概要
俺は餌代が怖い。諸国は俺が怖い。
「北の領主が、魔獣の軍勢を集めているらしい」
そんな噂が帝国や周辺国に広まる頃、当の領主レオンは、増え続ける魔獣たちの餌と寝床に頭を悩ませていた。
困っている魔獣を放っておけず、面倒を見ているうちに、領地は人間と魔獣が共に暮らす場所になっていた。村人たちにも喜ばれ、暮らしは少しずつ良くなっている。
だが、強力な魔獣に守られ、豊かになっていく領地を、周囲の貴族や帝国は警戒していた。
謀反を疑われても、野心など思い当たらない。
人も魔獣も、ここで腹いっぱい食べて、安心して眠れればいい。
これは、そんな暮らしのために世話を焼き、ときには戦う、若き領主の物語。
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