概要
私のことをブスと言い続けていた令息は、私がプロポーズされた途端狼狽えた
「何だお前、すっげぇブスだな」
「――!」
忘れもしない、あれは私が7歳の時。
貴族の幼い子どもだけを集めた社交場である、『クスノキ会』に私が初めて参加した日のこと。
私と同い年くらいの男の子から、開口一番浴びせられた心無い一言に、私は心臓をナイフで突き刺されたような感覚に陥った――。
生まれてこの方、ここまで酷い悪口を直接言われたことはなかったので、まだ未成熟だった私の心は、乱暴に床に叩きつけられた陶器のコップみたいに、粉々に砕け散った。
「う、うぅ……、うわあああああああああん」
堪えきれず私は、大声でワンワンと泣いた。
「何だよ、泣くことはねーじゃねーか。弱虫だな、お前」
「……っ!」
咄嗟にもうこの場にはいられないと本能で察した私は、男の子に背を向け逃げ出した。
「――!」
忘れもしない、あれは私が7歳の時。
貴族の幼い子どもだけを集めた社交場である、『クスノキ会』に私が初めて参加した日のこと。
私と同い年くらいの男の子から、開口一番浴びせられた心無い一言に、私は心臓をナイフで突き刺されたような感覚に陥った――。
生まれてこの方、ここまで酷い悪口を直接言われたことはなかったので、まだ未成熟だった私の心は、乱暴に床に叩きつけられた陶器のコップみたいに、粉々に砕け散った。
「う、うぅ……、うわあああああああああん」
堪えきれず私は、大声でワンワンと泣いた。
「何だよ、泣くことはねーじゃねーか。弱虫だな、お前」
「……っ!」
咄嗟にもうこの場にはいられないと本能で察した私は、男の子に背を向け逃げ出した。