概要
大学四年生、拓二の、家族のことや進路、恋愛で悩む一年間を綴った中編
拓二は大学理工学部の四年生。大学院修士課程の試験に合格している。金融業を営む父から毎月小遣いをもらっているが、リーマンショックのあおりを受けて父の会社の業績が悪化し、数ヶ月間、小遣いをもらえていない。それどころか、父は母へ生活費も渡せない状況に陥った。一方、父は愛人を囲っていて、愛人へマンションを買い与えて一緒に住み、しかも愛人に子まで産ませている。拓二は生活費も渡せなくなった父を見限り、母、兄、弟と相談した結果、両親の離婚を推し進めることにした。両親が離婚した場合、拓二は大学院進学を断念する覚悟をしていたが、母と兄、それに父からも進学をすすめられ、結局進学することに決めた。やがて拓二たち家族は小さいアパートへ引っ越し、兄は一人暮らしすることになり、両親の離婚も無事成立した。だが母は、離婚届
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