概要
では、王女殿下に直接お伺いしますわ
「妹もお前を嫌っている。父上も母上も、王家の誰もお前を望んでいない。婚約は破棄だ」
夜会の壇上で、王太子殿下はそう仰った。
王家の誰も。妹君も。
「承知いたしました。では、王女殿下に直接お伺いしますわ」
「……は?」
壇の下で、十歳の王女殿下が菓子を頬張ったまま手を挙げた。
「嫌いなのはお兄様よ。お姉様は好き。今日からお姉様の部屋で寝る」
翌日から、王女殿下は本当に私の部屋で昼寝をなさった。
王女殿下の望みは、国王陛下が全部お聞きになる。
「お兄様の誕生祝い? 行かない。お姉様のお茶会に行く」——殿下の誕生祝いは、主賓の妹が欠席。
「あの男爵令嬢、嫌い。お兄様の隣に座らせないで」——殿下の隣は、空席。
「陛下、お兄様がお姉様をいじめたの」——殿下は陛下に呼び出され、妹に
夜会の壇上で、王太子殿下はそう仰った。
王家の誰も。妹君も。
「承知いたしました。では、王女殿下に直接お伺いしますわ」
「……は?」
壇の下で、十歳の王女殿下が菓子を頬張ったまま手を挙げた。
「嫌いなのはお兄様よ。お姉様は好き。今日からお姉様の部屋で寝る」
翌日から、王女殿下は本当に私の部屋で昼寝をなさった。
王女殿下の望みは、国王陛下が全部お聞きになる。
「お兄様の誕生祝い? 行かない。お姉様のお茶会に行く」——殿下の誕生祝いは、主賓の妹が欠席。
「あの男爵令嬢、嫌い。お兄様の隣に座らせないで」——殿下の隣は、空席。
「陛下、お兄様がお姉様をいじめたの」——殿下は陛下に呼び出され、妹に
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