概要
百円玉一枚と、勝ち馬の記憶だけ。あとは全部ハッタリで昭和を獲る。
発泡酒を飲んで眠った還暦のおっさんが目を覚ますと、そこは昭和58年。二十歳の体に戻り、手には令和の百円玉が三枚だけ。
俺は知っている。今年、ミスターシービーが三冠を獲ることを。夏にファミコンが出て、任天堂が化けることを。
――ただし知っているのは、昔スマホゲームで育てた馬のG1の勝ち負けと、誰でも知っている昭和の出来事くらい。二着は知らない。株の買い方も知らない。自分の金だと、怖くて窓口で千円しか出せない。
なのに前髪をかき上げて「最初から、わかっていた」と言い張るうちに、気づけば商店街の『船橋の予言者』。
今度の人生でこそ、四十五で死んだ親友を長生きさせる。そして、俺の雑な一言を本物の未来に変えてくれる証券会社の新人と組み、昭和を駆け上がる。
勝ち馬の記憶とハッタリと、ちょっとの
俺は知っている。今年、ミスターシービーが三冠を獲ることを。夏にファミコンが出て、任天堂が化けることを。
――ただし知っているのは、昔スマホゲームで育てた馬のG1の勝ち負けと、誰でも知っている昭和の出来事くらい。二着は知らない。株の買い方も知らない。自分の金だと、怖くて窓口で千円しか出せない。
なのに前髪をかき上げて「最初から、わかっていた」と言い張るうちに、気づけば商店街の『船橋の予言者』。
今度の人生でこそ、四十五で死んだ親友を長生きさせる。そして、俺の雑な一言を本物の未来に変えてくれる証券会社の新人と組み、昭和を駆け上がる。
勝ち馬の記憶とハッタリと、ちょっとの
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