概要
国を滅ぼせる美女たちが、俺の針仕事を待っている。
「付与魔術も使えない仕立て屋など、宮廷には不要だ」
三十九歳、独身の宮廷仕立て屋オスカーは、先王の死をきっかけに、次期国王から無能の烙印を押され、職を失った。
服に魔術を付与するのが当たり前の世界で、彼の魔力はゼロ。
けれど、生地の声を聞き、特殊素材を自在に裁断し、着る人に合う一着へ仕立てる腕はあった。本人は、それを特別な能力だと思っていない。
祖父の形見のハサミと針を携え、王宮を去ったオスカー。
その直後、黒髪の常連客が工房を訪れる。
「その仕立て屋を、どこへやった」
彼女の正体は、魔の森の主アトラク=ナクア。
王国を滅ぼすとまで怒った巨大な蜘蛛は、置き手紙を読み、彼を追いかけてくる。
再会した二人が向かうのは、未知の素材を探す旅。
激しい戦いに服が耐えられないS級冒険者。強大
三十九歳、独身の宮廷仕立て屋オスカーは、先王の死をきっかけに、次期国王から無能の烙印を押され、職を失った。
服に魔術を付与するのが当たり前の世界で、彼の魔力はゼロ。
けれど、生地の声を聞き、特殊素材を自在に裁断し、着る人に合う一着へ仕立てる腕はあった。本人は、それを特別な能力だと思っていない。
祖父の形見のハサミと針を携え、王宮を去ったオスカー。
その直後、黒髪の常連客が工房を訪れる。
「その仕立て屋を、どこへやった」
彼女の正体は、魔の森の主アトラク=ナクア。
王国を滅ぼすとまで怒った巨大な蜘蛛は、置き手紙を読み、彼を追いかけてくる。
再会した二人が向かうのは、未知の素材を探す旅。
激しい戦いに服が耐えられないS級冒険者。強大