概要
決められぬ評定が天下人を生んだ
本能寺の変、その翌日。
天下がひっくり返ったその夜も、毛利家は会議をしていた。
――そして、何も決まらなかった。
秀吉の水攻めで、湖に沈みかけた備中高松城。
救いに来たはずの毛利の陣では、今日も評定が終わらない。
「今しかない! 羽柴を討つ!」
(叔父・吉川元春/とにかく立ち上がる)
「今しかない。和を結ぶ」
(叔父・小早川隆景/絶対に立たない)
「では、両方の場合を考えておこう」
(当主・毛利輝元/首が右へ、左へ)
「……よきように」
(そして、全部丸投げ)
丸投げされたのは、外交僧・安国寺恵瓊。
武器は舌一枚。小舟一艘で、敵陣へ漕ぎ出す。
待ち受けるのは、天下の切れ者・黒田官兵衛。
「上様は、もうほど近くにござる。決めどきは、今にござる」
――いや、その上様、もう亡くな
天下がひっくり返ったその夜も、毛利家は会議をしていた。
――そして、何も決まらなかった。
秀吉の水攻めで、湖に沈みかけた備中高松城。
救いに来たはずの毛利の陣では、今日も評定が終わらない。
「今しかない! 羽柴を討つ!」
(叔父・吉川元春/とにかく立ち上がる)
「今しかない。和を結ぶ」
(叔父・小早川隆景/絶対に立たない)
「では、両方の場合を考えておこう」
(当主・毛利輝元/首が右へ、左へ)
「……よきように」
(そして、全部丸投げ)
丸投げされたのは、外交僧・安国寺恵瓊。
武器は舌一枚。小舟一艘で、敵陣へ漕ぎ出す。
待ち受けるのは、天下の切れ者・黒田官兵衛。
「上様は、もうほど近くにござる。決めどきは、今にござる」
――いや、その上様、もう亡くな
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