概要
あの放課後を、五十万円で手放す
レジ係も品出しの店員も消えた近未来のスーパーで、佐野直樹は機械に馴染めない客の手助けをする仕事をしていた。
三十六歳。両親の生活を支えるために借り入れを重ね、毎月の支払いに追われる日々。
そんな彼のもとに届いたのは、「あなたの思い出を、必要な資金に」という広告だった。
記憶資産の無料査定。
試しに高校時代の親友との放課後を預けてみると、予想外の数字が表示される。
五十万円。
特別な事件など何も起きていない。ただ、心から楽しかっただけの一日。
それを売れば、今月の支払いをすべて終えられる。
しかし、譲渡された記憶は、本人の脳内から不可逆的に失われる——。
直樹は、その放課後を手放す決断をする。
三十六歳。両親の生活を支えるために借り入れを重ね、毎月の支払いに追われる日々。
そんな彼のもとに届いたのは、「あなたの思い出を、必要な資金に」という広告だった。
記憶資産の無料査定。
試しに高校時代の親友との放課後を預けてみると、予想外の数字が表示される。
五十万円。
特別な事件など何も起きていない。ただ、心から楽しかっただけの一日。
それを売れば、今月の支払いをすべて終えられる。
しかし、譲渡された記憶は、本人の脳内から不可逆的に失われる——。
直樹は、その放課後を手放す決断をする。
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