目覚めない人の手を握る「僕」と、黒い影に立ち向かう幻想的な世界。誰かを救えなかった後悔が、その二つを結んでいます。傷つきながらも他人へ手を伸ばす姿に惹かれました。同時に、救いたいという気持ちをただ肯定するだけでなく、その願いが誰に向けられているのかを考えさせられます。読み終えたあと、冒頭の病室と紙飛行機の一文を読み返したくなる短編でした。
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