ベイ・マッド・マックス -怒りのデスマーチ-

黙考する『叫』

Episode 0: Character model sheets -設定集-

===登場人物===

□主要人物

・マックス

--"光を喰らう街"《ダーク・エクリスプ・シティ》に住む10歳の少年。学校に通わず、日雇い労働者としての生活を送っている。いつの日か両親の敵である組織:ビッグヒーロウズを討ち取り、兄:マッドと共に街を支配することを企んでいる。修理技術に長けており、10歳の子供とは思えない度胸の持ち主である。


・マッド

--"光を喰らう街"に住む18歳の若者。マックスの兄。ビッグヒーロウズを皆殺しにすると兄弟で心を決め、通っていた中学校を辞めて日雇い労働者としての日々を過ごしていたが、近年はビッグヒーロウズの打倒よりも大学へ進学したいという気持ちが強まっている。弟と同じく修理技術に長けており、頭の回転が早い。


・ベイ

--"光を喰らう街"(の「しまうま幼稚園」に通う65歳の老人。幼稚園を幾度も留年・再入園を繰り返し、今もまだ幼稚園に通っているという考えられない経歴の持ち主。ビッグヒーロウズに対して積年の恨みを持っている。強靭な体の持ち主であり、車とバイクの運転技術はもはや超次元と言えるレベルである。マックスとマッドに"死を賭けた競争"《デス・マーチ》への参加を持ちかけた張本人である。


□ビッグヒーロウズ

--六人のメンバーから構成される組織。"光を喰らう街"を独裁的に支配している。定期的に街へ食糧を撒き散らしており、街の住民からは救世主と崇められているが、市民に撒き散らす食糧は自分たちの所有する食糧のごく一部であり、実際は食糧も何もかも牛耳っている悪徳な組織である。ビッグヒーロウズと直で勝負ができるレース:"死を賭けた競争"の開催主である。


・デッターベイス

--組織の頂点に立つボス。気性が荒く、とにかく暴力的である。上半身は気腫疽らしき疾病を抱えており、顔面には呼吸を維持するために骸骨を模した特殊なマスクを付けている。街から誘拐してきた若く美しい女性たちを「妻」と題し軟禁している。頭がなぜかオオカミになっている。


・ディスタンス

--デッターベイスの息子で、エモーションの兄。組織内ではエモーションと共に上から二番目の地位に居る人物。頑健な身体の持ち主で、怪力の大男だが知能が劣っており愚鈍である。頭がなぜかドーベルマンになっている。


・エモーション

--デッターベイスの息子で、ディスタンスの弟。組織内ではエモーションと共に上から二番目の地位に居る人物。極度の拒食症により身体がとても痩せこけているが、ビッグヒーロウズのメンバー内ではずば抜けて高度な知能を有している。頭がなぜかチワワになっている。


・ジュライ

--「流離(さすら)いのジュライ」という通り名で"光を喰らう街"において知られている。その名の通り、常に街に滞留しているメンバーとは違い、普段は見知らぬ場所を旅し、旅先で得意の楽器:SORO-BAANを奏でている。行軍中は火炎放射器付きのSORO-BAANでディストーションを響かせたパワー・コード・リフ奏法を行う。頭がなぜかシベリアンハスキーになっている。


・フォーカス

--メンバー内では抜群の視力を誇っている凄腕のスナイパー。動体視力も高く、レース中に対戦相手のバイク(もしくは車)を狙撃し、数多くの対戦相手を死に追いやった。通り名は「死神の眼」。頭がなぜかコーギーになっている。


・レイン

--ビッグヒーロウズ唯一の女性メンバー。右腕の前前腕部から先を欠損しているため、義手を装着している。動作も俊敏で銃器の扱いにも長けている。元々はビッグヒーロウズの企みにより拉致された住民だったが、デッターベイスの下で働くことを決心し、メンバーの信用を集め、ついにビッグヒーロウズの一員となるまでに伸し上がった。通り名は「ナイル川のバグ」。頭がなぜかダックスフンドになっている。



===用語説明===

□場所名・道具名等

・"光を喰らう街"《ダーク・エクリスプ・シティ》

--マックスたちの住む貧民街。元々は秩序も治安もない荒くれ者たちの集う無法地帯だったが、現在はビッグヒーロウズによる圧倒的な支配下に置かれている。(しかし、それでも無秩序且つ最悪な治安状況であることには変わりはない。)ビッグヒーロウズそのものが国家ないし法律、政治であり、絶対である。そのため、ビッグヒーロウズを悪く言う者は容赦なくブタ箱送りとなる。(場合によっては死刑となることもある。)食糧や水が圧倒的に不足しており、ビッグヒーロウズによって撒き散らされる食糧によって市民たちは生き長らえている現状にある。そのため、市民はビッグヒーロウズを英雄視している。


・"死を賭けた競争"《デス・マーチ》

--ビッグヒーロウズが主催する、苛烈なカーチェイスが特徴であるレース型のデスマッチ。ビッグヒーロウズの道楽によって開催されたものであり、レースにはビッグヒーロウズのメンバーが全員参加する。参加できる条件は"年齢が10歳以上であること"だけである。それにより、老若男女・出身地を問わず様々な挑戦者が現れている。また、車だけでなくバイク・自転車・三輪車・一輪車・スケートボード・竹馬・台車・ショッピングカート・馬・牛・肩車・電車・機関車での参加も許されており、武器も持ち込み自由である。(しかし、すべて自費で用意する必要がある。)

デス・マーチに勝利した者は莫大な賞金と、"光を喰らう街"を支配する権限が与えられる。また、勝利のための条件は「レースに勝利すること」であるが、街の支配権を得るには「ビッグヒーロウズのメンバーを全員皆殺しにすること」も条件として満たしていなければならない。

参加のための特別な費用は一切かからないが、この勝負に敗けた者に訪れるのは「死」のみである。このレースを開催してから全てがビッグヒーロウズたちの圧倒的勝利という結果に終わっており、過去の挑戦者たちは皆死亡している。(中には勝負に敗けていながら生き延びた者もいるという噂も流れている。)


・SORO《ソロ》-BAAN《バーン》

--ジュライが得意とする楽器。遥か昔に使われていた計算機「そろばん」を楽器として改良したものであり、珠を弾くとエレキギターのような音が出る。また、エフェクター等により珠を弾いた際の音にエフェクトを加えることが可能となる。


・消しゴム

--何の変哲もない、ただの消しゴムである。

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