泥棒は引きこもり女に振り回されている。

 しばらく待つと診察順が来て、状況を伝えると、ひとまず血液検査をしてくれるというので、任せる。空は初めての注射に少し怯える素振りを見せたが、ぎゅっと目を閉じて我慢していた。頭を撫でてやりたくなった。体を触られるが、大声を上げる必要はないぞ、と伝え、これを利用したセクハラ野郎がいても困るから、あとで詳しく説明してやろうと思う。それから、食事や薬、症状について尋ねられ、あれこれと答える。


「熱と倦怠感以外に症状は出てないようなので、危険な伝染病とかということはないでしょう。まあ、その、なんですか。無菌状態で育った、というのが本当だとしても、そこまで致死性の高い菌が出回っていることはないと思いますので、大丈夫でしょう。抗生物質を飲んで、安静にしていればよろしい。熱さましは、そうですねえ。39度は微妙なところですが、熱は殺菌のために出る面もありますから、よっぽどのことがない限り飲まない方がいいかもしれません。一応、頓服は出しておきますが。こんなところですね」

「はあ。入院とかはしなくていいんですか」

「ひとまず血液検査の結果が出てからですが、まあ、大丈夫でしょう」

 おい、本当かよ。頼むぜ。


 その後点滴を打ってもらったり処方箋を書いてもらったりしてから待合室に戻ると猫美が来ていて、それはいいのだが、なんというのか、いつもの部屋着とは違うゴシック調というのが、ごてごてしたブラウスを来て、スカートなんか履いている。正確な年齢を聞いたことはないが、大学を出たというわりには幼い外見の奴なので、なんというか、中学生か高校生がピアノの発表会にでも行くのかという感じだ。が、余計なことを言って話をややこしくしてもしょうがないので、空を紹介する。

「よう、助かった。こいつが宇宙人だ。さっき仮称だが真城空と名付けたので、まあ、空とでも呼んでやってくれ」

 猫美は目を見開いて、驚いている様子だ。

「な、なんだ。まるで地球人じゃあないか。しかも女性型と来たか」

 そういやあ、宇宙人の正体というか、どんな奴かを説明し忘れていた。タコ足でも想像していたか。

「女性型というか、まるで地球人というか、宇宙から来たのは来たようなんだが、もとは地球人で、まあ見るからに女性だから、普通に地球人女性と思ってもらって間違いない。よろしく頼む」

「君はじゃあ、なんだ、四日も前から、この子と」

 何やらぶつぶつ言っているが、受付のところに警察が来ているのが見えたので、ようし、と気合を込めてそちらに歩いていく。


「ああ、やっぱあんたさんかい」

 初日に相談した交番のおっさんだった。ちゃんと駅前交番に相談した、という話を聞いてくれていたらしい。大変ありがたい。かかりつけの病院はここにするのがいいかな、と思う。

「そうなんですよね。その、宇宙から来たせいか、免疫とかがないみたいで。やむを得ず病院に連れてきました」

「で、無保険ねえ。宇宙なあ。ほんとに身寄りがないのかい。本当だったらね、警察で身柄を保護して、アレしないといけないと思うんだけどね。これ、名前と年は」

 問診票をひらつかせて、おっさんは言う。

「正直に言いますと、どっちも適当に書きました」

「そっかそっか。ううん、どしたもんかねえ。まあ、病院に来てるっていうなら、そんな変なことはしてないんだろうし、無保険はそりゃあ困るけどね、払えるのかい? ううん。一応調書は取らしてもらうわ。ただ、あれだろ。診察終わってないっしょ。それ終わってからでいいから」

「あ、いや。知り合いに頼んで来てもらっているので、すぐにでもいいですよ」

 そう言って、猫美の方を示す。

「ああ、そうかい。うん? ちょっと紹介してもらえるかな」

「ん、知り合いをですか?」

 そうだ、ということだったので、おっさんと一緒に猫美のところへ行く。


 猫美はスカートの裾をつまんで、お嬢様みたいな挨拶をする。

「どうも。桐生猫美と申します。そこの真城君とはビジネスパートナーでして、いつもお世話になっています。今日は身寄りのない知人が病に臥せったと伺ったので、微力ながら何かできることはないかとやってきた次第です。何か問題でも」

「いや、問題ってことはないけどね。あの、お嬢ちゃんは」

「お嬢ちゃんとは、随分お世辞がお上手ですね。わたしはとっくに成人しておりますが。運転はしないので免許証はありませんが、保険証でもお見せしましょうか?」

 ああ、なるほど。身元不明の女の子を連れてきたと思ったら、今度は知り合いと言って学芸会(今は学習発表会、だったか)に出るような女を呼び出したことになるわけで、子ども専門の誘拐犯とでも思われたか。大変心外である。警察のおっさんは明らかに狼狽している。

「ああ、こりゃ失礼。やっぱ、身元不明の子をね、警察がほったらかすというのもあれだからさ。ちょっと詳しく事情を聴こうかと思ってね」

「そうですか。ただ、真城君はこの業界でもやり手で有名でして。もちろん警察の捜査について不満があるわけではありませんが、こういう訳の分からないことに関しては、彼に任せた方が早いかもしれません。それにまあ、正直な話、真城君はビジネスとして対応していると思いますから、依頼人の身元を移送する、となれば、こちらも依頼を完遂するために、法的に動かなくてはならないかもしれません」

 業界ってどんな業界だよ。適当なことを言いやがって。まあ、フォローをしてくれているのだろう。心の中で頭を下げる。

「ああ、そうなのね。まあさ、病気だということだし、すぐにどうのこうのっていうのはないけどね。事情だけ、聴くだけだからさ。真城さん、ちょっと借りてっていいかい」

「ええ。後のことはこちらにお任せください」

 法的に動く、というところで、めんどくさくなりそうだと感じてくれたのか、それとも猫美が成人女性だと知って信頼度が回復したのか、おっさんは少しトーンダウンした。で、その後交番に行くは行ったが、実際事情聴取だけというか、これまでにやったことを記録してもらって、それで無罪放免と相成った。再び同じことを言うが、無罪っていうか、なんもしてないんだけど。あ、いや、一応文書偽造、みたいなことは、しているのか。


「まあ、その、空さんか。身元はこっちでも調べるから。で、みっかったら、すぐに引き渡してもらうよ。それはもう、仕事とかさ、法律とかさ、関係ないっしょ? そちらも」

「ええ。すみませんがよろしくお願いします」

「いやいや。こっちもね、本当はこっちの仕事なんだから。すまんね。空さんを、よろしくな」

 とまあ、なんだか良く分からない空に関する挨拶を交わし合って、パトカーで病院まで送り返してもらった。


 で、その空であるが、とりあえず入院はまぬがれた。まぬがれたというか、本当は色々な意味で入院していて欲しかったのだが、医者に難色を示された。

「いや、ありえないことですが、確かに基本的な伝染病に関する抗体は確認できませんでした」

「それ、まずいんじゃあないですか」

 さっきみたいな思いをするのは二度とごめんだ。心臓に悪すぎる。

「ううん。とは言っても、赤ちゃんだって抗体を持たずに生まれてくるわけですから」

「でもほら、生まれて最初の頃は母乳かなんかで母親の免疫力を借りるみたいな、そういう話があるでしょう」

「ああ。まあ、確かにそういう側面はありますけども、生まれてすぐ粉ミルクに移行する赤ちゃんもいますしね。その……まあ、素性は分かりませんけれども、空さんは身体面では健康な女性ですよ。白血球の値が異常ということもないようですし。そういう意味ではまあ、赤ちゃんの持って生まれた免疫力がない分、身体の成長で補えるかと。標準的な成人女性よりはリスクが高いですが、そのくらいのリスクを抱えている人はたくさんいます。定期的に健診を受けて、そうですね、今の症状が治まったら、まずは風疹あたりからワクチンを打ち出したらどうですか」

「そんなんでいいんですか。無菌室とは言いませんけど、入院させてやってくれませんか。その、金ならなんとかしますので」

「正直言いますと、病院は細菌やウィルスの管理はしておりますが、それでも病気の人間が集まるところではありますから。リスクがゼロとは言えません。だったら、極端に人が多いところに行くのを避けて、徐々に慣らす、というのが良いのではないかと思いますけどねえ」

 ううむ。本当かよ。しかし、この医者も抗体がないということは分かったうえで、入院の必要はないと言っているわけだし、本当にまずかったら警告してくれるだろう。ここは医療従事者の良識を信じよう。


「わかりました。それじゃ、連れて帰ります。何か気を付けるべきことは?」

「普通に風邪の患者さんに対応する形で問題ないと思います。熱だけは気を付けてみてあげてください。40℃超えたら頓服飲ませてやって、頓服飲んでも40℃から熱下がらないようなら救急車呼んで構いませんので」

 そうならないことを祈るしかない。空はややふらついてはいるが、区役所の前と比べると雲泥の差といった具合に調子がよさそうだ。まあ、これならなんとかなるか。診察室を出て、猫美に状況を説明する。

「というわけで、帰っていいというか、帰らされるというか、いや、医師を信じよう。で、これからホテルに戻るんだが、悪いが付き合ってもらえないか」

「ああ、いいとも。宇宙人の話も詳しく聞きたい。特に、女性型である点をわたしに伏せていたことについて、詳しく」

「伏せていたつもりはないんだが」

 良く分からんところで怒っているようだが、こいつは他人の検索履歴からその人間の素性を推測するのが趣味でもあり仕事でもある人間で、その推測が外れるのは何かしら沽券に係わるところがあるのかもしれない。とりあえずついてきて貰えることはありがたい。調剤薬局に寄って薬を貰って、ついでに体温計を買って、タクシーを呼ぶ。タクシーの車内で空について話した。


「ということは、だ。君はいい年して、いたいけな地球人の少女と同居していると、そういうことになるな」

「まあ、そういう言い方をすればそうなるが、同居というか、ホテルだし。だいいち、仕事だし」

「君の本職はそんなだったか?」

「いや違うけど。まあ依頼を受けて行動するという意味では大して変わらん」

「依頼? 依頼を受けたのか? この子から? ということは、さっきの医療費もこの子に請求するんだね?」

「まあ、将来的にはな」

「将来だと……?」

 ううむ。なんか今日の猫美はとげとげしい。気がする。普段はもっとこう、物静かというか、余裕のある話し方をする奴だったと記憶しているが。まあ、こいつ真正のひきこもりだしな。外に出ると昂ぶるのかもしれない。覚えておこう。タクシーがホテルに辿り着く。


「空、部屋までおぶっていってやるよ」

「はい」

 素直に首に手を回そうとする空、の手を猫美が掴んだ。


「わたしが連れて行く」

「はあ?」

「あのなあ。いたいけな少女をおんぶして、何がしたいんだ君は」

「別に何もしたくない。歩くのはつらいだろうという配慮だ」

「じゃあわたしだってこんなに歩いたのは何年かぶりだ。つらいぞ。おんぶしてくれるのか」

 猫美は小柄な宇宙人よりも更に小柄だから、別におんぶすること自体に苦はない。ないが。

「今わたしが連れて行くと言ったのはどの口だ。大体ほとんどタクシーだぞ。大して歩いていないだろう」

「それでもつらい。おんぶしろ」

「二人同時は無理だ。じゃあここで待っているか?」

「あの、私、歩けますよ」

 空が言う。けなげな奴だ。

「ほら、病気の子が歩くっつってるんだ。我慢してくれよ」

「くう。やむを得ないな。しかし、帰りは頼むぞ。うちまでおんぶしてもらうからな」

「マジで言ってんのかお前」

 なんなんだろう。里見も異様なテンションを見せていたし、空はなんか女を豹変させるフェロモンでも発しているんだろうか。怖いなあ。甲賀。お前が懐かしいよ。


 ほうほうの体、といった形で部屋に戻る。とりあえず空をベッドに寝かせて、猫美に言う。

「ちょっと病人でも食えそうなものを買ってくる。で、悪いが、空の体を拭いといてくれないか。たぶん汗をかいていると思う」

「ほう。そのあたりにはまだ人間の心が残っているのだね。てっきりケダモノと化したのかと思っていた」

「なんでそうなるんだ。頼んだぞ」

 はあ。なんだろうか、疲れることばっかりだ。


 コンビニで食糧とスポーツドリンクを買い込み、部屋に戻ると、空は静かに寝息を立てていた。起こさないように猫美に囁く。

「ありがとな。助かったよ。どうする、帰るか?」

「わたしが帰ったら、君は明日のこの子の着替えをどうするつもりなんだ? え?」

「いや、体調が戻りゃあ自分でやってもらうが、そうだな、困る。悪いが泊まっていってくれるか」

「それは構わないが、その、ここはツインルームだろう。ど、どこに寝ろというんだ」

「え? いや、二つベッドはあるから一つ使えばいい」

「き、きき、君はどうするんだ」

「ま、調べ物もあるし、朝まで起きてたって一日くらいなら大丈夫だろう。実は初日に寝具を借りられることが分かったから、フロントに行って借りてきてもいい。眠くなったら床で寝るさ。いざとなりゃあ、もう一部屋借りたっていいし」

「わ、わたしはその、見ての通り幅をとる体じゃないからな。いいぞ、お、同じベッドでも」

「ダメだろ。お前、いたいけな少女とどうこうとか言ってたじゃあないか。そりゃあ、お前と同じベッドでどうこう、ということはないだろうが、仮にも男女だろ? やめとこう」

「ないのか」

 急に猫美の声のトーンが沈むのを感じ、過去の経験から、これはまずいという予感がする。するが、予感だけで、対応策は思いつかない。だから恐る恐る、問う。

「何が」

「いや、なんでもない。なんでもない。ふん」

「どうしたんだ」

「寝る。着替える。着替えるぞ」

 そういうと、猫美は荒々しくブラウスのボタンを外しはじめる。

「馬鹿、ちょ、ちょっと待て」

 何もないとは言ったものの、一応男女なんだからな。少しは気を遣え。悪態をつきながら、部屋を出る。しばらくして、部屋に戻ると、猫美は頭まで布団をかぶっていた。


「どうしたんだ。お前、お前もまさか風邪でもひいてんのか。なんか変だぞ」

「うるさい。知らない。わたしは、君が頼むからこうやって、うちの愛機もほったらかしでだなあ」

「そりゃ悪かったよ。感謝している。今度何かで礼はする。必ず」

「具体的に提案してもらおうか」

「ええ? そう、そうだなあ」

 猫美には感謝している。確かにこいつは超絶ひきこもりで、そのひきこもりの禁、というのも変だが、それを破ってまで助けに来てくれたことは本当にありがたいと思っている。それに、詳しくは知らないが、たぶんこいつの基本的な収入源である株ってやつは一日で値段が乱高下することもあるんだろう。それもおいて来てくれた、ということについては、感謝してもしきれない。しかし。それを踏まえても。

「めんどくせえ奴だな」

やべ。つい声に出してしまった。がば、と起き上って猫美は言う。

「君はひどい男だな!」

「いや、確かに。今のはひどい。ひどすぎる。本当にそう思う。いや、感謝が先行している。これは本心だ。ただその、なんていうかな。一番声に出すべきでないことを言ってしまっ……お前、その恰好」

 猫美は黒猫柄のパジャマを着ていた。こういうと怒られそうだから言わないが、そういう柄物の服を着ていると本当に子どもみたいだ。つい笑ってしまう。


「めちゃくちゃかわいいな。似合ってるじゃないか」

 絶対超怒られる。

 そうは思うが、見た目がかわいらしすぎて、笑いが止まらない。いや、ひどい奴だよな。そう思う。けど、子どもがくだらないことで怒ってるところって、なんかこう、愛らしくて、つい笑ってしまわないか? これは人でなしの感想か?

「か、かわいい、かわいいか? 似合っているか?」

「似合ってる、似合ってる。すごいいい。さっきまでのなんだ、人形みたいな恰好より、そっちのが断然いいぞ」

「そ、そうか。なるほどな。君はこういうのが好きなのか」

 なんか誤解を招くような表現だが、まあしかし、猫美の機嫌が多少は戻ったようでほっとする。そうか、こいつ良く考えたら数年ぶりに外に出たっていうし、あのごてついた格好は精いっぱいのおしゃれをしてきたのかもな。

 女性のおしゃれに気づかないと怒られる、というのはもう10年前くらいにとくと学んだことであったが、最近利用する機会のない知識だったので失念していた。たまにはアップデートしないと。

「なあ、さっきの礼の件だが、猫美は基本服も通販だろ。店頭販売のこう、新しい服でも買ってやろうか」

「ほう。君もついてきてくれるのか」

「まあ、いくよ。女性の服に関してのセンスはないけど」

 男性の服に関してもないけど。

「そうか。いいだろう。その条件で、これまでの非礼は水に流そう」

「ありがとよ」

 非礼ってなんだろうか、と聞かないのが楽しい人間関係を築くコツだ、ということは良く分かっていたので、礼を言うにとどめる。女性と服を買いに行く、というのは結構苦行に位置する行為だが、まあこいつならそんなに長時間店に居座ることもないだろう。すぐ疲れそうだし。それに、空にもそのうちもう少し年頃の子が着るような服を買ってやらないと。三人で、いや、なんなら里見も、ついでに甲賀も連れて五人で行ってもいい。


 さて。これからの方針を決めないといけない。といっても、今日の3時間にも及ぶ区役所内ツアーで分かったことは、現時点で戸籍がない人間の存在の証明はできない、ということだけだった。文章にすると二行。そうですか、それだけ言ってもらえれば、という感じだが、まあ今回の件はレアケース中のレアケースだろうからそれはそれで仕方がない。

 まあしかし収穫はなかったわけではない。戸籍を作らなければいけない。どうにかして。戸籍を作る、でググってみると、果たして、それなりにページはあった。そうなのか。一番多いのは、再婚した後の夫の子供であっても、離婚後6か月以内の出産は前夫の子として認められてしまうので、それを避けるために出生届を出さなくて、そのまま、というケースらしい。で、子が成人に達していれば、家庭裁判所に就籍手続とやらをすれば戸籍を作ることができるらしい。法務省のページには、FAQも載っていて、なんだ、比較的良くあることのようだ。これだったら楽勝じゃない? 


 結果から先に言うと楽勝ではなかった。

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