概要
どうせあと一年なので、言いたいこと全部言います
伯爵令嬢リーゼル、十八歳。おとなしくて手のかからない子として生きてきた私のもとに、ある朝、診断書が届いた。
「手は尽くしますが、もって一年かと存じます」
……あと一年しかないのに、「君は退屈だけど、そこがいい」と言う婚約者の隣で、笑ってうなずき続ける? そんなのごめんだった。
家族には内緒で、やりたいことリストを作った。婚約を自分から解消して、誰も乗れない荒馬で遠乗りをして、夜会では隣国の王子に思ったことをそのまま言ってやる。
そうして一年が過ぎ、お世話になった人たちにお別れの手紙を出した翌朝。届いたのは、求婚の手紙が三通と――余命一年は誤診だったという知らせだった。
あとリストに残ったのは、いちばん下の、ずっと折り返したままの一行だけ。
「手は尽くしますが、もって一年かと存じます」
……あと一年しかないのに、「君は退屈だけど、そこがいい」と言う婚約者の隣で、笑ってうなずき続ける? そんなのごめんだった。
家族には内緒で、やりたいことリストを作った。婚約を自分から解消して、誰も乗れない荒馬で遠乗りをして、夜会では隣国の王子に思ったことをそのまま言ってやる。
そうして一年が過ぎ、お世話になった人たちにお別れの手紙を出した翌朝。届いたのは、求婚の手紙が三通と――余命一年は誤診だったという知らせだった。
あとリストに残ったのは、いちばん下の、ずっと折り返したままの一行だけ。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?