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概要
今夜中に乾かないなら、朝まで一緒に押さえてろ。
木工修繕屋の青年・ハルは、明朝六時の鐘までに銀貨三枚の家賃を払えなければ、父から継いだ工房を追い出される。そこへ隣の惣菜屋の店主・ルカが、脚の一本が折れた三本足の丸椅子を持ち込んできた。朝七時に荷揚げ場へ煮込みを運ぶのに、どうしてもその椅子が要るという。修理代を叩くルカと、家賃のために吹っかけるハル。手元にあるのは乾きの遅い膠(にかわ)だけで、締め具は大家に取られている。乾くまで動かせない脚を、二人は朝まで交代で押さえることになる。
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