされ流した血から生まれたのがエリニュスなのさ。

その生まれが特殊なせいか、彼女たちは姿も変わっていてね。

見た目でお嬢ちゃんを恐がらせないようにっていう、坊やの気遣いってことだろうね」

「……そうだったのですか、知りませんでした……」

「お嬢ちゃんは、知らないことがたくさんありそうだね。

そうじゃないかい?」

「はい、その通りだと思います」


 自分が今まで当たり前に過ごしていた足元に、別の世界があったこと。

 そこにもまた、見知らぬ神々が暮らしていること。

 それぞれ違った気性で、さまざまな役目と力を持っていること。

 何もかも、知らなかったことばかりだ。


「お嬢ちゃんは地下にこんな世界があることを知らなかった。

だけど、地下にはまだお嬢ちゃんの知らないことがたくさんある。

これからそれを見せてあげよう」

「まだ知らないこと?」

「そう……ほらもうすぐ、向こうに見えてくる」


 ヘカテが細い指で指し示した方に、ペルセポネも視線を向ける。

 漂う霧が、その場だけ避けるように晴れている。

 冥府をくまなく覆う霧さえも、畏れて避けるような場所――目の前に現れたその姿に、ペルセポネは大きく目を見開き息を呑んだ。


 それは巨大な門だった。


 青銅でできた分厚く冷たい門が遥か天井までそそり立っているのを、ペルセポネは唖然として見上げた。

 視線を下ろして左右に向けると、門と同じだけの高さのある青銅の壁が、果てしなく連なっている。

 どこまで続いているのか、目をこらしてみても、その先は視界からかき消えてしまって果てが見えない。

 この一帯を、堅牢な門と壁が隔離しているようだった。

 門の内側にあるものを、決して外に出さず、何ものもこの場に近寄ることができないように。


 異様な圧迫感を与える門を目の前にして、ペルセポネの肌に悪寒が走った。


「ヘカテさま、これは、一体……」

「これはタルタロスの門。

不死の神々すら恐怖する、絶対の暗黒を守る門なのさ」


 霧の入り込む隙間もないほど強固な門からにじみ出てくる寒々とした気配が、ペルセポネの華奢な身体を圧した。

 息がつまるほどの威圧感に、ペルセポネは怯えて無意識に後ずさりながらも、視線は門から離せずにいた。

 そのかたわらに並んで立ち、同じように門を見上げて、ヘカテは静かな声音で語りはじめる。


「お嬢ちゃんはティタノマキアを知ってるかい? 

昔起こった、クロノス率いるティターン神族とゼウスたちオリュンポス神族との、世界の支配権をかけた争いのことがそう呼ばれている」

「少しだけ、聞いたことは……」

「クロノスとゼウスは実の親子だった。

気づいているかい、お嬢ちゃん。今のオリュンポス神族の繁栄は、血生臭い親子喧嘩の結果、築かれたものだってことを。

まあ、クロノスも父親から実力で支配者の地位を奪ったんだから、これも応報ってもんだろうけどね」

「それは……」

「争いに敗れたティターン神族がどうなったかは知ってるかい。

彼らはね、この門の向こう、タルタロスに落とされたのさ」

「落とされた……?」

「地下に築かれた冥府の、更に下層に広がる底なしの暗黒がタルタロス。

その暗黒に落ちた者は、二度と出てくることはできない。

ゼウスに逆らった者たちは、そこで永劫の罰を受けているのさ」

「…………」

「ま、あたしは坊やたちには何の含みもないけどね。

一口にティターンと言ってもいろいろさ。

あたしはどっちつかずで面倒な争いをやり過ごした口だし、クロノスを見限って早々にオリュンポスに味方した連中もいる。

頑固にクロノスに従った連中はみんな仲よくタルタロス行きだが、あたしはそれについては特別思うところもないしね」


 皮肉っぽいヘカテの口調からは、それが本心なのか別に思惑があるのかはかりかねた。

 戸惑い、なんと言うべきか迷って黙り込んでしまったペルセポネを、ヘカテはからかうように見下ろして言った。


「ま、あたしのことはいいんだよ。

それより、お嬢ちゃんは怖くならないかい? 

こんな非情な闇を備えた冥府、その闇を抱えて地下を支配するハデスのことが」

「え……」


 立ちすくむペルセポネを見据えるヘカテの双眸が妖しく光る。

 紫水晶を思わせるその瞳は、ペルセポネの心を見透かし、その心を試すように、ペルセポネの目をまっすぐに捕らえている。

 心を読み、操る呪術の女神の前では、どんなごまかしも逃げも許されない。

 そのことを思い知らされるような眼差しの力だった。


「きれいなものしか見ていない、見たくないものは見ようとしない、そんなご都合主義のお姫さまには、この世界は酷だよ。

後悔する前に、おうちに逃げ帰るなら今のうちさ」

「どういう意味です……?」

「はっきり言おうか。

お嬢ちゃん、あんた、だまされてるんじゃないのかい?」


 ヘカテの口から出てきた予想もしない台詞に、ペルセポネは呆気にとられて瞳を瞬かせた。


「あの坊やは自分の領土と職分にしか関心のない男だよ。

それがどうして、見ず知らずの地上の女神であるあんたに親切にするんだろうねえ。おかしいとは思わないかい。

何か思惑があるんじゃないかってね……それもよくないことで」

「そんな……」

「地上の不死の神々すら、闇満ちる死者の世界を恐れる。

そして、その支配者のことも、ね。

それはなぜか……得体が知れないからさ。

ハデスがあの無感情な顔の下で、何を企んでいるのか……。

ヘルメスにしたってそうさ。口のうまい男のことは、迂闊に信じちゃいけないよ。

可愛い顔して、生まれつき詐術の才に恵まれた曲者なんだからね、あの使いっ走りは」


 一歩、ヘカテはペルセポネに近づく。

 言葉を失って立ちすくむペルセポネに向かって、ヘカテは長身をかがめるとささやきかけるように言う。


「あたしは心配して言ってるんだよ?」


 耳元で、不意に優しげな声音でささやかれた言葉は、まるで誘惑するかのように甘く響いた。


「ハデスの呼び名を聞いたことはあるかい。

多くの者迎える王……ハデスは冥府の王として、自身の領土に多くの者を迎え入れる。

しかし、一度迎えられた者は、二度と地上には帰れない。

酷薄で容赦のない男だよ、冥府の王という奴は。

地上の者たちは、みんなそう言っていたんじゃないかい?」

「…………」

「今はまだ、あんたを自由にさせているみたいだけどね。

いつ気が変わるか知れたもんじゃないよ。

真っ暗な牢獄につながれて、二度と日の目を見られないなんてことになるかもね。

さあ……どうする?」

「……ハデスさまは――」


 言葉を探すように考え込んでから、ペルセポネはヘカテの眼差しを見返して言った――まっすぐに。


「ハデスさまは、そんなひどいことはなさらないと思います」

「へえ……お嬢ちゃんが、あの男の何を知ってそんなことを言うんだい」


 言われて、ペルセポネは一瞬口ごもったが、


「……確かに、私はハデスさまのことを何も知りませんけど……でも、あの方は優しい方だと、そう思うので――」


 枕元に生けられていた水仙の花、気遣わしげな言葉、視線、壊れものを扱うように自分の手を取ってくれたときの感触――それらを思い返して、ペルセポネは懸命に言葉をつないだ。


「ヘカテさまのおっしゃるようなことは、私には信じられません」

「あたしが信じられない? 

何にも知らない小娘が、言うねえ」

「私は言われる通り、知らないことばかりですけど……だからこそ、今からたくさんのことを知っていきたいと思っています」

「…………」

「あの、お気を悪くされないでください。

ヘカテさまが心配しておっしゃってくださっているのだとはわかっているのです。

でも、その心配はきっと、無用だと思います」


 それはペルセポネの今の精一杯、心からの素直な言葉だった。

 その言葉と同様、素直な輝きを宿した緑の瞳を、ヘカテはその奥にあるものを暴こうとするかのようにじっと見据えていたが、


「ふっ……あっはははっ」


 ややあって、こらえかねたようにヘカテは声を上げて笑い出す。

 和らいだ表情で朗らかな笑い声を上げる女神を、ペルセポネは呆気にとられて見つめた。


「あはは、そうきたか……あー、笑った笑った。

いいねえ、お嬢ちゃん。あんたいいよ、気に入った。

その調子で、あの坊やのことをよろしく頼むよ」

「はあ……?」


 何のことやらわからず首をかしげるペルセポネの肩に、ヘカテは親しげに腕を回して自分の胸に抱き寄せた。


「あんたみたいな子が現れるのを、もしかしたら待っていたのかもしれないね」

「ヘカテさま?」

「や、こっちの話……おっと、丁度いいところに、坊やのお出ましだ」


 ヘカテの言葉にペルセポネは視線を上げる。


 勇ましい車輪の音を立てて馬車がやって来るのが見えた。

 馭者台で手綱を操っているのはハデスで、隣にヘルメスが座っている。

 その勢いで霧を吹き散らしながら、馬車は間もなくペルセポネの目の前に着いた。

 馭者台から下りるやいなや、ハデスは険しい面持ちでヘカテに詰め寄る。


「ヘカテ、なぜここに彼女を連れてきた」

「別に。何にもやましいことはしてないよ。

ただおしゃべりしながら冥府を案内していただけさ。ねえ、お嬢ちゃん」


 ヘカテはしれっとした調子で水を向けると、ペルセポネは素直にそれにうなずいた。


「はい、ハデスさま、ヘカテさまには親切にしていただいて、いろいろ教えていただいていたんです」

「…………」

「そんな怖い顔するんじゃないよ、坊や。

ほら、あたしの用事は終わったから、この子はあんたに返してあげるよ」


 そう言って、ヘカテは釈然としない顔つきのハデスの方へ、ペルセポネを押しやった。

 含み笑いを浮かべて二人から距離を取ったヘカテのそばに、こそこそとヘルメスは近づいて行くと、声を潜めて尋ねる。


「ヘカテさま、ペルセポネさまとどんな話をしたんです?」

「ま、いろいろね……オリュンポスの坊やも、たまには気の利いた思いつきをするじゃないか」

「どういうことですか」

「なに、あの子にあたしの挑発に言い返すだけの度胸があるってわかって、うれしいってことさ」

「まさか、ペルセポネさまを試した……んですか?」


 ヘルメスの問いに、ヘカテはただ妖しげな笑みを返して答えなかった。

 そして、独り言のように、


「ペルセポネ……大人しそうに見えて、なかなか根性ありそうだ。

あの子には自覚がないみたいだけどね。

ほんと、おもしろい子だねえ」

「……はい、不思議な方でいらっしゃいます」


 ヘカテの言葉に応じたのは、影から響くアレクトの声だった。

 ヘルメスとヘカテは、そろって意外そうに声の方に視線を向ける。


「珍しいねえ、エリニュスが自分の意見を言うなんて」

「あの方は、声だけで姿を見せたことのない私を認識されました。

そのような方は初めてです。

ケルベロスが初対面の方にあれほどなついたのも初めてのことです」

「おやおや、あのお嬢ちゃんにかかると、冥府の番犬も毒蛇も、その牙を抜かれてしまうらしい。

恐ろしい子だこと」


 言って、ヘカテはのどを震わせて笑った。

 穏やかになった紫の眼差しが見守る先には、向かい合ってたたずむハデスとペルセポネがいる。


「ハデスさま、お仕事はもうおすみになったのですか」

「ああ……」

「それじゃあ、少しお時間をいただいてもいいでしょうか? 

お話ししたいことがあるんです」


 ハデスの長身をまっすぐに見上げてペルセポネは言った。

 いやに改まったペルセポネの様子につられて、ハデスは表情を緊張させてうなずく。


「まだきちんとお礼を申し上げてなかったと思って。

昨日はたくさん助けていただいて、ありがとうございました」

「いや……当然のことをしたまでだ。

そのように、改めて礼を言われることもない」

「でも、ハデスさまが助けてくださらなかったら、あのまま落ちて大変なことになってしまっていましたし。

その後も、私、気を失ってしまって、お館で休ませていただいたり、勝手に外に出たせいでハデスさまのお手を煩わせてしまって」

「それを言うなら、こちらこそ……恐がらせてしまって、すまなかった」

「ケルベロスのことですか? それならもう……」


 ペルセポネの言葉に、ハデスは小さく首を振る。


「馬車の上で、そなたは悲鳴を上げたから……とっさのことで、やむを得なかったとは言え、強引なことをしてしまって……」


 口ごもって、ハデスはペルセポネから視線をそらした。その言葉にペルセポネは思い出す。

 落下していく自分の腕をつかんだハデスの手、馬車に助け上げられ、抱きすくめられたときの腕の強さ、胸から伝わった体温を思い出して、ペルセポネの白い頬が勝手に赤く染まる。

 そのとき自分が確かに悲鳴を上げたことも思い出して、ペルセポネは慌てて首を振った。


「あれは驚いてしまったからつい声を上げてしまっただけで、決して恐かったからではないんです、ハデスさま」

「……気を遣わなくていい。

年若い方に対して、無礼だったと思っている。

それに、地上の方々は皆、地下の我々を……特に私のことを恐れるものだから、そなたが恐がるのも当然なのだ」

「そんなことはありません」


 ハデスの言葉を、ペルセポネはまっすぐに否定した。

 思いがけず強い口調に、ハデスは目をみはってペルセポネの真剣な表情を見返した。


「あのときは本当に、驚いてしまっただけなんです。

私はハデスさまを恐がったりしません。

ハデスさまは親切で優しい方ですもの。恐くなんかありません、本当です」


 ほとんど必死な様子で言いつのるペルセポネを、ハデスは言葉を失って見つめた。

 自分の言葉に黙り込んでしまったハデスの顔を、ペルセポネは不安そうにのぞき込んだ。


「あの、ハデスさま、誤解させてしまってすみませんでした。

私の言葉、信じていただけませんか? 私、本当に――」

「いや、気持ちはよくわかった……だから、もうそれ以上言わずともいい……」


 そう言って、ハデスがまた顔を背けてしまうので、そこに浮かんだ表情は黒髪が隠してペルセポネには見えなかった。

 気を悪くされたのかもしれない――ペルセポネはそう思い違いをして、細い肩を落として沈んだ声で言った。


「ごめんなさい……私、たくさんご迷惑をかけていますよね」

「そんなことは……」

「いいえ、ハデスさまはお仕事が忙しくていらっしゃるのに、私、お世話になってしまって……。

ハデスさまはお優しいから、私のわがままを許してくださったのだと……」

「いや、それは――」

「私、考えなしで申しわけないです。

私は今まで外の世界を知らなかったので、いろんなものを見て、知りたいと思って……でも、ハデスさまのご迷惑になるなら、私――」

「それは違う」


 今度はハデスがペルセポネの言葉を否定する。

 ペルセポネが大きな瞳を瞬かせるのを、ハデスはためらいがちに見つめながら、


「……そなた一人の面倒を見るくらい、迷惑になどなりはしない。

だから……遠慮は無用だ。地下に住まいする者たちも皆、そなたを歓迎していることだし……」

「それじゃ……」

「ああ……そなたの気のすむまで、好きなだけこの地下に滞在してもらって構わない。

私も……我々もそうしてもらえると、うれしい」


 ハデスの不器用ながらも本心からの言葉を、ペルセポネは素直に受け取って、その表情をうれしそうに輝かせた。


「ありがとうございます! よろしくお願いしますね」

「……ああ」


 そのやりとりを黙って見守っていたヘルメスとヘカテは、無事に話が落ち着いたのを聞き届けてほっと息をついた。


「やれやれ……何だかじれったい二人だねえ。

お互い謝り合って、話がちっとも進みやしない」


 そう言って、ヘカテは宙を見つめてしばらく考え込んでいたが、


「よし、決めたよ。あたしも手伝ってやる」

「えっ?」

「オリュンポスの坊やの思惑がわかった気がするよ。

あたしが鈍感なお嬢ちゃんの後押しをしてやるから、使いっ走りはあの奥手な王さまのケツを叩いてやりな」


 楽しくなりそうだね、と口の端に笑みを浮かべるヘカテの横顔を、ヘルメスは呆気にとられて見つめた。

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