概要
触れるほど惹かれ合う、竜人公爵と薬師が結ぶ番の絆。
辺境の町で薬房を営む薬師セラは、竜人公爵ガレオンの専属薬師に指名される。だが彼は優しさの欠片も見せず、必要な時以外は距離を置き続けた。しかもガレオンは原因不明の「竜化熱」の発作に定期的に倒れる。特効薬もセラの調合でしか効かないその発作を診るうち、セラは発作が起こる状況に奇妙な規則性があることに気づき始める――発作は決まって、彼が自分をそばから遠ざけた直後に起きているのだ。政略的な縁談の噂が公爵家に流れ始め、竜人の長老たちがガレオンに「番の証明」を迫る中、セラは対照実験でその規則性を裏付ける確かな診断記録を集め上げる。長老会議の場、身を引こうとする彼の前に、セラは自ら調合帳と検査記録を突きつけ、絆が魔力の強制ではないことを、そして自分の意思の所在を、他の誰でもない自分の口で証明してみせる。
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