概要
生きて帰ったのに、俺の位牌がある。
二十年ぶりに日本へ帰ってきたら、まず銃刀法違反で逮捕された。
そして取調室で知らされた。俺は十三年前に、法律上死んでいたらしい。
真壁恭平、四十五歳。二十五歳の秋、淀川の河川敷から異世界へ飛ばされ、そこで二十年を生きた。傭兵の下働きから始まり、最後は辺境伯領の戸籍係。戦場から戻らない兵士を「戦死」と書き記すのが仕事だった。
戻った日本では、失踪宣告によって俺の死亡が確定していた。
妻は十年待って再婚し、一歳だった娘は大学生になって、別の父親の名字を名乗っている。
実家の仏壇には、俺の位牌。
生き返るには、家庭裁判所で失踪宣告を取り消せばいい。
ただし取り消せば、妻が受け取った俺の死亡保険金を、返さなければならなくなるかもしれない。
身分証も口座も職歴もない四十五歳の、生き直しの手続き
そして取調室で知らされた。俺は十三年前に、法律上死んでいたらしい。
真壁恭平、四十五歳。二十五歳の秋、淀川の河川敷から異世界へ飛ばされ、そこで二十年を生きた。傭兵の下働きから始まり、最後は辺境伯領の戸籍係。戦場から戻らない兵士を「戦死」と書き記すのが仕事だった。
戻った日本では、失踪宣告によって俺の死亡が確定していた。
妻は十年待って再婚し、一歳だった娘は大学生になって、別の父親の名字を名乗っている。
実家の仏壇には、俺の位牌。
生き返るには、家庭裁判所で失踪宣告を取り消せばいい。
ただし取り消せば、妻が受け取った俺の死亡保険金を、返さなければならなくなるかもしれない。
身分証も口座も職歴もない四十五歳の、生き直しの手続き
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