概要
行方知れずの男の子と
一年前に行方知れずになった同い年の幼馴染が還ってきた。同じ中学一年生のはずなのになぜか、高校一年生の姿になって――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!一年ぶりに帰ってきた幼馴染は、三つ年上になっていた
行方不明者の帰還ものや、静かに足元が崩れていくような短編ホラーがお好きな方におすすめしたい作品です。
一年前に〈お山〉で姿を消した幼馴染のあっくんが、同じ中学一年生のはずなのに、高校生ほどの姿で転校してきます。再会を喜ぶ「私」の素直な語りと、家庭の息苦しさがさりげなく描かれるからこそ、あっくんのやさしい言葉が胸にしみ、同時に不穏さを帯びていきます。
新月の夜、雨の淵を見下ろす場面は息を詰めて読みました。最後のひと言で、それまでの物語がまるで違う色に見えてきます。
約三千五百字で読み切れる一編です。ぜひ最後の一行まで見届けてください。