概要
おしゃべり雛人形、江戸城に参上。将軍さまの相談役は、三百年先の女の子。
文化七年(一八一〇年)、江戸城。第十一代将軍・徳川家斉の前で、ひとつの雛人形が口をききました。
「あなたの頭に、直接話しかけています」
声の主は、三百年後の未来から意識だけが届いた少女、ミライ。体は動かせず、できるのは話すことと、嘘を見抜くことだけです。ところが彼女は、これから先の世界で何が起きるかを知っていました。
疫病、飢饉、火山の噴火、大洪水。将軍さまとミライは、起きてから慌てるのではなく、起きる前にこっそり手を打っていきます。大奥では手洗いで赤ん坊の命を守り、お米が足りなければ「命の芋」を広め、遠い異国には密使を送ります。使うのは刀ではなく知恵と根回しです。
おせっかいな将軍と、ちょっと口の達者な未来の女の子。雀と五目並べをしたり、忍びの頭領に呆れられたりしながら、二人の小さ
「あなたの頭に、直接話しかけています」
声の主は、三百年後の未来から意識だけが届いた少女、ミライ。体は動かせず、できるのは話すことと、嘘を見抜くことだけです。ところが彼女は、これから先の世界で何が起きるかを知っていました。
疫病、飢饉、火山の噴火、大洪水。将軍さまとミライは、起きてから慌てるのではなく、起きる前にこっそり手を打っていきます。大奥では手洗いで赤ん坊の命を守り、お米が足りなければ「命の芋」を広め、遠い異国には密使を送ります。使うのは刀ではなく知恵と根回しです。
おせっかいな将軍と、ちょっと口の達者な未来の女の子。雀と五目並べをしたり、忍びの頭領に呆れられたりしながら、二人の小さ
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