概要
喰らうたびに忘れていく。それでも、この子だけは焼かせない。
神々が堕ちて三百年。灰色の天蓋に覆われた王国では、黒い痣の呪い「黒澱」を発症した者は、教会の白い聖火で焼かれる。
処刑騎士ヴァルトは、他人の呪いを喰らって力に変える「呪喰い」。ただし、呪いを一つ喰らうたびに、記憶を一つ失う。
ある灰の降る日、ヴァルトは一人の少女の火刑を任される。罪状は、呪いに触れてそれを鎮めたこと。
処刑台の上で、少女は暴れる怪物に歌いかけ、眠らせてみせた。
――この子は呪いを鎮めた。俺には喰らうことしかできないのに。
火をつける命令に背き、ヴァルトは少女を抱えて処刑台から飛び降りた。
喰らうほどに自分が消えていく騎士と、焼かれるはずだった少女。二人の逃避行は、やがて世界の嘘へとたどり着く。
忘れても、選んだことは消えない。骨太のダークファンタジー。
処刑騎士ヴァルトは、他人の呪いを喰らって力に変える「呪喰い」。ただし、呪いを一つ喰らうたびに、記憶を一つ失う。
ある灰の降る日、ヴァルトは一人の少女の火刑を任される。罪状は、呪いに触れてそれを鎮めたこと。
処刑台の上で、少女は暴れる怪物に歌いかけ、眠らせてみせた。
――この子は呪いを鎮めた。俺には喰らうことしかできないのに。
火をつける命令に背き、ヴァルトは少女を抱えて処刑台から飛び降りた。
喰らうほどに自分が消えていく騎士と、焼かれるはずだった少女。二人の逃避行は、やがて世界の嘘へとたどり着く。
忘れても、選んだことは消えない。骨太のダークファンタジー。
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