概要
かつて王太子だった男と、かつて少年だった姫は、すれ違ったまま再会した。
ドラウゼン王の側妃として嫁いできたのは、かつて少年として生きていたアリュールだった。異国の姫は、生きる気力を失っていた。姫の過去を知る元王太子ルドヴィクは、名乗ることもできないまま、その命を繋ぐために奔走する。やがて生気を取り戻したアリュールは、再び弓を手にし、本来の姿を見せ始める。一方、王太子の座を失い、“前王の落胤”として王宮に身を置くルドヴィクは、国を揺るがしかねない事件へ自ら踏み込んでいく。かつて王太子だった男と、かつて少年だった姫。再会した二人は、互いの影を追いながら、それぞれの場所で歩き始める。
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